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27話:ちょっと強引すぎた

ついでと言ってはなんですが、『姫的な彼女と不倫の話』という短編を更新しました。

マミさんとの出会いについてです。

よろしくお願い致します

「―――という訳で、今回みんなとお話したいっていうソフィです」

「ソフィはソフィアっていいますの。よろしくおねがいいたしますわ♪」

『むー……よろしく……』

『……どうもよろしくっす』

『今すぐ要求を取り下げろ』


 みんな乗り気じゃないというかアンズに関してはもう全力で拒絶を示している。

 ソフィが一度だけみんなと話して説得してみたいと言うから同時通話という手段で場を設けてみたけど、これはどう考えても無理なんじゃないだろうか。


「えっと、さっきも言ったけど、ソフィはみんなと」

「おねえさまと、ですわ♡」

「……一緒にAWやりたいらしくて、だからお話を聞いて上げてくれると嬉しいな」

「おねがいしますわ」


 顔見えないのにお辞儀するソフィ可愛い。

 こんなおねだりされちゃったら私ならもうダメだろう。


 けどもちろんそれは見えないから向こうに届くことはなく、返ってくるのは否定的な反応。


『今すぐ要求を取り下げろ』

『むぅぅ……』

『今すぐ要求を取り下げろ』

『わたしはあんまり気が進まないっすね』

『今すぐ要求を取り下げろ』

『あとリコッ……アンズさんがさっきから自動音声より酷いことになってるっすよ?』

『今すぐ要求を取り下げろ』

「……どうしてそんなにソフィが嫌いなの?」

『沢口ソフィアだから』


 流石に一言一言の間に同じ言葉を挟まれてはまともな会話にもならない。

 だから訊ねてみたけど、返ってくる言葉はにべもない。

 一体なにをしたのかとソフィに視線を向けても、にこにこ笑うだけだし。


 むぅ……ずるいなあ、秘密の共有とか。


「……ソフィ」

「なんですの?おねえさま♡」

「それって、そんなに秘密にしなきゃいけないことなの?」

「まあおねえさま、おねえさま。まさかやきもちをやいていらっしゃるの?」

「…………だって」

「ああかわいらしいですわ、おねえさま♡」


 そっぽを向くと、途端にむぎぅと抱き締められる。

 コートを脱いだ分その身体の柔らかさが感じやすくなっていて、ほんの少し刺々しくなっていた心がいとも簡単に包み込まれてしまった。


「ソフィ……」

「いとしいおねえさまにおねだりされてしまったら、ソフィはきいてほしくなってしまいますわ♡」

「うん……おしえて……?」

『……きついっすねこれ』

『むぐぐぅー!』

『あやさん、別に隠すことじゃない、今すぐ話すから、可及的速やかに沢口ソフィアから離れる』

「ひがみはみにくいものですわ」

「あ」


 なんて言いながらも身体を離すソフィについ声を上げてしまって、するとソフィは悪戯めいた表情でそっと私の唇に指を触れる。


 ぞくりとするほど艶やかな視線が、私を見る。


「おあずけ、ですわ」

「……うん」


 お預けなら、うん、仕方ない。

 ……というかアンズはなんで私がソフィちゃんにぎゅっとしてもらったって分かったんだろう。不思議。


「ではおねえさま、おはなしさせていただきますわね。おねえさまだけに、おはなしさせていただきますわ」


 言ってソフィちゃんは一時的にミュートにする。

 そしてこほんと可愛らしく咳払いをして、アンズとのあれこれを語りだした。


 それは総括すると、つまりソフィちゃんが私と付き合うにあたって色々としていることをアンズが知っていて、それ絡みで色々対立したことがあるということらしい。


 特に包み隠す様子もなく赤裸々に語られる内容は、まあプライバシーとか個人情報保護とかそういうのを考慮すると多分どこまでも異常なことなんだけど、私のすべてを欲してくれているんだと思うと、いまいち問題とは思えなかった。私だってソフィちゃんのCT画像とか欲しいし。言ったらくれるんだろうか……。


