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10話:なんでPvEより先にPvPやってんだよ

戦闘描写なんて無理なんです


2019 1/28 なんか色々訂正しました。大まかには変わりません。

【第一回ユアのとなり争奪戦:規約条項】

~その一~

・戦いは『決闘』システムを用いて行われ、その判定にあらゆる否は通らない。

~その二~

・『決闘』のルールは以下の通りに定める。『能力値:トータル50』『アビリティ:使用可』『アイテム:使用可』『敗北条件:LP0、タイムアップ時相手より残存LP割合が低い』『制限時間:10分』

~その三~

・この戦いにおいて使用していいのは、初期装備及び予算2000マニまでの購入品とする。

~その四~

・戦いはトーナメント方式で行われる。このとき、厳正なるじゃんけんにより勝ち抜いたきらりんをシードとして扱い、一回戦は不戦勝として扱う。

~その五~

・戦いに勝利した者は賞品として『ユアとリアルでデートをする権利』を得る。この権利の他者への譲渡は認められないが、同程度の別のお願いに変更することは可能。

~その六~

・戦闘の最中ユアは誰かを応援してはならない。

~その七~

・結果如何に関わらずみんな仲良くすること。



 ……なんだろう、この、凄い恥ずかしさ。賞品私とデートって、私は一体どんな顔をすればいいんだろう。みんなやけに盛り上がってるし。


「このルールに文句があるひとー!」

「大丈夫っす!」

「異議なし」

「……うん、いいんじゃない?」

「よーし!じゃーやるぞー!」

「おーっす!」

「ん」


 うおー!と気合い十分に拳を突き上げるスズに続いて各々戦意を滾らせる面々。

 もはやここまで来れば流れに身を任せるしかなさそうだった。


 まあ、だめかと言われれば、別に私には特にデメリットもないからいいんだけど。


 やれやれと、諦めて観戦するために草原に座りこむ。モンスターを適当に掃討したから特に警戒も必要ないけど、習熟度のこともあるしヒーリングスペースを展開してマジックボールを二体召喚しておいた。


 とそこへ、おおー!と歓声が届く。


「これユアさんの魔法っすか!?凄いっす!」

「うん。この中にいると回復して、この玉が敵を倒してくれるの」

「おー、便利っすねー」

「まあ、その間ここから動けなくなるけど」


 言いつつ、なんの気なしにそばにいたマジックボールを撫でると、ふよふよとなんとも言えない撫で心地がした。

 ふるふるしてるのは、もしかして喜んでいるんだろうか。


「その玉、喜んでるっす」

「そうかな」

「せんぱ……ユアさんに撫でられたら、嬉しいっすから」


 そんなことを言うキラリちゃんは、それでもやっぱり恥ずかしそうで。

 私は空いた方の手で、キラリちゃんの頭を撫でた。

 するとキラリちゃんははにかんで笑って、ちょっぴり頭を押しつけてくる。


 右手にキラリちゃん、左手に光る球という絵面はなかなか……ああ、大丈夫、もう一個も忘れてないよ、よしよしいいこいいこ、でも片手しかないから順番こで我慢してね。


 なんてやっていると、ふと気になったことがあるのを思い出した。


「きらりんは」

「はぅ」

「どうしたの?」

「ななんでもないっす!」


 急に縮こまっといてなんでもないはないと思うけど、まあ追求されたくなさそうだし流してあげよう。


 だけど改めて訊ねるよりも前に、不満げな声が届いた。


「おーい!いちゃいちゃしてないでこっち見てよー!はっじまっるよー!」

「あー、分かったー」

「ご、ごめんなさいっすー!」

「もー!ほんとにもー!」


 ぷんすこぷんとお怒りのスズには悪いけど、正直なところあんまり興味がなかったりする。いや、まあそもそも無視するつもりはなかったけど。未知数なキラリちゃんが参戦する二回戦ならともかく、一回戦はまあだいたい想像できるし。『能力値:トータル50』という、最初から計上して50ポイント目を割り振った時点での能力値に固定するルールのせいで随分と能力差も縮まっているのが大きい。


