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学内掲示板

作者: 尚文産商堂

手野大学には、学生会や学校からのお知らせなどなどが掲示される掲示板が未だにある。

特に、新入生のときや、新学期になってネットが使えないときには、重宝する。

俺は手野大学の法学部2回生だ。

1回生のときには、大変お世話になったものだ。

だが、いまは、パソコンから情報をみることができない。

ちょうど、データセンターの更新作業中で、情報を見るためには、ここの掲示板にまで試に来ないといけないのだ。

「ん?」

そのとき、人が集まっている掲示板の隙間から、誰かがはみ出てきた。

「あれぇ?」

見知った顔だ。

「入学してたんだ」

「そうだよ、お兄ちゃん」

お兄ちゃんといわれているが、実際はちがう。

近所で1歳差だからということで、よく面倒を見ていた仲だ。

それが、俺が大学に入ると、彼女は高3となり、受験の年に突入した。

だから、最近は出会ってなかった。

「お兄ちゃんと一緒のところに行きたかったから、来ちゃった」

「あっさり言うけど、国立大だぞ。受験大変だっただろ」

「大変だったよー」

そういいながらも、彼女はうれしそうだった。

「じゃあ、このあたり教えてやるよ」

「うんっ」

俺らは、そうして掲示板の前から抜け出た。

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