2話 5歳になった時
是非最後まで読んでいってください!
魔法の研究といっても今の自分にできることがとても少ないことは誰よりも分かっているので、昔読んだライトノベルを参考にすることにした。
試してみるのは3つ。
1つ目はまずは普通にライトと言ってみること。
(今はまだ、あいおとしか言えないが。)
2つ目はライトと言おうとしてとちゃんと言えないので、無詠唱を試してみようというものだ。
そして3つ目は魔法はイメージによってできているというものであった。
試してみた結果。
1つ目はあいおと言ってみたが何も起きなかった。(本人はライトと言ってみているつもり。)
2つ目は心の中でライトと言ってみたがこれもまた、何も起きなかった。
3つ目は心の中で明かりが光っているのを強く想像してみた。その結果、指先がほんのりと光った。
1つ目と2つ目はうまくいかなかったが、3つ目が上手くいったので満足な結果だった。
それからは魔法をイメージして発動させることを暇な時間ずっとしていた。
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そうして、5歳になってもまだその訓練を続けていた。
5歳になるまでに分かったことといえば、この家はどうやら貴族の家らしく僕は長男らしいということ。母の名前はサリア・ラーム。父の名前はアレン・ラームであるということだ。
「ルート、朝ご飯の時間よ。」
母がそう言ったので、朝ご飯を食べに行くことにした。
朝ご飯を食べていると父が急に質問をしてきた。
「ルート、何かやってみたいことはないか?」
父にこう聞かれるのは初めてで少し驚いたが、正直に魔法について答えた。
「父さん、僕は魔法を使えるようになりたいです。」
そう言うと父は少し困った顔をしたが、すぐに笑ってこう言った。
「俺は剣を習いたいと言うと思ったんだけどな。やっぱりお前は母さんに似たのかな?」
父はもともとは剣士で戦場で功績をあげたことで貴族になり、今は騎士団の指導役として活動している。
母はもともと魔法師団の団員として働いていたが僕を妊娠したタイミングでやめてしまったらしい。昔の母さんはすごかったらしく、今でも魔術師として戻ってこないかと連絡がくるという。
「ならルート、魔法の適性は知っておいて損はないから後で調べましょう。私は自分の部屋で準備しているから、後で来てね。」
そう言って母は準備をしに、部屋へ行ってしまった。
その後、僕も食べ終わって母が先に向かった部屋へと向かった。
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