「どっちが勝つっすかねー」

「んー。順当にリコットじゃないかな」

「へ?なんでっす?」


 見れば分かるよと、答える前に。


「先手ひっしょおおおおおお―――!」


 どうやら開始のゴングは聞き逃したらしい、雄叫びに意識を向ければ、地面を蹴散らし飛ぶように駆けるスズ。

 対するアンズは静かに短杖を携え、微動だにせずスズを見据える。


 そしてスズは大剣の有効圏に踏み入り、


「ぜぇりゃああああああああ―――!!」


 回避など許さないとばかりの気迫と共に、半月を描く暴力的な一線。

 哀れアンズの色々な意味で貧弱な身体は為す術もなく真っ二つに―――


 なる、訳もなく。


 その動きはあまりにも静かで無駄がなく、捉えきれないほどに自然だった。


 ただ確かなことはスズが空振ったということと、いつの間に詠唱したのか、その時にはすでにスズの眼前に雪だるまのような魔方陣が展開されていたということ。


 刹那、放たれた闇がスズの顔面に叩きつけられる。


「ぎゃー!」


 それはまるで包み込むような、広がる闇。

 闇はスズの身体にまとわりついて、その身を呪った。


 ぎゃーっという悲鳴に対する呆れや魔法への違和感は置き去りに、展開は進む。


「くっ、う!?」


 スズは堪らずバックステップで距離をとろうとして、それは許さないとばかりにアンズは追従しつつ魔法を唱える。


「『加速(アクセル)』―『光球(ライトショット)』」

「ぐっ、ペがっ!?」


 放たれた光球はあまりに速く、着地ざまに咄嗟に大剣を振るって迎撃したスズは、けど僅かに体勢を崩してしまい、直後飛来した魔法ではないナニカに顔面を打ち抜かれて仰け反った。


 アンズは一手も休むことなく、淡々と処理をするように魔法を紡ぐ。


「おおおおお!」

「『拡散(スプレッド)』―『光球(ライトショット)』」

「なぶっ!」

 爆ぜるような光は大剣を振り下ろす勢いと共に体勢を立て直すスズの顔面に直撃し、一方の大剣は杖によって剣の腹を打たれ、その反作用も利用した僅かな動きだけで回避され虚しく地を割る。


 そして再度、アンズの手から放たれた魔法ではない青白く光る球がスズの顔面に叩き込まれる。


「『(スプ)―――

「っん、のぉぉ!」

 ―――(トショット)』」


 スズの斬り上げは空を切り、そしてアンズの魔法が再度顔面にたたき込まれ。


「ぐ、う―――


 悔しそうに呻いて、けど気合いではどうにもならないシステムという法則に従って、スズは倒れ伏した。


【勝者、リコット】


 そんなアナウンスが入って、決闘場を示すサークルが消える。

 結果を見ても過程を見ても、終始アンズのワンサイドゲームだった。


「うわー、凄いっす」

「アンズって、結構ゲーマーなんだよね」


 結構というか、まあ、人生のほとんどを引き籠もっている系大学生なアンズだから、その実力は並大抵じゃない。ステータス差がない以上筆頭優勝候補、正直なんの問題もなく優勝するんだろうと思っていたけど……にも関わらず、キラリちゃんが戦意をむしろ滾らせている辺り、分からないかもしれない。


 さておき。


「リコット、連結魔法とったんだ」

「なかなか面白そうだった」


 とたたと駆け足で近付いてきたアンズは、頭を撫でられながら頷く。

 私は結局とらなかったけど、まさかアンズがとるとは。多分最初のも、拡散カースバレットなんだろう。私には到底真似できないけど、あの至近距離で拡散をたたき込むのはなるほど強力らしい。


