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詩、あるいは詞

作者: 志賀飛介
掲載日:2017/07/25

悲しいことなんて何一つないはずなのに悲しいのはなんで?

あの子が笑えているのに私が上手く笑えないのはなんで?

私より辛い思いしてるはずなのに笑顔でいられるのはなんで?


それは私の心が弱いから 私の頭が悪いから

何を言ってもいいわけにしか聞こえないのは

私自身もう分かってるから


訳もなく悲しいとき 西日が眩しいとき

心地よさなんかいらないの 痛みさえあれば

誰かが優しいとき そよ風が柔らかいとき

心地よさなんかいらないの 痛みさえあれば それで十分


足りない物なんて何一つないはずなのに虚しいのはなんで?

溢れるほどあるはずなのに上手く言葉に出来ないのはなんで?

誰よりも満たされてるはずなのに体が空洞になるのはなんで?


それは私が満たされすぎるから 痛みを知らなさすぎるから

好きだった歌も聴きたくないのは

私自身もう終りにしたいから


訳もなく悲しいとき 西日が眩しいとき

心地よさなんかいらないの 痛みさえあれば

誰かが優しいとき そよ風が柔らかいとき

心地よさなんかいらないの 痛みさえあれば


傷をつけて欲しい もっと大きな傷をつけて欲しい 一生残るほど大きな 

大きな 傷をつけて欲しい


夕暮れ時帰り道 少しだけ涼しいとき

悲しい気持ちになんかなりたくない 痛みだけでいい

あるいは昼下がり 木漏れ日が揺れるとき

優しい気持ちになんかなりたくない 痛みだけでいいから


自分は社会の中で見れば決して不幸な人間ではないから、

悲しいときも悲しんじゃいけない様な気がして。


だから傷があると安心するんです。

生きていてもいいって言われたみたいで。

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