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16限目・・・鈍感同士がくっつくのは非常に難しい

16話更新。…テスト中なのに何やってんだ?俺……。

〈現在地=学校、3階廊下〉

ー理緒視点ー


「はぁ…」


何で空は青いんだろう。私の心も青く清々しくして欲しいなぁ……。


「理緒、あんた一体どうしたのよ?朝から何回もため息ばかりしてるじゃない」


玲奈ちゃんが心配そうに話しかけてくる。


「何でも言ってよ。出来る限り力になるからさ」

「ホント!?玲奈ちゃん!」

「う、うん!もちろんよ!」


やっぱ、持つべきものは友だね!


「実はね、最近幸一君と話してないなぁって」

「……は?それだけ?」


玲奈ちゃんがきょとんとして聞いてくる。その言葉に私は少し怒った。


「……それだけって何よ。私にとっては死活問題なんだよ……?」

「ご、ごめん。謝るから怒らないで?ね?」

「まったく、もう……それでね?どうやったら幸一君と話せるかなって」

「その前にさ、あんた13話の時に話してたじゃない。あれはなんなのよ?」

「?だってそれはもう三週間くらい前の話だよ?」

「…そだっけ?」

「そうだよ」

「……お前ら、一体何話してんだ?っていうかそのこと言っちゃダメだろ。作者に怒られんぞ?」


正樹君が突っ込んできた。いつの間に近くまで来たんだろう……。

とりあえず、私は質問に答えておく。


「だって、作者さんに言っていいよって言われたんだよ?」

「何?そうなのか?」


天の声『うん、そうだよ?』


「ずいぶん軽いなぁ、オイ。ってかいきなり出てくんなよ」


『気ニシナーイ』


「だからあんたがそれ使うなって!少しは自重しろ!」

「……あんた、誰と話してんの?」

「え?この声聞こえねぇの?」

「声?声なんてしないけど…、理緒は?」

「私もしないよ……?」

「俺以外に聞こえねーのかよ……」


『うん。メンドイし』


「とにかく!正樹は邪魔だからどっかいって!」

「な、なんなんだよ、ったく……」


玲奈ちゃんが正樹君を追い返すと正樹君が幸一君のところに行ってしまった。


「で?なんでそんなことで悩んでんの?今まで普通に話してたじゃない」

「そ、そんなこと言ったって、今まではその時話してた話題で話してただけだし……」

「話題なんて関係ないのよ!話そうと思えば何でも話せるでしょ!大切なのは話そうとする意志よ!」

「うぅ…」

「さぁ、行くわよ!」

「え?行くって…!ち、ちょっと待って!」

「何よ?」

「ま、まだ心の準備が……」

「レッツゴー♪」

「おにぃぃぃぃぃぃ!!」




〈現在地=2年4組教室〉

「ね、ねぇ。やっぱりやめようよ」

「ダ~メ♪」


うぅ、ここから逃げたいよう。


「ねぇ、幸一」

「なんだよ?」

「理緒がね、話があるってさ」

「理緒が?何の用だ?」

「え~っと、あ、ふ、フィナは元気?」

「ああ、元気だぞ?ってかここにいるし」

「「「…え?」」」


い、今、なんて言った?


「ほら」

『数日ぶりだな』

「……お、お前ぇぇぇぇ!!本当に持ってきてたのかよ!!」

「ああ。悪いか?」

「悪いに決まってんだろ!」

「大丈夫だよ。見てのとうりキーホルダー状態なんだから危険は……」


あれ?なんか飛んできた…ってええ!?な、何でこんなところで野球のボールが飛んできてんの!?

しかもあとちょっとで幸一君に当たるし!←この間0.02秒


「こうい…」


【シャン!ズバッ!!……ぽとっ】


……え?


「あぶねぇなぁ。誰だ?こんなところで硬球なんか投げてる奴は」

「ってお前のほうが危ないわぁ!!なに室内で剣振り回しちゃってるわけ!?俺もう少しで死んでたよ!!??」

「ん?おお、しまった」

「しまったじゃないでしょ!!」

「いや~、つい無意識に」

「無意識で殺されてたまるかぁ!!」


正樹君と玲奈ちゃんが必死に突っ込んでる。すごいなぁ。私には無理だよ。


「理緒!お前もなんか言ってやれ!」

「え!?私!?」


何で私に振るの!?

玲奈ちゃ~ん、助けてよ~。

…あれ?なんか、玲奈ちゃんが考えてる。


「よし。正樹。それ少し待ちなさい。理緒、ちょっと耳貸しなさい」

「え?」



ー幸一視点ー

「……あいつら、なにやってんだ?」

「…さぁ?」

「よし!お待たせ!」

「って早いなオイ」


まったくだ。一体、なにを相談してたんだか……。


「ねぇ、幸一君」

「ん?なんだり……なっ!?」

「学校で剣なんか振り回しちゃだめだよ?」


り、理緒が……また上目使いで……。


「分かった?」

「わ、分かった」


は、反則だろ、そりゃ……。


「れ、玲奈ちゃん。これでいいの…?」

「うん!グッジョブ!」

「なるほどな。これのための耳打ちか」


くっそ~!玲奈の奴!


「くっくっく、顔を真っ赤にして。一体どうしたのかな?幸一君?」

「うぬぬ、玲奈、キサマ~~!」

「こっこまでおいで~♪」

「待てこのやろ~!!」


ー理緒視点ー(再び)

い、いっちゃった……。

「さて、そろそろ授業始まるし、席に着こうぜ。あいつらもチャイムがなったら帰ってくるだろ」

「…ねぇ、正樹君」

「なんだ?」

「幸一君の好きな人って、知ってる?」


こんなこと、正樹君に聞くことじゃないってことくらい分かってる。でも、どうしても知りたい。だから、勇気を出して聞いてみた。


「……知ってるよ。でもそれを理緒には教えられない」

「何で!?」


せっかく、勇気を出して聞いたのに!


「これはあいつ自身の口から言わなきゃなんねぇことだからな。だから、俺の口からは言えない」

「?どういうこと?」

「分かんねぇのかよ!はぁ、幸一が鈍感だってのは知ってたけど、まさか理緒もだったとは……」


「え?」


正樹君が何か言ったけど聞こえなかった。


「何でもねぇよ。さ、もう授業始まんぞ」

「う、うん」


正樹君、さっきなにいってたんだろ?ぼそっと言ってたから分かんないよ……。





その後、授業に遅れてきた二人はお説教をうけていた。玲奈ちゃんはちゃんと反省してる様だった。

でも、幸一君はそんな様子は見せずにあくびまでしていた。せめて少しだけでも反省したそぶりを見せようよ……。

フィナ『おい!私の出番はあれだけか!?』

作者「え?そうだけど?」

フ『少なすぎだろう!たった一言しか喋ってないじゃないか!』

作「別にいーじゃん」

フ『いいわけあるか!やっと出番がきたと思ったのに!』

作「やっとったってたった2話じゃねーか」

フ『それでも久しぶりだろう!お前が更新しなかったんだから』

作「うっせーなぁ。忙しかったんだからしょーがねーだろ」

フ『うるさい!次回は私が主役の話を書け!』

作「はいはい、分かったよ(多分)」

フ『多分って何だ多分って!』

作「じゃ、みなさんまた次回に!」

フ『無視するな~!』

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