第91話 【エミナの今日も元気だ剣を振るぞ! 日記】 ああ、ユリオ様!
今日の今日は、本当に危ないところでした!
ユリオ様が檻の中で射殺される……考えただけで身震いします!
でも!!
エミナが頑張ったのです!
あのとんでもないメイドを懲らしめて、ユリオ様を救ったのです!
私が私が、ユリオ様を!
ああ!
このために私は生まれてきたのです!
あのメイド。本当に怖い目をしていました。状況がよくわからないから、杖で叩くだけにしたのですが……後で話を聞いたら、とことんブッ飛んだ悪のメイドだったんですね!
やっぱりあの場で斬り捨てるべきでした!
ユリオ様を殺そうなどと……これより大きな罪はありません! この世界で1番重い罪なのです!
たかが追放刑で済ますなんて。
やっぱりここはおかしいのです!
正義のない都なのです!
そして、あの女。やっぱりあの女です。
このありえなく危険な都の女王だとか言う……
王貂の毛皮?
大森林の至宝?
いいえ!
ユリオ様こそ、この世界の至宝なのです!
あんな毛皮、何の価値もありません!
毛皮を渡すためにユリオ様を誘拐したとか言ってましたが。
完全におかしいです!
あの女も懲らしめるべきでした!
あの女を懲らしめられなかったのが、エミナはつくづく残念でならないのです!
今度もし、ユリオ様に手を出したら。
その時は容赦なくブった斬ります!
それが、エミナの使命なのです!
ずっと御主君をお護りするのです!
エミナの剣がある限り、誰にもユリオ様に手出しはさせません!
ええ、それはもう、間違いなく決まった未来なのです!