 なんにせよ、アンズが心配してくれるのは嬉しいんだけど、少し大袈裟なんじゃないかなあと、思わないでもない。


「ほんとに、それだけ?」

「ソフィにおもいあたるのはそれだけですわ」

「そっか……じゃあ、アンズにちょっと話してみるね」


 ミュートを解除。


「アンズ」

『……きっとあやさんは、全てを聞いた上で大したことじゃないと、むしろ嬉しいと言う』

「うん。だって、嬉しいから」


 即答すると、少し言葉が途切れて、それから一つため息のような音が聞こえてくる。


『それでも私は沢口ソフィアのことを肯定的に捉えることはできない』

「……そっか」

「それならむしろ、わたしをうけいれるべきですわ」


 どうやらダメみたいだと諦めたとき、まさかのソフィの発言。


『……どういうこと』

「ソフィをちかくにおいていれば、かんしができるということですわ」

『それをあなたが言う意味が分からない』

「あなたがいわなかったからかわりにいってさしあげたのですわ」

『そもそもべつにあなたがいたところでうごくのはあなたじゃない』

「でしたらきさらぎもつけますわ。あなたならわかるはずですわね」

『……ちっ』


 サラッと巻き込まれたナツキさんはどうやら決め手になったらしい、舌打ちが聞こえてきた。


 ナツキさんに視線を向けると、表情のひとつも動かしてない。


「せっかくのきかいをのがすのは、もったいないことだとおもいますの」

『なにが目的』

「きまっていますわ。ソフィはすこしでもおねえさまといっしょがいいのです。いちねんにすうどしかあえないなんて、かなしいのですわ」


 その言葉は、私への視線と一緒に。


 そしてアンズは長い長い静寂を挟んで。


『……分かった』


 ついに、折れた。

 かといってアンズもただ折れるという訳でもない。


『ただし、それとこれとは話が別。私はあなたがあなたというだけで拒絶しないだけ』

「けっこうですわ。さいしょからきちんとおはなしするつもりでしたもの」


 ……なんだろう、色々置いてけぼりに和解……和解?したみたいな気配。

 特にスズとかきらりんはもうまったくなにがなにやら分かっていないと思う。


『えっと、なんかよく分からないっすけど、終わったっすか?』

「おまたせしてしまいましたわね」

『……終わった』

『あれっすね、並々ならない因縁を感じるっす』

「仲良くしてほしいなあとは思うんだけどね。ところでスズは?」

『そういえば反応ないっすね?』

「寝てるのかな」

「あのながれで、ですの?」

「あの状態でも寝れるんだよね。おーいスズー」

『……んぁ?』


 やっぱり寝ていたらしい、寝ぼけた声が返ってくる。


「おはようスズ」

『むー……あー、なんだっけ』

『ほんとに寝てたっすね』

『驚き』

「みんなでお話をしようっていう感じだよ」

『そーかー……』


 もう少ししないと目覚めなさそうだなこれは。

 まあ、うん、話してたら起きるか。


『お話って、結局つまりソフィアさんを受け入れるかって話っすよね?』

「よろしくおねがいいたしますわ」

『交渉はする』

『うー……はんたーい!』

「私は、なるべく話さないようにするね」


 強引に進めようとすれば、きっと進められちゃうし。

 ほんとはこう、上手いこと中心にならなきゃいけないと思うんだけど。


 ……む。


「ごめん、ちょっとお花つんできていい?」

「おともしますわ♪」

『なにいってるっす!?』

『……調子に乗るな』

『んー……かめー?』

「じょうだんですわ、さすがに」


 くすくす笑うソフィは、そして控えていたナツキさんに視線を向ける。


「きさらぎ」

「かしこまりました。綾様、ご案内致します」

「あ、はい。お願いします」


 来るのはもちろん初めてじゃないけど、未だにこの広いお屋敷を一人でうろつくのは不安が大きいから、大人しくナツキさんに付き従う。


 部屋を出て、会話もなく、廊下を進んでいく。


 そして、ユニットバスがあってもおかしくないくらいの広さを誇るトイレに二人で……え?


