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ホログラム  作者: しお。
プロローグ
2/5

0-0-2「名前」

第2話です。

第1話と同じくプロローグの続きです。



「・・・・・・・・・・・・。」


少年は男の顔をまじまじと見つめながら黙っていた。


「んー、あぁ、そうだよな。困るよな」


男はたははと笑いながら頭の後ろをかいた。

少年は男にスープを勧められた。お腹も減っていたし、折角なのでいただいた。久しぶりにまともなものを食べたということもあって、恐ろしく美味しく感じた。

少年がスープを飲んでいる中男は昨夜の出来事を話した。少年は感謝せざるをえなかった。


「ありがとうございます。助かりました」


「いやいや、さすがにあんな状態の子供を放っておくほど私も鬼じゃあないさ」


と男は笑いながら言った。そして続けて


「ところで、名前を聞いてもいいかな?」


と、少年に尋ねた。


「名前は・・・、俺の名前は〝シャスタ〟です。」


「へぇ、シャスタ君・・・」


男は少し間を開けてから「そうかわかった」と言った。


「あっ、あなたは?」


少年も尋ねる。


「私はグリーク、〝グリーク・テンゴロイ〟まぁ適当に呼んでおくれ。あとそうアレ、君、ファミリーネームは?」


「あぁ、えぇっと・・・」


シャスタは必死にそれを思い出そうとしたが、どうしても思い出せない。『シャスタ』であることは覚えているのに。


「んーっと・・・」


「アレかい?そーゆーのが無い地方の人なのかい?」


「いえ、違うんです。なぜだか思い出せなくて・・・」


「……思い出せない?」


「そうなんですよ。あの、その実は俺」


シャスタは少しためてから言った。


「ここに来るまでのほとんどの記憶無いんですよ。」


今度はグリークが超驚愕であった。



3話までしばらく間開けます。

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