31話:ひとまず説明回終了……
なんやかんやあって冒険者組合にやってきました。
なんか少しずつ雑になってるから引き締めねば……。
冒険者。
依頼を受けて、モンスターを討伐したり色々なアイテムを集めたりして冒険者組合に報告・納品、それによって報酬を得るという職業のこと。厳密な定義としては、冒険者組合に登録しており、かつ冒険者カードを有している者のうち、犯罪者以外の者を指すらしい。まあ登録してるなら大体冒険者。街のお手伝いさん的な仕事ばっかりしてても冒険者。
冒険者になるにあたって、なんやかんやと必要な条件はあるけど、なってしまえばまあ、そこまで難しいルールがある訳でもない。基本的に法律があるし、私たちみたいな来訪者に関しても推薦状制度とかで分別するから、そこまで必要ないらしい。
冒険者になることの利点は幾つかあるけど、基本的には高額な報酬と他の大陸への移動権と、セレムちゃんから聞いた以上のことはほとんどなかった。酷くシンプルでそこはいい。
ところで、冒険者カードについて。
冒険者カードとは、まあその名の通りに冒険者のカードだ。
冒険者であることの証明と、冒険者ランクの証明、その二つの意味を持っている。
冒険者としての証明といっても、個人情報は名前と年齢と冒険者の固有識別番号くらいしか書いていないから、なんなら入れ替わりが起きても下手したら気がつかない可能性すらある程度の薄っぺらいものだ。まあ実際は、受付のみなさんによって即座に看破されること間違いなしだろうけど。伊達に冒険者達に向かい合ってない、というか本人達も実は冒険者の一員らしいし、その手の能力を舐めてはいけないとか。
ランクに関しては、カードの色が表している。
色は四種類。最上位の黒から順番に、黒、金、銀、銅と続く。これは材質じゃなくて色みだけらしい。じゃあなんの素材かといわれれば、それは不明なんだとか。ランクによって受けられる依頼にも制限が掛かっていて、金ランクからは全ての依頼が受けられる。じゃあ黒はなんなのかというと、一種の特権階級みたいなもので、でもその特権がどういうものなのかを知る方法は、黒ランクになった冒険者が直々に組合長から教えられる以外には存在しないらしい。少なくとも冒険者の全てが憧れていることは間違いないというけど、まあ確かに、未知と一番に惹かれるのは分からないでもない。
などなど、大体そんな感じの説明を、街の片隅にある冒険者組合本部、受付嬢のワールさんからしてもらった。
随分と端折った感じではあるけど、まそれくらい知っていれば問題はないだろう。
あとは、私たちが来訪者だからか色々と心構えみたいなことを念押しされたけど、特に意識する必要もないくらいのことだから、省略。
そして説明が終わって、なんだか色々と登録して。
しばらくして、私たちは無事に全員冒険者として登録されることとなった。
「こちらが冒険者カードになります。これをお持ちの限り冒険者として認められることとなりますので、紛失には十分お気をつけください」
そう言ってワールさんから渡されたのは、銅色の薄いカード。
金属的な冷ややかさを持つその表面には、どことなくサイバーな気配を感じる光のラインで文字が記されている。文字といっても、そう分かる程度の記号というだけで、読めたりはしない。読めたりはしないけど、文字を追っていると勝手にウィンドウが表示された。
NAME:ユア
AGE:
ID:01-000-7777
どうやら観察の目とかは必要なくて、内容は確認できるらしい。来訪者だからか年齢が書いてないのとかファンタジー概念にIDとかなんか空気感ぶち壊し感あるけど、それはともかく7777ってなんかすごい運がいい気がする。これは幸先がいいかもしれない。
