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第89話 美姫さんvs宿題2

「ショウ。宿題を終わらせたのか?」とお父さん。

休みの日は、いつもお父さんが口癖のように僕に言う。


「うーん。まだ。明日も休みだから、明日の自分に任せる。」と僕が言うと「早めに終わらせた方がいいんじゃないのか?」とお父さん。


そう言われても、宿題をするのを渋ってる僕。


すると「こうちゃん。ショウは、好きな事は後回しにするタイプなんだよ。」と美姫さんが言い出した。


美姫さんの言葉に、僕もお父さんも頭の中にハテナが浮かぶ。


「美姫さん。それってどういう事?」とお父さんが聞くと「私もだけど、好きな食べ物って最後のお楽しみに取っておかない?ショウは、勉強が好きだから休みの終わりの日までのお楽しみにしたいんじゃないの?。」と美姫さんが言った。


宿題がお楽しみ?。


「確かに……。好きな食べ物は、最後に食べるけど……。じゃぁ、美姫さんは、勉強って好きだった?」と僕が聞くと「私は、好きじゃなかったよ。」と美姫さん。


「じゃあ、宿題って、サッサと済ませてたの?」と僕が言うと「私?」と美姫さんは言い、「私はね、宿題はしないタイプ。」と言った。


宿題をしないタイプって……初耳だな。


「それって、先生に怒られないの?」と僕が聞くと

「そこはね、先生との忘却勝負なんだよ。どちらが先に宿題があったことを忘れられるか。この勝負ね、私のほぼ独走状態で毎回勝っていたんだよ。先生たちって、忘れることができない生き物なんじゃないかと少し可哀そうになったよ。ひどい先生なんか、2か月ぐらい覚えてるの。他に覚えることがないんだろうね。」と美姫さん。


「ショウ。美姫さんのいう事は、耳を貸したらダメだぞ。」とお父さん。


僕は、机に向かい、宿題を始めることにした。

読んでいただきありがとうございます。

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