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あなたの勇者になりたくて  作者: 天明ほのか
継承の亡国姫

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学院襲撃

時は正午を過ぎたところだろうか。学院の食堂で昼食を食べ終えて休憩がてら中庭を散歩していた時だった。平和な学院に突如轟音が鳴り響いた。


そして見計らったようにその黒衣の集団は現れた。ここ一年で時々姿を現すようになったのですぐに分かる。エリス教徒だ。俺は見つかったら面倒なことになりそうだと近くにあった図書館の影に身を隠して様子を伺うことにした。


正直、現れたかと思いきや必ず何かしらの騒ぎを起こす迷惑宗教団体という印象で何がしたいのか全くよく分かっていない。別に目的が分かっても理解する気なんて更々ないが過去の事件を考えれば今回もなにかしら起きるのは間違いない。


そうこうしていると教団が一斉にどこかへ向かっているのが見えた。所属している学院のことだが、敷地についてはよく使う建物しか覚えていない。校舎が二つと図書館、道場と倉庫くらいであとは特に何もなかったような、と考えていると声をかけられる。


「村雨君、悪いけど手伝ってくれるかしら?私だけだと手が足りないわ。」


後ろを振り返るとロメロードがどこから持ってきたのか真剣と銃を持ち疲れたような表情でこちらの答えを待っていた。もちろん俺の答えは決まっている。


「任せろ。」


「私もいるわよ。読書の邪魔をしてくれたこと、後悔させてあげないとね?」


図書館の方からは静かなる怒りを感じさせる闘気を宿したエクシィが仁王立ちしていた。


「助かるわ。教団の目的はだぶん生徒会室にいるメーリス・マイモントさん、つまり生徒会長ではないかと踏んでいるわ。」


ロメロードは校舎がない明後日の方向に歩みを進めていく。そういえば俺はどこにその生徒会室があるのか知らない。そもそも生徒会自体が目立つ組織でもないので知っている人の方が少ないはずだ。


しばらく走っていると見えて来たのは倉庫と間違えそうなほど貧相な小屋だった。何かの間違いではと思いはしたが、入口に倒れた教徒が倒れていてそれが確実なものなのだということが示されていた。

それに周囲にあるのは積まれた花壇ようのレンガと鉢、荷車くらいで、他に目立つようなものはない。


「いくわよ。」


そのまま生徒会小屋に入ろうとして倒れた教徒が視界に入る。どうやら完全に気絶していて、俺たちが助けに行く必要があったのかと疑問に感じてしまった。


そして開け放たれた入口を潜ろうとしてとあることに気が付いた。助けにきた俺たちを小屋の中にいる人が教徒と勘違いして攻撃してきたらということだ。


嫌な予感は的中するもので部屋に足を踏み入れた瞬間、その装置は起動した。カチッという音の後周囲に白い煙が噴射された。


毒かもしれないと思った俺たちは全員口を塞ぎ、それと同時に俺は能力で煙を遮断する。そして手でもう大丈夫ということを伝え周囲を確認する。


少しずつ煙が晴れ小屋の中が露になっていく。古びた棚と並べられた机に椅子、そして銃を構える彼女が待ち構えていた。

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