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ホログラム  作者: しお。
プロローグ
3/5

0-0-3「新しい生活」

プロローグのラストです。

次回から1章スタートです。



「え?記憶が無い?w」


「いや、信じられないとは思いますけど本当なんですよ。」


シャスタはバカにされまいと説明する。


「自分の出身地も、自分の年齢も誕生日も、自分の家族すら覚えてないんですよ。本当なんですよ。」


「ふぅむ・・・」


最初は冗談だろうとグリークは思っていたが、どうにも雰囲気がそういう感じではなさそうであった。


「・・・どうやら、本当みたいだね。ホントにあるんだねそういう記憶喪失って」


「いやぁ、自分でもビックリなんですよ」




────────────────────────




「それで、これから君はどうするの?」


グリークは尋ねた。


「あぁー… んん。」


よくよく考えてみると金どころか知り合いすらいない小柄な子供のシャスタには、今後まともに生きていく術など今は見つかりそうになかった。自分が今置かれている現状がかなり危機的であることを今更ながら自覚するシャスタであった。


「が、頑張ります」


シャスタ苦笑い。


「・・・・まぁ、そうだよね。10歳くらいの子供にはかなり無理があるよね」


「ははは。」


もう笑うしかない。


「てなわけでさ、ある程度大きくなるまでこの家で暮らさないかい?」


「えっ」


「部屋もひとつくらいなら貸せるよ」


シャスタからすれば願ってもいないチャンスと言えるが、死にかけたところを助けてもらったあげく住むところまで提供してもらうなど、とてつもなく大きな恩だ。大きすぎる。

この男、怖いくらい優しい。シャスタはなにかを警戒せざるを得なかった。

しかし、他に自分が生き延びる術があるかと言われればそんなものはありそうになかった。


「あ、部屋貸すし飯も食わせてあげるけど、家事とかほとんどやらせるからね。俺 嫌いなんだよね、そういうの。」




ん、え、もしかしてこれが狙い?

え、そういう感じ?




シャスタはなんだか大丈夫そうだなと感じ始めてきた。


「本当にいいんですか?」


「うん、だから家事やれよ」


「・・・・・・じゃあ、よろしくお願いします」


シャスタは深々と頭を下げた。


「本当にありがとうございます。いろいろと」


「いやいや。俺もひとり暮らしだなんてものは少しつまらないと感じていたところだったんだよ。これからどうぞよろしく」


こうして、2人の生活が始まることとなった。

変わった2人の不思議で平凡な生活。


ことが起こるのはこの3年後の話である。




次回から本題のストーリーに入っていきます。

今週にはあがると思います。

できれば読んでください

よろしくお願いします

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