第000話 プロローグ(初期)
これはかなり初期の初期に、書きながら封印していたプロローグです。
1-1章がほぼ終わり、ようやく封印を解きますが、ぶっちゃけいきなりネタバレが激しすぎる上に、
色々パクったり、リスペクトしすぎて何がなんだかって状態になってますが、
作者的に折角書いたし供養的に公開いたします。
多分この世界線はなかったことになるでしょう。
まぁ、ネタバレ上等って人のみ読んでみてください。
では、どうぞ。
城下町の周囲を覆う城壁の上。
そこに一人の男が足をかけ、立っていた。
強い風が吹くなかで、その堂々とした佇まいはある種の力強さを・・・。
「はっっくしょん。寒いな。」
力強さを・・・。
「格好つけて上に登ったは良いけど、結構寒いな。」
只の格好付けであった。
「もうそろそろかと思って登ってみたが、このままじゃあ風邪ひいちまう。」
そう言いながら、考え込んで、何か閃いたのだろう、突然なにやらぶつぶついい始めた所に、
ドスン、と下の方から人の形をした物が飛んできて着地した。
「ようやく見つけました、マスター」
それは女であった。
・・・いや、本当に女なのだろうか?
確かに、その容貌は、人目をひくほどの美女であった。
しかし、その目の輝きは何か無機質的なものを感じる。
それに、そもそもここは地上から20mはありそうな高さである。
その場所に下から飛んで着地をした?
そんなことができる者は本当に人間なのだろうか?
「なんだ遅かったじゃないか待ちくたびれて、危うく風邪をひくところだったぜ」
「マスターが変な所にいるからです。おかげで城下を探しまわるハメになりました。」
その男女は特にその違和感には触れずに会話を始めた。
恐らく2人にとってこれは日常の事なのだろう。
「それで敵は?」
「この城からおよそ50km地点に現在確認されているだけで5体。方向は丁度マスターのいる方向です。」
「はっ。奴らやっとケツに火がついたと見える。しかし、たった5体では俺らの敵じゃないな。」
「そのようです。恐らく、増援が考えられます。早速迎撃に向かいますか?」
「おう。関係各所への通達は?」
「すでに済んでいます。現在、近くの街の避難と敵の足止め中です。避難は80%程完了中です。」
「それは結構。じゃあ頼むぜ。召喚だ。」
「了解です。」
そう言って女は、両手を掲げながら、言葉を紡ぎ始めた。
それは、まるでその声は天使の様に美しく、透き通るようであった。
しかし、言葉の内容はどこか悲しくそれでいて、祈るようであった。
同時に男の方も目をつぶり、何かをボソッと呟いた。
するとどうだろう。
淡い光の球体に包まれた。
2人が宙に浮き、城壁の外へ飛び上がった。
丁度2人が飛び上がり、城壁から十二分に離れた所で、女の言葉が止まった。
瞬間、男が叫んだ。
「来い〇〇○〇〇○〇〇○〇〇○」
瞬間、2人の周辺と上空に巨大な魔法陣が形成された。
展開された魔法陣から強い光が発せられた直後、ズンっと音がして2人が居た場所に巨大なものが現れた。
それは人型の物体であった。
しかし、人間であるはずがない。
その体は、ありとあらゆる所が何らかの鋼鉄でできており、生物の様な息吹を感じられなかった。
いや、そもそも、大きさがおかしい。
人間が城壁の2倍以上の大きさのはずがない。
・・・というか先ほどの2人はどこへ?
「よっしゃあ。行くぜ!」
先程の男の声がその巨大な人型の中から聞こえてきた。
そう、その巨大な物体はその男に操られる、鋼の巨躯。
いや、言い方を変えよう。
この魔法世界における最後の希望たる巨大なロボットであった。
ドスドスと地響きを上げながら、巨体が走り始めた。
現れた敵を倒すため、目的地に向かう為に。
この巨体を操る2人は何者なのか?
そして、この巨体の敵とは何者なのか?
いや、そもそもこの巨体は何なのか?
その答えはこれから語られることであろう。
そう、この物語は彼らの戦いを、彼らの伝説を、彼らの物語を語るものである。
え?
それを語る私が何者かだと?
さてね。
私はただのしがない語り部でございます。
さあさぁ。
よってらっしゃい見てらっしゃい。
これから開幕いたしますよ。
孤独な魔神のその戦いの物語だ。
ポップコーンは持ったかい?
飲み物は?
ハンカチの準備は?
・・・では始まりだ。
見せてもらおうじゃないか。
神をも悪魔をも倒す。
その力とやらを。
はい、以上です。
読み返すと、何が下敷きにあるかすぐにわかりそうですね。
それもあって没としました。
大体、ここに至るに一体どれだけの周回が必要かって話なわけですよ。
本編読んだ人は、まぁだろうねって思ってくれれば、それでいいです。
わかんない人は、本編もぜひ楽しんでください。