「おおー!かっくいー!」
受け取ったカードを両手で掲げてぴょんぴょん飛び跳ねるスズは心底嬉しそうで、その姿を見ていると、これだけでも冒険者に登録してよかったなと思わないでもない。思わないでもないけど周囲からすごい生暖かな視線が集まるからほんとやめてほしい。冒険者さん、なんとなく粗暴なイメージがあったんだけどなんかすっごいいい人だし。
さておき。
「では来訪者の皆さま、これより同じ冒険者として共に励んでゆきましょう。今後は冒険者の名に恥じぬ行いを心がけ、精進なされることを切に願っております」
最初ナツキさんが謎の対抗心を抱いたくらいに綺麗なお辞儀を受けて。
そして私たちの冒険者活動は始まる。
私の都合で少し早くにしてもらったとはいえ、終わる時間までもうしばらくあるし、どうせなら早速依頼を受けてみるのもいいかもしれない。
「よし!早速レッツゴーだー!」
「待つっすよ!?」
「まあいいんじゃない?まだ時間あるし」
「賛成」
「ソフィもそうおもいますわ♡」
「銅ランクであればそう大した依頼もないでしょう」
「あー、ま、そうっすね!ならレッツゴーっす!」
満場一致、一人駆け出したスズを追うように、みんなでわいわい移動。
冒険者組合の建物は一階建ての平屋だけど、他の家より一回り二回りは広そうで、不思議なことに、バームクーヘンを切ったみたいな、それとも虹を切ったみたいな、笑った口みたいな形をしている。広い扇型から扇型を切り取る感じ。入口は短い方の弧の中心だけにあって、それを入ってすぐのエントランスには計七つのカウンターが、等間隔の隙間に隔てられるようにして扇状に、二つ、三つ、二つのセットで並んでいる。半円の外周を半径で三等分する感じだろうか、正確には入口正面ど真ん中がカウンター一つ分大きいけど、だいたいそんな形。そしてそんなカウンターの脇には計四の扉があって、入口入って右から順に『護衛』『戦闘』『収集』『一般』に分類された依頼が掲示された部屋になっている。それぞれ扉の横のカウンターが受け持っているけど、『戦闘』と『収集』はその頻度が高いから二つ、残った真ん中のカウンターは冒険者組合そのものの受付や冒険者カードの発行・ランクアップとか色々受け持っているらしい。ワールさんの担当もそこだ。
どうやらそこら辺はちょっと聞いていたのか、スズは迷うことなく『戦闘』の部屋に入ったので、それを追って私たちも『戦闘』の部屋に。本当はチャットとか使って分担でもしていい依頼でも探した方がいいかもしれないけど、まあ今回はお試しというのも兼ねているつもりで、そこまで徹底しなくてもいいだろう。
部屋に入ると、まばらに人の見える、左右に広がる扇状の部屋の向こうの壁に、無秩序に数え切れないくらいの紙が張り出されていた。カードがサイバー風味だと思ったら今度は急に前時代的というか若干の錯誤感を覚えなくもないけど、まあ極端にメカメカしてても困ってしまうからこんなものかもしれない。
「うおおおー!」
その光景に歓声を上げるスズを回収しつつ。
壁際に寄って見てみると、やっぱりその紙は依頼の用紙らしい、多分ランク毎にだと思うけど、金や銀や銅の大きめのピンで留められている。
試しに銅色のピンで留められた紙に目を通してみる。
やっぱり文字は読めないけど、ウィンドウがポップアップした。
『銅:コウモリ退治』
・内容
ボクはコウモリが大嫌いなんだ!あの汚らしい姿を見るだけで反吐が出る!だから冒険者の方々にぜひともあの忌々しいコウモリ共をぶち殺してもらいたいんだ!10匹ほどでいい、お願いするよ!