「ゆぅあぁぁ……」

「お疲れ様」

「ううう……」


 のしっ、と、泣きながら崩れ落ちるように抱きついてくるスズの頭を撫でてあげる。売り払っちゃったからとわざわざ購入した初期レベルの装備をきちんと服に着替えているあたり余裕はありそうだけど、まあ、あの負けざまはちょっと可哀想だったから優しくしてあげよう。


 なんてスズに優しくしている間にも、次の試合で戦う二人はなにやら視線を交わして火花を散らしている。


「凄いっすねー」

「ん。やる?」

「もちろんっす」

「……へえ」

「負けないっすよー」


 なんだか見えない気迫のようなものを感じさせるけど、まだ私がアンズを撫でっぱなしなせいでいまいち決まっていない。折角キラリちゃんは、たとえば文章にしたら感嘆符がなくなるくらいに真剣モードだっていうのに、若干申し訳ない気分だ。


「じゃーやるっすか」


 私の思いを知るよしもなくよっこいしょと立ち上がるキラリちゃんに、けどアンズは続かない。それどころかくいくいと私に身を寄せて、もっともっととねだるように見上げてくる。


「……もう少し」

「ず、ずるいっすー!?」


 言いながらも、むぐぐと唸るだけなキラリちゃん。別に来る者拒むつもりはないんだけど、なんとなく向こうから来るのを待ちたい気分になる。ゲームの中だからなのか、キラリちゃんが若干緩いし。


 なんて思っていたら、キラリちゃんも結局引っ付いてきたから、しばらくみんなで戯れる。


 ……もう、なんかみんな仲良しっていうことで終わりにしていい気がしてきた。


 しばらくして。


「準備いいっすか?」

「ん」

「じゃー始めるっす」


 準備がどうのと言うきらりちゃんの方はどう見ても初期装備な布の服なんだけど、大丈夫なんだろうか。

 そんな心配は置き去りに、ぽちっとな、と、キラリちゃんは虚空をタップしてカウントが始まる。


【3、2、1】


 うわ、びっくりするくらい熱がない。

 決闘というなら、こう、もう少しあっても……まあいいけど。


【開始】


「先手必勝っすー!」


 それはさながらさっきの戦いの焼き直し。

 違いはその速度と装備。

 徒手に碌な装備もなく、故にこそなのかスズよりも遙かに速く。

 瞬く間に食い破られた距離は至近、しかしアンズは警戒を滲ませながらも身じろぎ一つなく。


 そしてキラリちゃんは、空中から抜刀した(・・・・・・・・)


 一閃。


 斜めに斬り下ろす長剣をアンズは身を捻り回避。そこへ続けざまに短剣の一突きが差し込まれるも、アンズはそれをいなしキラリちゃんとすれ違うように回避。振り返ったその瞬間、キラリちゃんが振り向きざまに振るった大剣が咄嗟に屈んだアンズの頭上を過ぎ去って、とんがり帽子が弾き飛ばされる。同時に投擲された短剣を打ち払いながらアンズはキラリちゃんへと手を向けて光の弾を放つけど、キラリちゃんは大剣から持ち替えた鉄の拳で易々と弾き、一歩距離を詰めながらもう片手に構えていた長剣を振り下ろす。アンズは剣の腹を杖で叩いて軌道を逸らし返す刃をかいくぐりながら再度光の球を放って、それを鉄の拳で逸らしたキラリちゃんが続けざまに放った回し蹴りをアンズは仰向けに倒れるようにして回避、ブリッジするみたいに突いた手を基点にローブを翻しながらバク転、着地の寸前に距離を詰めたキラリちゃんが振るう長剣と片手斧の変則二刀流を、その隙間で杖を反射させるようにして弾くことで僅かに開いた空間へ入り込むように回避。すかさず突き出された腕から放たれた光弾をキラリちゃんは咄嗟のバックステップで確保した余裕をもって長剣で弾き落としつつ、斧を投げて牽制する―――


