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夢の中にいる

作者: 庭別かなた

 夢の中にいるような感覚だ。悪夢の中に迷い込んでしまったような感じだ。これが醒める夢だという確信があれば楽なのだけれど、現実だとしか思えない。感覚もしっかりあるし。夢であってほしいという願望が、夢の中にいるような感覚を生み出しているのだろうか。

 夢の中にいるようと言っても、決して気持ちのいいものではない。悪夢だ。ぼやーとした悪夢の中にいる感覚だ。抜け場のない悪夢のなかでもがいている。正確にはもがきかたも分からなくなっている。

 どこからが夢なのだろうかと考える。病気になったのは夢なのか、仕事をやめたのは夢なのか、学校に行けなくなったのは夢なのか。この夢が醒めたらどの時点の自分に戻っているのだろう。仕事をしているぼくか、学校に通っているぼくか、病気になっていないぼくか。

 それともまったくの別人になるのだろうか。まったくの別人が見ている夢なのだろうか。

 夢から醒めたら生まれたばかりの自分に戻っていたらいいなと思う。そうしたら、自分が犯してきた失敗を回避しながら生きていこうと思う。

 物心がついたら、ヤフーやガンホーの株で財産を築いて、現在に近くなってきたらビットコインに投資をしよう。

 今この現実は夢なのだとしたら、現実ではヤフーやガンホー、ビットコインで儲けられる確証はないのかもしれない。

 夢は夢で、予知とは違うのだ。

 ぼくにできることは、この夢の中で得た教訓を持って帰ることだけだ。

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