・条件
期限:なし
蝙蝠系モンスターの討伐:10
※討伐数は自動でカウントされます
・報酬
300マニ
……蝙蝠系って、アバウトなことで。
いや、うん、なんだろう、よくよく見ればその分混沌としている気がしてくる文面だ。内容もなんかこの人かなり関わり合いになりたくない感じだし、自動カウントって、リアリティの欠片もないんじゃなかろうか。便利は便利だけど、もっとこう、倒した証明を渡すみたいな感じでいいのに。
報酬は、蝙蝠を10匹倒すだけで300マニと考えると中々いい気もする。確か夜の街の外では蝙蝠以外にも色々出たはずだから、それも合わせて受注すればかなり割はいいかもしれない。
試しに、興味本位で他のランクの依頼にも目を通してみる。
けど、残念ながらそれは見れなかった。観察の目を使ってみても反応なしだ。
なるほどなるほど。
「どうしよっか」
「よし、全部だ!」
なにを言ってるんだスズは。
「何個あると思ってるの」
「何日ぶっ通しでやるつもりっすか……」
「まあ、時間を考慮すると街の周囲で完遂出来るものがいいでしょう」
ナツキさんはさすがまともなご意見。
それに対してソフィははてなと可愛らしく首を傾げる。
「まちのそとにはどんなかいぶつがあらわれるんですの?」
「朝は兎、小鬼、ゲル」
「……かいぶつですの……?」
「お嬢様、モンスターというものは敵である、くらいの認識で構いません」
「そうですの……うさぎさんとはてきたいしたくありませんわ」
まあ確かに、あれをどうこうするというのは、精神的にかなりくるものがあるけど。
ともあれそんなやり取りを経つつ、移動に時間をかけるのもなんだから、街周辺のモンスターを討伐する依頼をそれぞれ適当に見繕った。依頼はパーティ共通の扱いになるらしくて、一人一つ、つまり全員で合計六つの依頼を受注できるんだけど、あいにくと街の周囲の討伐依頼はそう多くある訳でもなかった。そりゃあまあ、そう大したモンスターがいる訳でもないから、当然かもしれない。
そんな訳で戦闘の依頼を三つ、ついでに関連した収集の依頼を三つ受けることで、最大数受けてみることにした。それぞれの部屋に控えている担当の職員さんに討伐対象を伝えるとそれに適した収集依頼を持ってきてくれるらしくて、すごい助かった。
「にゃ!じゅちゅ、受注したにゃ!がんばんにゃ!」
「よっしゃー!行くぞおー!」
「わ」
収集担当受付嬢の一人、なんというか、見た目もそうだし語尾も猫っぽい女の子、ヨルンさんからの激励を受けて、スズは待ちきれないとばかりに私をお姫様抱っこの体勢にする。
私としてはなんだか、いや変な意味じゃなくてヨルンさんとすごいお話したい気分だったけど、そうなっては逆らうこともできないし、まあ別にそこまで積極的な思いでもなかったから、とりあえず減速だけさせてあとは大人しく持っていかれることにした。
「ほんとにリーンは、少し落ち着いてね」
「分かった!」
全然そっわそわしてるし。
まあうん、楽しみなのは分からないでもない。
「毎度っすね」
「ん」
「げんきなかたですわ」
「そうですね」
すぐに追いついてきて笑ってくれるみんなはまったく優しいものだと改めて思う。多分何度だって思うだろう。学習しないという意味で。
ちなみに、ほんのちょっと羨ましそうな気配を、きっと私にしか分からないくらいで滲み出しているナツキさんの背には、ソフィが引っ付いている。どうやら基本的に動くつもりがないらしいソフィと、お姫様抱っこは私だけのものと流し目付きで言ってくれたナツキさんとの妥協案がおんぶだったらしい。そのために弓矢をしまっている辺り、さすがは使用人といったところだろうか。
それはさておき、街の外。
兎地帯を抜けて、お決まりの狩りスタイル。
