18限目・・・忍び寄る影(その2)
今回死ぬほど短いです。
ー幸一視点ー
「な~んか、降り出しそうだな……」
なんとなく、教室から空を見て呟いてみた。
「おいおい、マジかよ!俺、傘持ってきてねぇよ……」
すると、その呟きにわざわざ反応する正樹。
「え~?さては正樹、天気予報見てないな?し、しょうがないからあたしの傘に入れてやってもいいわよ?」
「ホントか?よかった~、ありがとな!」
「そ、そんなお礼を言われるようなことじゃないよ……」
まぁ、勝手に二人の世界に入るバカップルは置いといてと、
「そーいや俺も傘持ってきてねーや」
「そうなの?」
バカップル二人組は自分たちの世界に入ってるため、珍しく理緒が返事してきた。
「ああ、今朝嫌な夢見て、それについて考えてたら天気予報見るの忘れてた」
まぁいつもよりかなり早く出たってのもあるんだろうけど。
「へ~、どんな夢だったの?」
「………………」
とりあえず無言で返事。……あれは言えないからな。
「あ、ごめん。答えたくないならいいよ」
「すまん」
分かってくれたか。空気読める奴で助かった。
「ああ、なんとなく朝いつもと違うなと思ったらそれか」
…………空気読めねー奴発見。排除するか。
「正樹」
「なんだこう…がふっ!?」
正樹を呼んで鳩尾に拳を叩きこむ。ふ~、すっきり♪
「ちょ、あんた!なに「黙れ」はい、すみませんでした」
ったくこのバカップルは、黙らせんのも一苦労だなおい。
「ね、ねぇ幸一くん」
「ん?なんだ?」
「傘無いんならわ、私の傘使う?」
「お前傘二つ持ってんの?」
「ひ、一つだけど……」
「だったらお前が使えよ。女の子を濡らして帰るなんてそこまで腐っちゃいねえぞ」
「じゃなくて、わ、私とあいあ」
【キーンコ―ンカ―ンコ―ン……】
「お、鐘なっちまったな」
「そ、そうだね、それじゃ席に着かないと」
「え?お、おい!」
なんだよあいつ、なんか言いかけてたけど……何なんだ?
ー???視点ー
ふーん、あの人、意外に馴染んでんじゃん。しかもかわいい女の子が二人も。やるねぇ。
けど、髪が長いほうには興味無さそうだね。あの人が好きそうなのは……やっぱあの子かな?
「フッ、クククッ、ハハハハハハハハハハハハ!!」
18話終了です。
1週間以上空いてた割に今回めちゃくちゃ短い!この作品で一番短いな、絶対……。
次回は多分やっとシリアスっぽくなると思います。……多分。
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