4限目・・・カレーパワー
ー幸一視点―
あ~、やっぱり春は昼寝するに限るぜ♪
ジリリリリン!ジリリリリン!
あぁ?電話かよ、めんどくせぇなぁ…居留守使うか。そのうちあきらめんだろ。
ジリリリリン!ジリリリリン!
………………………。
ジリリリリン!ジリリリリン!
………………………。
ジリリリリン!!ジリリリリン!!
プッツン
「だぁ~!うざってぇ!」
くっそ、俺の昼寝タイムを邪魔しやがって!!
「はいもしもし?」
『あ、幸ちゃん。やっと出た』
「なんだ玲奈かよ。何の用だ?」
どうせくだんねぇ用だろうけどな。
『あのさ、お花見行かない?』
「行かない。じゃぁな」
『あ、ちょっとま【ガチャン!】』
ふぅ、無駄な時間を過ごしたぜ。それじゃ、昼寝の続きでも…
ジリリリリン!ジリリリリン!
できないな。
「何だ?」
『何だ?じゃないわよ!なんでいきなり切るのよ!』
「気分」
『何よ気分って!』
「気分・・・そのときどきの気持ちの具合。心の様子」
『そういうこと聞いてんじゃないわよ!』
「まぁまぁ、落ち着けって。あんまり怒ると太るぞ3キロくらい」
お、やっぱり黙ったな。
『……なんで知ってんの?』
「さぁ~?なぁんでだろ~ねぇ~?」
『………………』
くっくっく。やっぱこいつからかうとおもしれ-なぁ。
あっち側で顔面蒼白になってる姿が目に浮かぶぜ。
『あの、ど、どうかそのことはご内密に……』
「ど~しよっかなぁ~?」
『か、カレー奢るからさ』
「任せろ。俺の口は鉄より堅い」
『変わり身早っ!』
当たり前だ。カレーに勝てる奴なんてこの世に存在しねぇ。
『じゃあさ、さっきも言ったとうり、お花見行こうよ!』
「なぜそうなる」
さっきのことを黙ってる約束はしたが、花見に行く約束はしてねぇ。
『いや、その帰りに奢ろうかなって』
「よし、いつどこに集合だ?」
『これまた早いね。え~っと、じゃあ駅前に5時頃に集合ね』
「分かった。ちなみにあいつらも来るのか?」
あいつらとはもちろん理緒と正樹のことだ。
『もちろん!とっくの昔に誘ったわ!』
「りょーかい。あぁ、それと金はかなり多めに持ってこいよ」
『?何で?』
「俺はか~な~り食うぞ?」
かなりの部分を強調しておいた。
『……了解』
「そんじゃ後でな」
『うん、じゃあね』
【ガチャン】
ふぅ、今は昼の1時か。そんじゃ、5時まで運動でもするかな。
めいいっぱい腹をすかせておかなくちゃな♪
というわけで4話目です。5話目に続きます。
最近忙しくて話が浮かびません。頑張んないとなぁ……。