とりあえず、初戦闘の二人がいるからヒリスペ。増えたMPをここぞとばかりに利用して少し広めにした領域にボールと霊戦士を召喚して忘れずスターも呼び出して、それからソフィを後ろから抱くみたいにして座って、傍にナツキさんとアンズが控えて準備万端。
……なんか、改めて考えるとこれって凄いあれだなあ。みんなが当然みたいな顔をしてるし、別に立ってても座ってても変わらないし、いいけど。
ともあれ。
「じゃー早速呼んでくるー!『うおらぁああああ―――!!』」
なんだか久しぶりな気もするモンスター集め作業に取り掛かるスズは、さすがチュートリアル的エリアなだけあって周囲に人が少ないのをいいことに全力疾走、しばらくして第一陣を運んできた
「っしゃーいくっすよ!」
新しい武器の様子が見たいからと、まずはきらりんが先駆け。
モンスターの群れを引き連れるスズとすれ違うようにして突貫、同時に腕を振るえば、空気の弾ける音と共に数体の小人の首が吹き飛んだ。
……うわあ。
「うわ思いの外えげつないっす」
きらりん本人も軽く引きつつ、それでも止まらず拳を振るう。その都度鞭で吹き飛んで、拳で砕かれる小人たち。ついでにゼリーも踏み潰して、圧倒的な暴力であっという間にモンスターの群れは全滅した。残るのは地面に落ちたアイテムたちと、その中で鞭を揺らすきらりんだけ……。
「綾。きらりん様に鞭の使い方を教えましたか?」
「え?分かる?」
「はい。少し癖がでています」
癖って、いやまあ、うん。
少なくともゲームの中で頬を染めるのはやめようね。ちょっと色々くるものがあるからから。
もにもにしていると、アイテムを拾ったきらりんが戻ってくる。
「あー、控えめでいくっす」
「うん。でもすごいよきらりん、かっこよかった」
「もっかい行ってくるー!『おぉるぁああああ――――――!!!!』」
無駄に疲れた様子のきらりんをよしよししている間に、またスズはモンスター集めに走りだす。
次の群れは、とりあえずみんなでいくとしよう。
特に新規参入なソフィとナツキさんの実力が見てみたいということもあって、今度はソフィが先駆け一発。リアルの方で補助役なるということを言っていたソフィだったけど、どうやら結局違う方針にしたらしい。
「ではやらせてもらいますわ」
言ってソフィは、腰に吊っていた本を手に持つ。辞書ほどのそれは少し手に余るようだったけど、ソフィはそれを両手に開いて目を閉じた。
そしてしゃらんと、可愛らしい歌声が響く。
「『わがいのりははげしきほのお。あつくもえさかるたましいを、すべてをこがすかえんにかえて、わがまえのてきをやきつくす』」
詠に合わせて舞い踊る光。
それはソフィの最後の言葉とともに、集い集って火炎と変わり。
そしてソフィが目を開いて。
「『やきこがすかえん』、ですわ♪」
刹那、解き放たれる火炎の奔流。
それは真っ直ぐに、こちらへ駆けてくるスズへと向かっていって―――
「ぬおぉおお!?」
咄嗟にその直線上から避難したスズの後ろ、追ってくるモンスターたちを飲み込むように突っ切ってゆく。
火炎が晴れて、立ち昇るポリゴンの光。
半身が巻き込まれただけで燃え上がってのたうつ小鬼もいたりするけど、他は今の一瞬でほとんど絶滅したらしい、焦げた地面の上にはアイテムが転がっている。
総じて弱いモンスターだとしても、凄まじい威力だ。
「すごいね」
「ほめてもらえてうれしいですわ♡」
大量虐殺からのこのにっこりはなかなか狂気的だったけど、それはそれでなんだか素敵だ。
さておき一方、その火炎から偶然逃れられたモンスターたちも、安心してはいられない。
感心する視線の先、驚愕と恐怖に立ち竦む小人の眼球に、深々と突き刺さる矢。
見れば、ナツキさんが淀みない手つきで矢をつがえて、さも当然のように次々と、残ったモンスターたちを射抜いていた。一射一殺、ゼリーが魔法で全滅していたというのもあるんだろうけど、気がつけばあっという間に、モンスターは全滅していた。
