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第3話 保護対象、ゴブリンと接触

話が動き出します。

いずれやって来る勇者に備え、ゴブリン強化を決意した私は、ゴブリンにコンタクトをとる。

このゴブリン集落で、コンタクトをとれるのは、ゴランと言う名のゴブリン一人だけ、彼には精一杯働いてもらう!

頼んだわよ、ゴラン。

私は、ゴランの上空から話しかける。


最初が肝心

「ゴラン、聞こえる?」

私の声にゴランがキョロキョロしてる。


ルール

・神は見えない


ゴランが私を黙視する事など、出来ない。

「あー、私は神様なので、見えませんよ、聞こえますか?」

「か、神様? お、俺、何かしましたか」

キョドりながら、ゴランが言った。

「えー、アナタにはコレから、あの、神の使徒として、働いてもらいます。 頑張りましょう」

「は? はぁ」

ゴランは、意味もわからず生返事をした。

「はぁ、じゃないわよ! 死にたくなかったら協力しろっての」

「え? なんで俺が殺されなきゃ……」

「あー、違う、違う、そうじゃなくて、この集落全体の事よ!」

「ひっ、ヒエーー!!」

ゴランが走り去った。

「……おい、いっちゃったぞ。セーラどうすんだよ? コレ」

(ひとまず、部屋にもどりますか)

私の前にドアが出現した。

ドアを開けると、私の部屋。

クッションに座る。

「セーラ、喉乾いた」

(食事しなくても、大丈夫なハズなんですが、じゃぁ、家全体を記憶から再現しますので、台所の冷蔵庫から適当に飲み物とってきて、勝手に飲んでください)

言い方が何か引っ掛かるが、私は立ち上がり、

台所からコーラを持ってきた。

「で、どうすんのよ? ゴランいっちゃったわよ」

私は、コーラを飲む。

(大丈夫ですよ、念じて携帯電話かければ会話が可能です)

「え、そうなの。でもさっきので、 印象最悪なんじゃないの私」

(テレビをつけて、チャンネル1をあわせてみて)

言われた通りにチャンネルをつける。

ブッ!

テレビにゴランが映った。

「誰? 撮ってるの誰?」

(ちなみに、チャンネル2がゴラン視点だから、好きなように使って)

あら、便利。

私は、ポケットから携帯を取りだし電話をかける。


「俺、頭がおかしくなった。おかしくなった」

ゴランは、あてもなく集落の中を走っていた。

ピロロロ、ピロロロ……

頭の中に変な音が聞こえた。

「あー、ゴラン聞こえる?」

まただ! また、神様だとゴランは思った。

「なんなんですか? 俺、何かしましたか?」

上をみながら、ゴランが言った。

「最後まで話を聞く! 親に言われなかったの?」

「はぁ、ですか?」

「集落全体が殺されるってのは、今すぐじゃないの、十数年後、勇者が、襲撃してくんの! わかった」

「に、逃げなきゃ!」

ゴランは、あわあわ言ってる。

「だから、十数年後だって言ってるでしょ!」

「そうか」

「そう、そういう風に落ち着いて聞いてね。 で、でよ、死にたくないよね?」

「死にたくないです」

「でしょ? 死なせない為に、はい、私が来ました!」

「か、神様! ありがとうございます。 勇者をブッ殺してくれるんですね」

「そこ、都合の良い考えは、やめましょう! 自分達の集落は、自分達で守りましょう」

「そんな……勝てるわけ」

「勝たせます! 私の指示に従えば、勝てます、勝ってもらわないと困りますから」

「……勝てますかね」

ゴランは、……不信感、 そう不信感なのそれ。

「神を信じなさい。 信じきれた者が生き残れます! みよ、神の力を!」

ゴランは、息を飲んで、……あれ、何も起きない。

「ちょっと、一旦切るわよ」

私は、携帯を切る。

「セーラ、何かハデなのある?」

(そうね、土の盛り上げ、盛り下げとか? 見た目分かりやすいんじゃないの?)

「よし、この凸凹マークのアイコンね」

私は、ゴランに再度、電話をかける。

「はい、神様ですか?」

「ゴランよ、みよ、神の力を!」

私は、凹アイコンを選択、範囲指定? 深さ! なにそれ? 適当に!


ボコ!


ボゴゴゴゴ!


ゴランの数m先に、2m四方の四角い穴が空いた。

数名のゴブリンが落ち死亡した。


ゴランは、突然目の前に大穴が出来たので、あわあわ言ってる。

私は、守るべきゴブリンを殺してしまい、あわあわ言ってた。


「す、凄い! か、神様を信じます!!」

ゴランが地面に額を擦り付けて言った。

私は、さっきから凸アイコンを選択しているのだが、画面に魔力不足と出るだけで作動しない。

ちょ、ちょ、ちょっと、なんでよ?


「あー、ゴラン最初の任務を与える。 その穴にゴブリンが落ちないように柵を作りなさい。 以上」

私は、電話を切った。

「セーラ、勇者来る前にゴブリンの数が減ったじゃない!」

(いや、あんたが自分で殺ったんでしょう?)

「うっ、いや……そんなことより、魔力不足って出て動かなかったんだけど?」

(バカね、そのままの意味、魔力不足よ、アイコン操作には、魔力が必要)

「回復と増加、どうすんの!」

(魔力は、時間で徐々に回復していって、24時間でフル回復。増加は、

魔力を使いまくる、レベルが上がるとかね)

「レベル上がる条件」

(人口の増加や文化の向上、ステージクリアとかいろいろ)

う~ん、雑。

「そっか、じゃ、寝るね」

(えっ、寝んの?!)

「だって、起きてても魔力ないんじゃしょうがないじゃない」

と、言うわけで、私は寝るのだ。

なぜか、セーラが当たり前のようにタメ口になっているのが気になったが寝ます。

おやすみなさい。

グー、グー、グー


(あらら、寝ちゃった。だいじょうぶかしら? 貴女は私、私は貴女。 頑張ってね)


時間は、あると思うな京子!

そして、人数減らしてどうするんだ京子!

次回も、お楽しみに!

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