■ 金曜日の昼間、本田凜香と知識を競った
今朝のメシはまた、うまかったなぁ。「親子丼にカツ丼を乗せた三段牛丼」か。素晴らしいボリュームだった。そしてさっき食った昼の「30枚ロース&カルビ&霜降り牛肉ピザ」は最高だったぜ。
さてさて、今日も本屋に金曜の香りが漂ってる。ってことは、リンカちゃんがいるはずだな。
「あら、タマオさん。また会いましたね」
おう。リンカちゃん、相変わらず美しい才女オーラ満載だ。だが、今日は俺も秀才オーラを纏っているはずだぜ。いつもと違う高いメガネをかけてきたからな。二百円高いメガネだ。すげぇだろ。
「あら? タマオさん。先週と、メガネ違いますね?」
おおお。気付いてくれたかリンカちゃん。さすがだぜ。東帝大生は、目の付け所が違うな。
ん。今日はやけに色々な本を読み漁ってるな。どうしたんだ、リンカちゃん。
「え? ああ。来週から、クイズ番組に出演することになったので、軽く復習を・・・・・・」
ク、クイズ番組だと。しかも、軽く復習って言っても、リンカちゃんの手元に置いてある本は二十冊はあるじゃねぇか。どういう脳みそになってんだ、いったい。
「わたし、高校生の時にクイズタイトル三冠を取ったの。ほら、この古本にも出てるでしょ?」
な、なんだと。あ、本当だ。クイズ雑誌に「クイズ界の新星! 東京都 私立 海蒼高校三年 本田凜香」って書いてあらぁ。
トロフィー持った写真、すげぇ可愛いなリンカちゃんよ。しかし、クイズ三冠王っちゃ、どんな凄さなのかイマイチよくわからんな。
「あはは。じゃあ、何でもいいから問題出してみて。タマオさんが一番難しいと思うものをね」
なにっ。じゃあ、遠慮無くやらせてもらうぜ。この俺も、伊達に五年も大学にいるわけじゃねぇってのを、リンカちゃんに見せてやるぜっ。
これはどうだ。「大学の掲示板にある新部員勧誘ポスターは『3=9%』と書いてあるだけ。さて、これは何部?」って問題だ。さぁ、一分間で・・・・・・。
「わぁ、簡単! 山岳部でしょ? 9%って、何割何分何厘に言い方変えると、九分。『3が九分』よね」
な、ななな、なにっ。この俺が頑張って考えた超難問が、わずか二秒で。でも、その笑顔が嫌みじゃなく可愛いから許しちゃうけどな。それにしても、頭の回転が速すぎる。改めて恐れ入ったぜ。
「じゃ、お返し問題ね。『ちょうしょくは6じ、おやつは3じ。では、ゆうはんは?』。ふふふっ」
なにっ。俺はそんな時間キッカリにメシを食ってないから、いつでもいいんだが。てか、夕飯の時間か。うーん、何時だ。何時なんだ。俺はもう今でもいいが。ううむ、だめだ、超難問だ。
「もぉ。簡単な問題なのにー。でもタマオさんが真剣に考えてくれる感じは、私、好感持てるな。・・・・・・答えはねー・・・・・・」
い、今、好感持てるって言ったか。そうか、そうなのか。わかったぞ、リンカちゃん。俺とクイズを出し合って、わざと考え込ませてるってわけだ。
それについて好感持てるなんて言うんじゃ、参ったぜ本当に。リンカちゃんも脈アリ決定間違いなしだろう。可愛い子だらけで、やばすぎだぜ。
それにしても、何で答えが「4じ」なんだ。俺の腹時計が答え、ってわけじゃねぇだろうけど。




