幼女先輩の本気?
「何かと思えばこんな時間に子供ですか。思えば魔王が討たれてから10年が経ち、魔を絶対悪とするエスタリア聖教は他の宗教と圧倒的な差を開いて信者がいますね。子供でさえ夜中に祈りを捧げようとするのですからそれはもう...」
「殺す。」
サークラリア先輩の地雷が良く分からないがいつも思っていた幼女先輩、あれを口にしてなくて良かったと思ってしまった。
「おお怖い怖い。というかよく見れば貴女、咎人の血脈ですか。ここには相応しくない者ですね。」
「やっぱりあの時のあれは貴様がやったのね、『箱庭』の管理者。」
「あんな虫食いの本、私たちには不要なものです。中身は非常に面白い内容でしたが。」
「中身を見たのならもう言い訳できないわね。やっぱりここで死んでもらうわ。」
「ふむ、少しだけですが遊んであげましょう。」
「セレスティアルレイ」
その瞬間、教会内部が眩い閃光に包まれた。俺はその眩しさに思わず目を瞑ってしまう。
「目くらましですか。ですが...!」
と不審者が発した言葉と共にどこからか金属の音が鳴る。
「ふむ、防がれましたか。無詠唱で三重属性とは流石に厳しいですね。」
そう言い後ろに下がろうとする不審者の動きを見逃さずに追撃する。
「逃がさない。ファイアボール、並列展開」
無数の火球が不審者目掛けて飛んでいく。躱せるはずがないくらい隙間のない弾幕を華麗な動きで不審者は避けていく。
「ふふふ、こんなに心躍るのは久しぶりですね。流石咎人の血脈...」
「魔法加変」
その瞬間、不審者の避けた火球が急に方向転換し背後を攻めようとしていた。どうやら大きさすら変わっているようでその急変に流石の不審者も気付き、前後の火球の挟み撃ちもギリギリのところで躱してしまった。
「熱っ」
「そう、じゃあ冷ましてあげる。『古より続く神々に願い奉る。大いなる奔流を司る水の神アクアよ。全たる空間を司る空の神アストラスよ。生物の活力を司る光の神イルミナよ。我が名はエクシィ・サークラリア。魔力を捧げ眼前にある邪を祓え清めることここに祈誓す。可変は不変に、天は凍え、生ける者は死を定める絶対零度の力給う。』」
「流石にそれは勘弁願うね。そろそろ時間だしお暇させてもらいますよ。」
そう言い不審者は懐からペンダント取り出し空間の揺らぎと共に消えてしまった。
「チッ、魔法具で逃げたか。それで?教会関係者の貴女は兎も角なんでお前までいるわけ?」