「綾」


 なにごとかと思うよりも前に、私は名前を呼ばれて、かと思えば手首を抑えるようにして壁に押し付けられる。


 誰に?


 それはもちろん、ナツキさんに。


「如月さん、?」

「綾。ここはこのお屋敷で唯一、監視カメラがありません。また防電波に防音ですので、中の様子はどこにも漏れません」

「……だから?」

「だから今、綾は私と二人きりです」

「んっ」


 言って。

 ナツキさんは、私の唇を奪った。


 優しく強引に、唇が重なる。


 貪るように、私を求めている。


 私を、私だけを欲してくれる。


 私が拒む様子をみせないでいると、だけど温もりは、そっと離れていく。

 もっと欲しいと蠢く舌を押さえつけて、代わりに言葉を紡ぐ。


「……ナツキさん、どうして?」

「私はまだ、綾を諦めていませんい 


 その言葉に、胸が締め付けられる。

 懸命に抑え込んでいた愛しさが、いとも容易く溢れるのを感じた。


 それでも私は、少なくとも今この場所で受け入れる訳にはいかないと、せめてもの抵抗を示すみたいに、目を逸らす。


「ソフィに、怒られるよ」

「そもそも奪ったのはお嬢様です」

「ナツキさんが、終わりにしようって言ったんだよ?」

「一旦と言ったはずです」

「どうして今なの?」


 私の言葉にナツキさんは、まるで蕩けるように、表情を綻ばせる。

 私はそれを見たことがあった。

 いつもクールなナツキさんが、そうやって喜びを私に見せてくれるのは、初めてではなかった。


 ……そうたしか、初めてナツキさんに口付けをしたときも。


 そしてナツキさんは、言う。


「また、綾の傍に居られるから」

「……そっか」


 さっきソフィがアンズに言った言葉は、つまりソフィとナツキさんをセットで扱うということで。だとすればそう、AWの世界でなら、ソフィの目をはばかることもなく、一緒にいられるということで。


「……そんなに、好き?」

「私の好きは、あの時から今まで、ずっと綾だけのものです」


 即答。


 その言葉を、疑うなんていう思考は端からなかった。


 ナツキさんが私に好きをくれた。


 それなら私は、めいっぱいの大好きで応えたい。


 けど同時に、私の中の汚い部分が、ナツキさんを虐めてあげたいと、そんなことを言い出した。


「あのとき私、悲しくて、寂しかったよ」


 言って、今度は私から、ナツキさんの唇を奪う。


「もうしないって、約束してくれる?」

「約束です。もう綾に、悲しい思いはさせません」


 ぞくり、と、背筋が震える。

 そのどこまでも真摯な視線が、狂おしいくらいに心地いい。


 ナツキさんが私を見ている。


 二人きり。


 私だけを。


 好きって。


「じゃあナツキさん、どうやって証明するの?もう私を裏切らないって、死ぬまで私を好きでいるって、私に信じさせて」

「……綾は、変わりませんね」


 私の卑しい欲望を見透かして、だけどナツキさんはどこか嬉しそうに、そっと頬を染めて。


 そして―――


 ■


「失礼します」

「あら、もどってきましたわ。はやかったですのね」


 扉を開くなり気がついたソフィがどこかからかうようにナツキさんに視線を向けるけど、ナツキさんは気にせず無表情で私を促す。

 それが面白くないようでソフィはそっと目を細めるけど、なにか言うよりもはやく端末から声が響いた。


『おおー!あやー!きこえるー!?』

『露骨にテンション上がるんすね』

「お待たせ。それで、今どんな感じなの?」

「ばっちりですわ♪」


 隣に座りながら訊ねると、ソフィはVサインを見せてくる。


 え、いや、え?


