19限目・・・忍び寄る影(その3)
更新、遅れてすみませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!
宿題、部活、用事、アイデアが浮かばない等々の理由でなかなか更新出来ずにいました。
話は変わりまして今回はシリアスです。なりきれてない感じもしますが、そこは気ニシナーイで!
ー作者視線ー
「だからな~んで俺んちに向かうかなぁ?」
「いいじゃねーか、近いし。雨やどり位させろよ」
現在、幸一のアパートの近く。帰宅途中に雨に降られてしまい、走って幸一の家に向かってる途中だった。
「ほら、喋ってないで走って!もっと濡れるじゃない!」
「もう全身濡れてるから意味ねぇだろ」
「幸一、そこは気にしたら負けよ」
「どんな理屈だ」
ちなみに理緒の傘は誰かに盗まれており、玲奈は傘はあったのだが、壊れていて傘が開かなかった。なんというか間抜けな話だ。
「はぁ…はぁ…も、もう、限界……」
「理緒!あと少しだから頑張れ!」
「ったく、もう少し位もたせろ……!?」
文句を言おうとした瞬間、幸一はものすごい嫌な感じに襲われた。
「おい!幸一!止まってないで走れよ!」
正樹が文句を言うも、幸一は聞く耳を持たず、当たりを見回していた。ひどく、焦った様子で。
「幸一!早くしてよ!」
「……幸一君?」
理緒が幸一に声をかけて瞬間、4人に上空から接近する何かに気付いた幸一は叫んだ。
「みんな!避けろっ!」
叫ぶと同時にフィナを剣の状態に戻し、上に向かって斬りつける。しかし、何かを斬った感触はなく、フィナは空を斬っただけだった。
「……ひどいなぁ、いきなり斬りかかってくるなんて」
その声は、幸一の後ろから聞こえた。振り向くと、全身黒ずくめの格好…………あの、幸一たちを観察していたあの少年がいた。しかも、その手には気絶した理緒が抱えられていた。
「なっ、り、理緒!」
「大丈夫だよ、気絶しているだけ。ま、あんたの行動次第で危険になったりするかもだけど」
「ふざけろ!理緒を離せ、エフレム!」
「や~だよ。この子は大事な人質なんだから。兄さん、あんたを殺すためのね」
幸一がエフレムと呼ぶ少年は、幸一を指差しながら言った。
「に、兄さんって……幸一!?」
「ありゃ、知らなかったの?兄さん話さなかったんだ」
「うるせぇ!テメェには関係ねぇだろ!さっさと理緒を離して魔界に帰りやがれ!」
「だからダメだって。それに、魔界に帰るのもあんたを殺してからだよ。ま、正直なところ人質なんか
いなくても今のあんたなら余裕で殺せるけどね」
「ほぉ……?じゃあやってみろや」
「今さら余裕ぶったってダメだよ。それに、人質がいたほうが兄さんも燃えるでしょ?」
「黙れ。やるならさっさとかかって来い」
今の幸一の言葉は今までとは違い、声に完全な殺気が含まれていた。
「あらら、完全にキレちゃった。ま、いいや。今戦おうなんて思ってないよ。今日はちょっとしたあいさつみたいなものだからね」
「ごたごた五月蝿いんだよ。かかってこないならこっち……」
「それはやめといたほうがいい。兄さんだって、この人を傷つけたくないでしょ?」
「ぐっ……」
「それじゃ、僕は行くよ。そうそう、戦うときはなにかしら合図をするから。聞き逃さないでよ?」
そう言い残し、エフレムは黒い光に包みこまれ、消えた。
「おい!待て!……くそっ!くそぉぉぉぉぉぉ!!!」
降っていた雨はさらに激しさを増し、茫然としている二人と、いつまでも地面を殴り続ける幸一を、強く、打ちつけていった―――――――――――――――――。
ということで19話でした。いやー、シリアスって難しいなぁ……(^_^;)
誰か上手くシリアスを書く方法を知ってたら教えてくれません?(自分でかんがえろ)
作者は基本授業中に考える悪い子なんですが、最近席替えで前のほうになって書くのが難しくなりました。でもまぁ頑張って見つからないようにしたいです!