 うん、なんというか、凄い。


 なにが凄いって、キラリちゃんが多分ずっとウィンドウを展開し続けてインペントリから武器を取っ換え引っ換えしているのが凄い。振りながらというのはできないみたいだけど、それでも徐々に慣れて蹴り技とかが差し込まれるようなっている辺りが意味分からない。


 凄く凄い。


 まさかキラリちゃんがこんなにも凄いとは。


「……は、えあ、なんじゃこりゃー!?」

「凄いね。語彙力なくなりそう」


 でもまあ、それでも見た限りだとアンズ優勢という感じがする。どっちも一言も発してないけど、どちらかというとキラリちゃんの方がきつそうだ。アンズはずっと魔法使ってないし。性質上、別に動きながらでも使えるはずなのに。


 流石にそれには気がついているみたいで、キラリちゃんは一つ大きく距離を取って口を開いた。


「なんでっすか」

「いい練習相手」

「……あ、割とガチ切れっす」


 うわあ、凄い煽ってる。キラリちゃん見たことない顔してるし。


「ほー、ふーん、へーっす……いいっすよ、いいっす」


 目にも止まらない速さで、キラリちゃんはインベントリを操作。

 鉄の拳に大剣と長槍を携え、腰に剣を背に斧を―――


「あ、やっぱなしっす」


 ささっとインベントリを操作し、大剣と長槍だけを残してしまいこんだ。


 どうも重かったらしい。いや、それにしたって凄いSTRだけど。


「改めて……悪いっすけど、オーバーワークじゃ済まないっすよ」


 大剣の切っ先を向けて、キリッと決めるキラリちゃん。


 可愛い。

 ああいうの好きなんだ。


「…………続けよう」

「あ、ぅ、いくっす!」


 決めたのに戸惑い的な反応をされたせいでえも言われない恥ずかしさに襲われたらしい、顔を真っ赤に染めながら、その恥じらいを掻き消すようにキラリちゃんは最速でもって飛び出す。


「ぉぉぉぉぉおおおおおおおおっすぅー!」


 暴風の如き勢いでもって乱舞する剣閃槍輝。

 斬撃刺突に打撃に格闘、一手一手の間は果てしなくゼロ、恐らくSTRとAGIに特化しているだろうステータスから繰り出される先ほどよりも遙かに勢いを増した高速の連撃を、しかしアンズは貧弱なる能力値でもっていなし躱し逸らし避ける。

 どういうことなんだろう、この、ステータスを超越した感じ。

 キラリちゃんの方が圧倒的に速いのに、アンズの動きはそこに一瞬すら遅れない。未来が視えてるどころか既に未来を掴んでいると言われても頷けそうな涼やかな表情は、相対しているキラリちゃんからするとたまったものじゃないんだろう、みるみるその表情は苦々しくなってゆく。


 いやそれだけじゃなくて、キラリちゃんは少しずつ動きが精彩を欠いているような?


 そんな疑問を狙い澄ましたように、スズが唸る。


「うーむ、スタミナ足りてないっぽい。VIT振ってないのかな」

「あー、なるほど」


 VITはアバターの体力にも影響するらしいし、確かにあんなに大剣とか槍をぶん回していたらバテるのも当たり前だ。多分STRとAGIに相当偏ってそうだし。


「ぜぇぇえええああああぁぁぁぁぁぁぁ―――!」


 果たして当人もそれを理解しているんだろう、絶叫と共に加速―――


「―――あ」

「『拡散(スプレッド)』」


 最速で振るわれた大剣は、しかし続くことなく。

 これまでと同じように剣の腹を打った杖の一撃は、けど一瞬の光と共にこれまでにないほど大きく大剣を弾き飛ばして、その勢いも相まってキラリちゃんの胴体が完全に無防備になる。足を払う石突きをすらも軽やかに飛び越え突きつけられた杖にキラリちゃんは、それでも咄嗟に足に力を込めて後ろに跳んで。