『……ひとまず暫定的に、沢口ソフィアと使用人の加入に同意する運びとなった』

「早くない?」

『仕方なくだもん!あやを運ぶ役目は渡さないから!』

「しんぱいしなくとも、わたしはほじょやくになるつもりですわ。からだをうごかすのはしょうにあいませんし、そこまでわがままをいうつもりはありませんの」


 そこで言葉を区切って、ソフィはそっと私の頬に触れる。


「あやおねえさまのおそばにいられるだけで、わたしはしあわせですわ……♡」

『……まあなんだかんだ、会えない寂しさは知ってるっすからね……』

「……ごめんね」


 ソフィときらりんの言葉に、私は無性に申し訳なくなる。

 どうしようもないし、私ももどかしい思いをすることは多々あるけど、みんなはきっと、もっと悲しいんだろう。


 落ち込む私に、だけど直ぐに慰めるような声が届く。


『それくらい百も承知で、あやさんを好きでいる』

「もちろんソフィも、そんなわがままなこではありませんわ」

『ちちち違うっす!そういう意味で言ったんじゃなくてっすよ!?会えない時間が思いを深めるみたいなそういうあれっす!あれなんっす!』


 ああやっぱり、みんな優しいなあ。


「うん。ありがとねみんな」

『まーでもできれば一緒にいたいけどー!』

『いやスズさん同棲してるじゃないっすか』

『十分』

『でも寂しーのー!』


 わーぎゃー喚くスズの言葉に、ソフィがそっと不満げな表情を浮かべる。


「わたしなんて、ふたりでおとまりもしてくれないんですの」

『当然』

『さすがにそれは不味いっすよ』

『今二人きりだからいいでしょー!』

「きさらぎがいるから二人きりではありませんわ」


 そんな言葉と共に視線を向けられても、ナツキさんは全く気にした様子を見せない。さも私は使用人としてここにいるべきだからここにいるのです、とでも言いたげな当然といった表情だ。


『そーいえば、そのキサラギさんってどんな方なんっす?なんか当然のよーにセットでってなってたっすけど、その人の話は全然聞いてないっすよ?』

『おー、なんだ、知らないのわたしだけじゃなかったんだ』

「いわれてみればそうですわね。きさらぎ、はなしにまざることをきょかするわ」

「かしこまりました」


 ソフィに言われたナツキさんはすすすとこっちに寄ってきて、それからさも当然のようにソフィと挟むようにして私の隣に座った。


 そして意味ありげにソフィに視線を向けながら、口を開く。


「初めまして皆様。ソフィアお嬢様に仕えさせて頂いております、使用人の如月那月と申します。皆様と同じく綾様の恋人でもありますので、ぜひ以後お見知り置きを」

「あら、まあ、そう」


 仄暗く笑うソフィを気にせず、ナツキさんは私の手をきゅっと握った。


 あ、うむ、ちょっとくるものがある。


『な、なんかすごー!』

『よ、よろしくお願いするっす』

『……よろしく』


 帰ってくるのは、戸惑いと驚きが多分に含まれた反応。

 そりゃあまあ、確かに驚きだよね、使用人とか普通そんなのありえないし。


『ご主人様と使用人が両方恋人とか、ちょっと私の思ってたよりあやさんって凄いんっすね……』

『ねーもしかしてお家豪邸!?あー!あのおっきいお家!そうでしょ!』

『如月さんがそうだったとは、意外』


 んん?

 なんだかみんな微妙に着眼点が違う。

 いや、まあ、確かに字面だけで考えればソフィとナツキさんって凄い背徳感あるけど、でも別にそんなやましいことはなにもなくて、単にそれぞれを好きになっただけだし、そんなすごいとかそういうのじゃないと思う。


 思うけど、なんだろう、私を挟んで不穏な空気を醸し出す二人は、全然そう思っていなさそうだ。


『ねーどうなのー!?』

「ああ、はい。わたしのおうちは、たぶんすずさんのおっしゃっているものであっていますわ」

『すごー!』

『……ま、まあともかく、あれっすね、そういうことなら、一人だけ仲間外れっていうのも嫌っすよね。わたしは親友っすけど』

『私は最初から受け入れるつもり』

『むー……しかたないなー!でも』

「綾様は柳瀬様の担当、でございますね」

『分かればよい!』


 どうしてそんなにスズは偉そうなんだろう。


 色々と疑問は浮かぶけど、というかほんとに私がトイレにいる間に一体どんな話があったのかすごい気になるけど、まあなんにせよともかく受け入れてもらえた風な気配がするから、とりあえず考えるのはやめよう。


