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prologue


「いーろーはーにーほーへーとー」





私は詠う。


ただ詠う。




この言葉と音が融合して創り出された『何か』が私の心に染み渡る。


ゆっくり、でも確実に。



私は47文字で構成された、自分の名前と同じ呼び名の歌を唱えるように淡々と詠う。






「あーさーきーゆーめーみーしーよーひーもーせーす」





それを詠い終えると、私はいつも空を見上げる。



この空は『彼女』がいるところまで同じように広がっているのだろうか。




そんなことを空に向かって聞いても、空は声に出して答えてはくれない。


だけれど、それは無言の肯定だということを私は知っていた。




茜色に染まり始めた空は、出会いの色であり、別れの色。





「一緒に帰ろう、夕焼け小焼け」




私は一人呟いた。



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