「『光球(ライトショット)』」


 けれどそんな足掻きすらも叩き潰すようにキラリちゃんの服を掴んでいたアンズはキラリちゃんと一緒になって跳んで、当然のようにゼロ距離で魔法を叩き付ける。


「がふっ!?」


 吹き飛ぶキラリちゃんに、反作用の不在という圧倒的非現実にかこつけて追従するアンズは、とどめとばかりに光弾を一発。


【勝者、リコット】


 そのままアンズはキラリちゃんを下敷きに地を滑りながら着地、決闘前にはライバル的な雰囲気を見せていたキラリちゃんに特になにを言うでもなく、私にVサインを向けてくる。


 ……うん、せめて降りてあげた方がいいんじゃないかな。


 ■


《登場人物》

(ひいらぎ)(あや)

・流れで景品になっちゃってもうどうでもいいやって感じになっちゃった系二十三歳。ゲーム経験ない割に実況までこなせちゃうのは主人公故ではなく『あや』という個人のなけなしのゲーム内特殊技能の片鱗だったりする。戦闘描写してからの後付け設定だが。キラリちゃんがリアルより素直なのでちょっと嬉しい。


小野寺(おのでら)(あんず)

・完全近接ステータスを近接で圧倒しちゃう系二十三歳。優勝賞品ということで、あやの隣に据えてみた。プレイヤースキルが壊れ性能なのはいくつか要因があるが、主に頭おかしい先読み能力と、アバターを自分の身体と思っていない辺りが大きい。気分的にはアバターを操作している感じで、そのため人体の動作に含まれる無駄の尽くを省いた動作を一切の淀みなく遂行する。DEXを自前で完備しているとでも言えばいいのか、とにかくおかげで描写のハードルが跳ね上がっているので、次から挙動は基本ざっぱにすることにした。いや無理だよ無茶ぶりだよ。デート券なんぞなかろうと言えばデートしてくれるだろうとちゃんと分かっているが、今回優勝したことで、それを口実に時期をずらしてでも連泊にするというのもありかもしれないと密かに思っている。どちらにせよ、負けるつもりは端から皆無だったが。


島田(しまだ)輝里(きらり)

・武器を切り替え切り替え切り替えて戦うスピードアタッカー。準優勝ということで、あやの隣の隣に据えてみた。アンズが先読み型だとするなら、こっちは見てから動く反射神経型。ゲームであることをきちんと理解しているが故に現実と切り離した挙動を当然に行えるという、アンズとは違う意味でゲームに適応しているタイプ。終わってみれば終始翻弄されていたと落ち込んでいるが、あれでかなり追い詰めていたりする、というか本来は勝つ予定だったから落ち込まなくてもいいんやで。まあ、じゃあなぜ負けたのかといえば、キラリちゃんの性格を考慮するとどう策を弄してもアンズの対応を超越することができなかったからなのだが。戦闘スタイルは、正直かなり影響を受けている感は否めないが、ちゃんとベクトルは変えていくつもり。それ丸パクリじゃねーか!と思ったらタコ殴りにしてくださいっす……タコって殴る力そんななさそうだよね(懇願)。ゲームの中だからなのか自分でも分からないことにあやに対するタガが外れているが、リアルに戻ったら悶絶することになるなどと彼女はまだ知らない。でもなでなでが気持ちよすぎてもう、なんか、色々大変。


柳瀬(やなせ)(すず)

・ステータスで押し切れると思ったらアドバンテージぶっ潰されてただのかませになっちゃった系二十三歳。手も足も出ずぼっこぼこにされた挙げ句当然デート券も消失して失意のどん底に……という前にあやにめいっぱい甘やかされたからそんなことはなかった。ちなみに第二戦の観戦中は光の球と一緒にずっとなでなでされていたりする。無意識でも満足。気迫と勢いと根性と元気が取り柄。それキラリちゃんの下位互換なんじゃとか言ってはいけない、なぜならキラリちゃんのあれは景品効果だから……というのとは別口で、スズは実質的な意味でゲームをゲームとして認識していないという差があったりする。




強さ的にはだいたいこんな感じです。

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