「じゃあひとまず、二人も一緒にやるっていうことでいいかな」

『許す!』

『大丈夫っす』

『ん』

「おねえさまといっしょなのだわ♪」

「よろしくお願い致します」


 とまあ、そんな訳で。


 まさかまさかの展開で仲間が増えたところで、通話を終了する。


 終了して。


「ふふっ♪たのしみですわ♪」

「それはよかった」

「でも、それはさておき、ですわ……♡」

「わ」


 るんるん嬉しそうだったソフィは、かと思えば唐突に悪戯めいた表情になって、私をベッドに押し倒してくる。


 少し顔を上げれば直ぐに唇に触れられるくらいに近づいて顔を覗き込んでくるソフィに、私はほんの一瞬ですべての感覚を奪われた。


「おねえさま。きょうはわたしとのでぇと♡……ですわよね♪」


 そう言ってどこかに視線を向けてしまうソフィの顔を、強引にこっちに向ける。


「今日はソフィとのデートだよ」

「うふふ♡では、いっぱいあいしてくださいね……♡」


 そんなことはもちろん言われるまでもなくて。


 バタン、と扉の閉まる音がどこかから聞こえたけど、そんなことはまったく気にならないくらいに、私はソフィだけを見ていた。


 蒼空より綺麗な瞳も、熱く濡れた視線も、形のいい鼻も、ふにふにのほっぺも、甘そうな唇も、美しい歯も、艶かしい舌も、淫靡な口蓋垂も、可愛らしい耳も、瑞々しい肌も、緩やかな鎖骨も、しなやかな喉も、そっと頬をくすぐる髪も、幼気な肩も、垂れる服から覗くささやかな膨らみも、浮いた肋骨も、美味しそうな桃色も、生々しい息も、心地よい声も、甘く香る温もりも、限られた若さも、苛烈な愛も、煮え立つ嫉妬も、全部私のもの。


 ソフィの命のその全てが、ソフィの人生のその全てが、私と共にある。


「ぁ……♡」


 だから私は答える代わりに、ソフィの肩を啄んだ。


 若さという残酷な美しさに抗うように。

 私のものだと主張するみたいに。


 ―――残り六年と二百六十七日後に、私があなたを壊すまで。


 それまで誰にも触れないように、私があなたを穢してあげる。


 ■


 《登場人物》

(ひいらぎ)(あや)

・恋人モードとそうでないモードの切り替えが一日に何度もあって筆者大パニックな二十三歳。結局なんかすごい外道みたいな感じに終わってる気がする。まあ傍から見ればそんなもん。嫌いにならんといてや……。ちなみに最後の、別になにもしてやいないですよ。ええ、具体的には言いませんが噛み跡とかキスマークはセーフなんですよ。脱がしてないから!ちょっとめくっただけだから!今回ここぞとばかりにナツキさんと復縁したけど、なんかここで収めたいっていうのとメインはソフィっていうのを意識してたら凄い急転直下な感じになった。なんかもうダメだこりゃ……。主人公が一番キャラ定まらないけどそれもこれも恋人が多すぎるからやねん……筆者のせいやないねん……嘘ですごめんなさい私が悪うございました……。


柳瀬(やなせ)(すず)

・あやの声がないと通話とかそんなずっとしてられない二十三歳。それ多分病気やで……?なんか全体的にソフィとアンズの確執とかナツキさんの関係とか至極どうでもよくて、大切なのは大勢いる中でなお自分があやを抱っこできるという喜びだけ。まあ寂しいし嫉妬もするけど、今日は比較的機嫌がいい模様。


島田(しまだ)輝里(きらり)

