古びた書と
不貞腐れて帰ったサークラリア先輩を見送った後、俺はレポート課題を終わらせるために本棚の方へ歩みを進めていた。
歴史の棚の中から五大神教について書かれている本を取り出そうとすると、隣の本も一緒に取り出されて地面に落ちてしまった。表向きに落下してパラパラとページがめくれ挿絵が描かれたところで止まり、なんとなくそのページが気になったので手に取ってみることにした。何とも取れない不気味な絵に思わず目を逸らしてしまい、肝心の内容を方を確かめてみる。
『新たに加わった...によって人々の...から生まれた純粋な存在はいつしか魔王と呼ばれた。...の機能を失った私たちにはこれにしか縋ることが出来ない。...から生まれる回避不能な災厄と違って.......................から。...が生んだ罪はいつか償わなければならない。いつか忘れる記憶や歴史ではなく永遠に語り継がれる.............て私も.................して..........の罪を...............
神でさえも...は干渉が不可能だったと後から聞かされた。黒の...を失い、.....血を受け継ぐ.......き残りの彼女らが消えた今、...ルはこれからどうするのか。
...が現れてからというもの...が消えた変わりに魔獣と見たことのない生物が出てきた。恐らくこれも...によるものだろう。もう少し隠居していたかったが...年前の侵攻もあってか世界情勢が怪しくなってきた。新たな時代の幕開けに私も参戦するとしよう。』
古い本なのか所々掠れて読めない部分がある。これでは内容が一部しか分からない。恐らく誰かの日記か何かだと思うが何故こんなところに?気になるところではあるが内容が不明であれば呼んでも仕方がないともとの場所に戻して席に座る。そうして書かれている内容をレポートとしてまとめる。
この国の国教、五大神教は5000年以上前から続くかなり古い宗教だ。といっても5柱の神を崇めるようになったのは今から1763年前からだ。それ以前は空神アストラス、水神アクア、地神エステラ、光神イルミナの4柱だったが、聖典によれば空神アストラスが月とそれを御神体とする月神ルミナスを生んだことにより五大神教と改められたそうだ。
月が生まれた。それを実際に見た人にとっては正に神の存在証明のようなものだろう。ただ俺にとってあの夜に青く照らす月は、窪んだ影が瞳に見えてこの大地に生きる生物を監視している目に見えてしまう、そんな不気味なものなのだ。




