第202話 美姫さんの3ミツ
最近、美姫さんは【3ミツを避ける】が大好きだ。
例えば、おやつで言うと【餡蜜のミツ豆に黒みつをかける食べ方】は3つのミツが重なっているのでアウトだ。
意味不明なんだけどね。まぁ、僕に実害がないからほっとく案件だけど。
先日も美姫さんは、お父さんに「ここに電話して~」と頼んでいた。
「自分で電話ぐらいしたらいいだろう。」とお父さんが言うと
「3ミツを避ける」と美姫さん。
ホントに意味不明。
「何で電話が【3ミツ】なの?」と僕が聞くと
「3が3つ入っているんだよ。電話番号に。3が3つで【3ミツ】」と美姫さん。
理由を聞いても意味不明。
いつものように国会中継を見ている美姫さん。
どう見ても【3ミツ】にしか見えない。
「美姫さん。これは3ミツじゃないの?」と僕が聞くと
「これは、3ミツじゃないよ。【超過密】一筋だから大丈夫」と美姫さん。
超過密って【密閉、密集、密接】が重なったモノじゃないの?
休みの日、お父さんが「お昼はレトルトカレーでいいかな?」とパウチのレトルトカレーを持ちながら言った。
僕が「いいよ~」と言うと
美姫さんが「こうちゃん、パウチのレトルト食品は【3ミツ】だよ。【密接・密閉・密集】がパウチの中に凝縮されているじゃない。」と言った。
それって美姫さんの言うところの【超過密】じゃないの?
そして美姫さんは、ひとりだけカップラーメンを食べていた。
「カップラーメンには、隙間がある~」だってさ。