・あやが想像よりヤバい奴だったとようやく認識し始めた二十一歳。そうなんですよ。あやさん復縁した直後にその子眼中に入れずほかの女とイチャコラするくらいやべえやつなんですよ。ちょっと心折れそうだけど、こういうタイプって一人で悶々考えて結果よく分からないとこに着地して全力で空回りそうですよね。そして当初とは別のところで心折れて……頑張れきらりん。


小野寺(おのでら)(あんず)

・無垢に邪悪なソフィとの間に色々確執を抱えてる十九歳。偶然とはいえ犯罪行為の一部を知ってからなんやかんやと争ったりもしたが、少なくともソフィがあやに害をなそうとしている訳じゃないことが分かったからしばらく気にしてなかった。だってあやなんだもの。でも極力関わりたくないのは間違いない。今回ソフィのあれこれを受け入れたのは、やっぱりナツキさんの影響が大きい。色々あったみたいですよ?


沢口(さわぐち)ソフィア(そふぃあ)

・あやのCT画像とかレントゲン画像とか健康診断のデータとか切った髪とか捨てた物とか個人情報とか盗撮動画像とか吐いた息とかアルバムの写真とか使った後のナプキンとかともかくあやにまつわる色んなものを収集していたサイコロリな十一歳。書いててちょっとやべえと思ったけど本編じゃないからセーフ。多分。18禁タグとかいる?それを余さず語って聞かせるその精神もやべえけど聞いてなお嬉しいとすら宣うあやって……。なお収集担当はナツキさんを始めとした使用人共。使用人というか、ナツキさん以外はもはや影の者っていう感じ。あやに恒例の爪痕残しをしてもらった後は一週間くらいガッツリ引きこもって跡が消えるまでずっと撫でさすったりしてるのかなとか考えたらヤンロリズムが加速してもう存在が出禁になりそうだからやめておきます。さすがにそれ見過ごす両親は嫌や……まあ少なくとも身体中のキスマークとか噛み跡とかは見逃してるってことなんだけど、そこはそれ、ナツキさんの頑張りのおかげで大丈夫なんですよ多分。基本的にこの登場人物紹介は思いつきで書き殴ってるから必ずしも事実とは限りません!ご了承ください!お願いします!ほんとに!


如月(きさらぎ)那月(なつき)

・あやと復縁できてハッピーな二十四歳。そもそもあやがソフィと付き合う前にナツキさんがあやと出会っていて、それはもう色々ディープな感じでお付き合いしていたけど、その後使用人モードでソフィと一緒にいたところに道端であやと遭遇しちゃったのが運の尽き、即ソフィに気に入られちゃったあやがしかもサラッとばらしやがったせいでソフィに色々なんやかんやされて、結果一時的な離縁を一方的に押し付けることになって一時期かなり精神が参ってた。そりゃ自分が不本意に振った女がその原因であるご主人様といちゃいちゃするのを見せつけられたらね。なんならソフィはそこら辺でナツキさんを専属に任命してるし。極悪じゃないですか……。しかしながらそれでもめげずにいつかまたあやと恋人になれる日を夢見て……というかそこら辺で多分かなり歪んで、歪みきって、密かにソフィをどうにかする算段をつけていたりする。そんな所に降って湧いたあやと不定期とはいえそこそこ頻繁に一緒に遊べるという衝撃の展開にもう我慢できなかったのも仕方ないかもしれない。次またソフィに邪魔されたらどうしてやろうかと内心どろどろしてるけど、残念ながらソフィちゃん、それもまたいっきょうですわみたいな感じでNTRれに若干心ときめいちゃってたりする最強のロリだから全てご破算。どんどんソフィが混沌としていく……でも本編では割と普通にちょっとヤンデリズム感じさせるくらいになる予定。あれおかしいナツキさんの説明がソフィに呑まれてる……?なお御手洗でなにがあったのかは今後きっと語られることはないだろう。そしてここで記された説明のその九割は本編で気配すら見せないのだ。なぜかって?きみはタグにほのぼのとあるのが見えないのかね!?

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