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あなたの勇者になりたくて  作者: 天明ほのか
継承の亡国姫

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教団の創設者

「御姉様!?どうして...どうして生きておられるのですか?」


「久しぶりだね~メーリスちゃんっ!いやぁ、妹ちゃんの留学がどうしても心配で父上に無断で城を飛び出してこの国まで密航したまでは良かったんだけどさ~。そのあと魔王が出て港や街道は魔物のせいで使えなくなっちゃって~で、今とある企業に拾われて技術提供してるって感じかな~。」


「全く...御姉様らしい行動ですね。」


彼女が現れて一瞬空気が明るくなったように感じはしたがそれはただの幻想なのだろう。フィーの悲哀に満ちた言葉を聞き、すぐに現実に引き戻される。


「どうしてお母さんが魔王なの...?」


「どうしてどうしてって私に言われてもーねぇ、選ばれてしまったんだからどうしようもなくない?」


その彼女の発言でフィーは地面にへたり込んでしまった。非常に的を得ていて、辺りを支配する静寂が虚しさと無力感だけを募らせていく。どれだけ嘆こうとも現実は変わることはない。そんなことを考えていると白衣の彼女はこちらに歩みを向けてきた。


「へぇ~これが勇者か~。案外大したことなさそうだね?」


「確かに俺は自慢できるほど強くは...って勇者?俺が!?」


「やっぱり、私が睨んでいた通り――」


「いや~偽物の勇者が魔王を倒してくれたおかげで今があるからね~。ホントーに感謝だよっ!!」


そういい今度はロメロードの方に行き肩を強く叩いていた。それに見かねたメーリスは姉を制止しようと声をかける。


「御姉様!皆様困惑しておりますよ?だいたい名前を名乗っていないではないですか?」


「あっ、そうだったそうだった。私ね、ラミア!メーリスちゃんの姉のラミア・レム・レミフェリアで~す!」


そういってウィンクをしながら両手にはVサインを作っている。正直この空気感には似合わない明るさと雰囲気で場が混沌としている。


「そうそう、ここに来たのも用事があってね~。まず初めにね、皆がエリス教団って呼んでる宗教団体、あれ私が創設者なの。」


その瞬間皆の顔が凄い険しい顔になった。ロメロードにおいては銃すら構えそうになっている。それを見たラミアは急いで弁明を始めた。


「ちょっと皆落ち着いて、ね?宗教を作った理由は色々あるんだけど、その内の一つがこれ!」


そう言ってどこからか取り出したのはボロボロになった紙切れの束だった。古ぼけていて所々虫食いになっている上に知らない文字がそこには記されている。


「これね、内の家に代々伝わって来た品物を物色していた時にたまたま見つけた文書。私はこれを家の由来に因んで異界文書として研究していたの。」

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