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6限目・・・たとえ槍の中罠の中

今回、作者が出てきます。

作者はキャラじゃないんですが……まぁいいか。


ー作者視点ー

現在地・・・笹本家 現在時刻・・・11時30分(水曜日)


「く~…く~…」

「……まだ寝てやがる。お~い、早く起きろ~」

「く~…く~…」

「お前が起きなきゃ話になんねんだよ。さっさと起きろ」

「く~…むにゃ」

「むにゃじゃねーよ。遅刻だぞ~」

「く~…く~…」


…………プッチ―ン。


「早く起きろやコラ――――!!!」


思いっきり幸一の頭を殴ってやった。


「………………」

「やっと起きたか。さっさと学校行きやがれ」

「オイテメェ」


どうやら怒ってるらしい。ま、そりゃそうだわな。

しかし……


「残念だったな。俺にお前の攻撃はきか……

「おらぁっ!!」

「ぐはっ!!」


ってあれ?なんで……


「どりゃぁっ!!」

「ぐへっ!!」


なんで作者である俺が殴られてんの!?


「これでとどめだ!!」

「おい、ちょっとま……」

「くらえ!裂破風神拳!!」


【ドッゴォォォォン!!】


「ぐ、ぐっはぁぁぁぁぁあ!!!」


なんで…こんな技使えんだ……こいつ……?




ー幸一視点ー

ふぅ~、ったく、作者が小説ん中入ってくんじゃねぇよ。

おや?また天の声が聞こえんな。なんで作者を殴れるかって?

それはな、実は俺にも作者権限が与えられてんだよ。

だから作者の野郎と同格なわけ。分かった?ドゥーユーアンダスタン?


さて、今は11時40分か……今から学校いくのもめんどくせえな。

今日はさぼるか……って


「あぁぁぁぁぁあ!!!」


やべぇ!!俺としたことがこの日を忘れてるなんて!!

急がなければ!!!



……………幸一が慌ただしく出て行ったあとの部屋。そこにえらくでかい紙に『5月25日は学食カレーおかわり0円デー』とかいてあった…………。




「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!」


よし!校門まであと少しだ!ここまでくりゃ余裕だぜ!

俺は車さえ抜かす勢いで校門を飛び越え着地した瞬間、

なぜか仕掛けられていた落とし穴にはまりそうになった。


「ふっ、やっぱりここからは一筋縄にはいきそうにねぇな……。

けど、ここで立ち止まるわけにはいかねぇ!!」


俺は校舎に向かって走り出した。途中、落とし穴がさらにあったが簡単な体重移動(分かりやすく言えば水の上を走る感じ)で全て乗り切った。


そして、校舎に入った瞬間、四方八方から大量の槍が襲ってきた。

俺はその全てをたたき落とした。


「まだまだぁ!!」

俺はさらに走る。さらにいろんな罠が俺を襲ってきたが全てかわした。

「あと1分!」

「まてぃ!笹本幸一!」

「!内藤…先生…」


そう、今俺の目の前には現在俺たちのクラスの担任である内藤千帆が立っていた。


「そこをどいてください」

「馬鹿め!どけと言われてどくやつはいないわ!!ここを通りたいのならば力ずくでどかしてみろ!!」

くっ、仕方ねぇ。あんな奴でも一応先生だから殴りたくはないのだが……。ま、いいか。

「なら、手加減はしねぇ!!」

「望むところだぁっ!!」

「行くぞ!崩襲脚!!」

俺は思いっきり飛び上がり、勢いをつけて蹴り落とした。

威力は普通なら軽く気絶するくらいに落としておいた。

ま、これでしばらくは動けないだ……


【シュッ!】


「ふん、そんなもんか?」


なるほどね。先生も結構やるもんだ。


「次は私の番だ!くらえっ!!」


先生はかなり速いパンチを連続で出してきた。

けど……


「よ、ほ、はっ」


まだまだだな。普通の人と比べりゃかなり強い部類だが、まだ俺にゃかなわない。

さた、そろそろ時間もなくなってきたし終わりにするかね。


「悪いな先生、けど、今時間がないんだ」


俺は先生の隙をつき、首に手刀を入れた。


「な、なんだと…?」


先生が崩れるように倒れる。やっと気絶したか……。

おっ、やべぇ!もう5分も過ぎてやがる!

急げ、俺!!!





なんとかついたな。いままでいろんな障害はあったが、大したことはなかったな。


「おばちゃ~ん!カレーくれカレー!!」

「ああ、幸ちゃん。残念だったね。ついさっき売り切れたよ」

「はぁ!?」

「実はさっき一人で全部食べちゃった人がいてさぁ。その人なんかカレーが消えるように食べててさ。大変だったよ」


俺は唖然とした。俺以外にそんな奴いんのか?

いや、まて。さっき消えるようにって言ってたよな。もしや……


「なぁ、おばちゃん。そいつの特徴教えてくんね?」

「え~っと、眼鏡をかけてて、背が高くて、黒髪の長髪だったよ。」


なるほど。決まりだな。


「ありがとう、おばちゃん。おかげで助かったよ」

「ああ、どういたしまして」


あいつ……ぶっ殺す!!!



ー作者視点ー

ふぅ、疲れたぁ。

変装もなかなか楽じゃないぜ。

しかし、幸一の奴悔しがってるだろうなぁ。

食堂のカレー全部食われたって聞いてさ。

まったく、さっきあんなことしなけりゃカレー食えたのに。

さて、当分カレーには困りそうもないし、昼飯でも食うか。


【ガッシャーン!!】


「な、なんだ!?」

「やっと見つけたぜぇ?作者さんよぉ」

「こ、こ、こ、幸一!!??ど、どうしてここが分かった!?」

「勘」


いや、勘って……。


「さぁて、死ぬ覚悟は出来てんだろーなぁ?」

「ままま待て!カレーならある!まだ一口も手をつけてない!これを渡すから命ばかりはなにとぞ…」

「そうか、まだ一口も手をつけてないのか。それじゃ……」


ほっ、よかった。物分かりのいいやつで。


「半殺しで勘弁してやるか♪」


ってえええええ!!??半殺し!?


「ちょっ、助けてくれるんじゃ……」

「命だけな♪」

「ほんとに命だけかよ!ってちょっとま……」

「問答無用!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





「そんじゃあな♪」

幸一が幸せそうに帰った後、作者の家にはカレーの残骸とかろうじて死体になってない作者が残された……。


ということで第6話でした。

今回は、幸一が普通の人間が使えない技を使いましたが、それについての話はいつか書きます。

ということで技解説。

崩襲脚・・・某RPGの特技。そのまんまなので書くことは特にない。


裂破風神拳・・・大量の真空刃をだし、隙を作ってから相手に風の力をつけた拳でぶっ飛ばす技。かなり吹っ飛ぶ。

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