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空軍部隊への事情聴取

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

俺達は京都での戦争を制したが、その決め手となった空軍の異様な行動が、どの様な思索によって発生したのかが不明のままであった。


その謎を解明する為、俺は空嵐、各国務大臣らと共にF-15搭乗員の8名を閣議室に呼び出した。


俺は立った。


「では、これよりこの度の京都戦争について、彼ら8名に聴取を行う為、臨時閣議を開く。まず、単刀直入に聞こう。何故俺の命令に従わなかったんだ。何があったんだ。」


空軍総隊長で、今作戦でのF-15部隊隊長のとび 長秀おさひでが緊張した面持ちで口を開いた。


「この度は閣下の御命令に勝手に反した行動を取り、閣下と軍部の皆様に多大なるご迷惑をおかけ致しました事を、空軍総隊を代表し、反省致します。誠に申し訳ございませんでした。今回のこの事に着きまして、搭乗員8名を代表し詳しく説明させていただきます。」


飛は座ったままで一礼した。


「実は、我々8機は閣下の御命令をお受けする前に、既に京都国上空での戦闘体制を整えていました。我々は元々日本政府で訓練を受けて、皆ほぼ同じ位の高い技量を誇っていました。その為、奈良空軍が飛んでいるのを見て直ぐに、奴らはかつての政府で訓練を受けた者では無いと判断致しました。」


空嵐が8人に怒鳴りつける様に言った。


「それだけで閣下の御命令を無視したのかぁ!!奴らの作戦だという可能性はかんがえなかったのか!」


飛が少し震えていたが、直ぐに冷静を取り戻した。


「いえ、我々も勿論その様に考えましたが、京都空軍の2機の戦闘機は我々と同じ様に、訓練を受けた通りに飛行出来ていました。だから、これが相手の作戦で無いと判断出来ました。そして、我々は8機で通信し、相談した上で戦闘する事を決断致しました。ですが、奈良空軍30機は我々が少し威嚇すると、直ぐに奈良の空へふらふらと帰って行きました。その後、京都空軍と戦闘致しましたが、8対2では相手にならず、直ぐに決着致しました。」


空嵐が先程より声を小さくして言った。


「だからってな………」


俺は少し笑みを浮かべた。


「良くやった。素晴らしい判断だ。」


空嵐は立ち上がった。


「しかし、閣下!こいつらは閣下の御命令を……」


「何を言うか、こいつらがこの判断をしなければ、この戦争は敗北か、良くても政範囲拡大は見込めなかっただろう。」


空嵐は重力に任せて落ちる様に座った。


「はい……」


俺は8人の方を向いた。


「本当に良くやってくれた。次からも頑張ってくれ。」


8人が立ち上がり、飛がこちらを向いた。


「有り難うございます。これからも閣下のお役に立てます様に、精進致します。」


そして今度は、空嵐の方を向いた。


「今回の手柄は空軍の長でもあるお前の手柄でもある。良くやってくれた。この度の戦争での戦利物品は空軍の軍備拡大へ優先する。」


空嵐が立ち上がり、慇懃に頭を下げた。


「恐悦に存じます!!」



斯くして俺達は勝利の原因を解決する事が出来た。


そして、次にはこの度の戦争の講和会議が控えていたーー

はじめまして、初の小説投稿となります。非常に無茶な設定で、色々と不細工な部分がございますが、何卒暖かい目でお付き合いください。感想、意見等がございましたら、どうぞ気兼ねなく発言下さい。出来るだけ多くのコメントに返信を行うつもりです。

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