それからナツキさんはアンズに振り向いて、一礼。
「どうも、譲って頂いて」
「ん。驚いた」
ああ、確かにさっきアンズは攻撃してなかった。
それが必要ないくらいに優秀だと、判断したんだろう。
さすがはナツキさん。
「……はっ!ちょっとゾフィ!なにすんだー!」
「すみませんわ。リーンさんほどのかたならよけられるとおもったのですわ」
「……まあそれもそうだけどね!」
しれっとソフィのさっきの魔法に巻き込まれかけたスズが気を取り直して突っかかるけど、すぐにあしらわれていた。
さすがはソフィ……。
まあ、なにはともあれ。
「とりあえず、なんかみんな大丈夫そうだね」
「まかせてほしいですわ♪」
「私も問題ありません」
すりすりしてくるソフィと、涼しい表情のナツキさん。
なんだろう、私の周りがどんどん優秀になっていって、相対的に私の存在価値がマスコット寄りになっていく気が……うん、まあ、ロールプレイロールプレイ。
本物のお姫様的なのがいるのに、私がこれでいいんだろうか……。
■
《登場人物》
『柊綾』
・ラッキーセブンはお気にの証な二十三歳。基本下四桁はランダムだけど、まああやは二人のお気に入りもらってるしこれくらいのことにはなるだろうと。別に、だからなんだってことは全然ないけど。ワールさんやヨルンちゃんとの絡みは、まあ、少なくともクラン……ってそういえばクラン結成してなかったということに今気づいた。なんか、あの、二人を紹介するときにでも。多分直接会ってないとクラン結成できないんすよ。さておき、冒険者関係のイベントはクランホームの金稼ぎのときにいくつかあります多分。
『柳瀬鈴』
・密かにおニューの鎧着てない二十三歳。走ってたからね。仕方ないね。でも楽しかったからいいや。冒険者テンションは果たしてどれだけ維持するのだろう……。
『島田輝里』
・なんか逆に申し訳ないっす……な二十一歳。まあステータス高い上に武器も強いからそりゃああんなクソ雑魚共殲滅できるわ。案山子にもなりゃしないぜ。あやの鞭使いを見様見真似でトレースしてみようと頑張り中、でも思い返せば思い返すほど想像より効率化されててちょっと背筋が震える。一体なぜそんな技術を……。
『小野寺杏』
・しれっと新装備を使うところを省略される十九歳。残念次回までゲームは続かないのだ。まあ中々便利だと思うけど、こんな雑魚相手じゃどうにもならない。なんか端々からナツキさんへのリスペクトが垣間見えるのは、多分なんか色々あったときに色々あったんでしょうね。敵の敵は味方みたいな。いやそんなギスギスしてないけど。
『沢口ソフィア』
・おいおい姫的な彼女は一人で十分だぜ?な十一歳。そこんところの差別化を、果たしてπちゃんはどうやってつけるんだろう。筆者はちょっと分かんないです。詠唱魔法と火炎属性だけとってあとは全部INTにぶち込むという男らしすぎるステータスをしているため、単発火力なら現時点でアンズに一枚劣る程度。規模的な問題で、群れに対しての効果なら勝ってる。効率がいいから消費MPが低いとは言っていない。効率がよかろうが規模を大きくすれば消費増えるよねという。初期魔法で太めの火炎放射器とか強化してったらどうなるんだよ……どうしましょう。
『如月那月』
・弓術は嗜みなスーパー使用人の二十四歳。とりあえずDEXとSTRとなんとなくLUCに割り振ってるけど身体が想像より動きにくくて若干戸惑っている。戸惑っているけど当てる。リアルスペックが洒落だからそういうつもりで動くタイプ。もうこいつはメイド服って決めてる。でもそうすると色みが白だけだとなあ……どんな服装にしても黒が似合うのよこの人。鞭のことに関しては触れませんよ、ええ。番外編で……ノクターン入りしないで書ける気がしねえ……。




