1限目・・・朝の風景
「ふぁ~あ」
「いきなりあくびしてんじゃねーよ馬鹿正樹」
「なんで!?あくびしてなにが悪いの!?」
あいかわらず五月蝿いやつだ。
どうせあくびの原因もネトゲとかを夜遅くまでやってたんだろ。
「おお、正解」
「勝手に人の心読むんじゃねぇアホ野郎」
「いや、なにか言うたびに俺を罵倒すんのやめてくんない?それにお前の心を読んだんじゃなくてお前が口に出してたんだけど」
「それは本当か?嘘だったらぶち殺すぞ?」
「犯罪に対しての罪が重すぎる!あと嘘じゃねーから!」
う~ん、声に出してたか…まあ聞かれてもそんな困ること思ってねーし、別にいいか。
「ってか次の日が学校なのに遅くまでゲームなんてやってんじゃねぇよ」
「いや~だってさ、ああいうの辞めらんなくね?」
「知るか。そんなんやったことねぇわ」
「ええ~!?人生の半分くらい損してんぞお前!?」
「寝言は寝て言いやがれ糞野郎。そんなことで人生の半分も損してたまるかクズ」
「……………うんわかった。もう言わない(涙)」
うん、なんか泣いてるけど無視するに限る。
ん?なんか声が聞こえんな。なに?俺たちは誰かって?どーでもいいだろそんなん。
…うっせーな。わぁーったよ。言うから少し黙れ!
俺は笹本幸一。松陽(しょうよう)高校2年で16歳。
まぁ、どこにでもいる高校生だな。
んで隣にいるのが俺と同じ学校でクラスメイトの藤倉正樹。
なぜかこいつとは縁があるらしく、小学校の頃からずっと同じクラスだ。
あと、さっき言ったとうり馬鹿でアホでクズ。しかもオタク。全く救いようがねぇな。
「なにさっきから一人でブツブツ言ってんだ?」
「気二シナ~イ」
「他作品のキャラのセリフパクんなっ!」
さすが正樹。今日もいいツッコミっぷりだ。
「さて、いいかげん正樹をいじんのも飽きたし行くか」
「おい!」
「幸ちゃ~ん!」
「あぁ?」
見ると玲奈がものすごい勢いでこっちに向かってきた。
俺はそれをすばらしい反応速度で避けた。
ズザザザザァ!!
と、同時に玲奈は顔面から地面に着地した。
「いった~い!なんで避けんのよ!」
「当たり前だ。お前は俺に死ねと言うのか?」
「はぁ、全く、素直じゃないんだから」
「お前をぶち殺したいという気持ちに素直になっていいか?」
「すみませんでした」
このやけにテンションが高いのは高崎玲奈。
こいつも正樹と同じ腐れ縁で小学校からずっと同じクラス。
とにかくテンションが高いので一緒にいてかなり疲れる。
「あ、おはようございます。」
「お~、理緒。おはよう」
「あ、理緒ちゃん。おはよう」
「理緒じゃん。おは~」
このなんかおとなしそうなのが田中理緒。
理緒も同じクラスだが他の二人と違って腐れ縁ではない。
なんか小動物を連想させるやつで、性格もおとなしい。
「あ、玲奈ちゃんおはよ…ってどうしたのその顔!」
「あぁ~、これはそこで思いっきり転んじまって」
「大丈夫?」
「あぁ~、大丈夫大丈夫。こいつ丈夫だから」
「お前がいうなっ!」
玲奈の回し蹴りが正樹のみぞにきれいに入った。
正樹がうめいてるが無視。
「で、お前ら」
「何だ?」
復活はぇーなこいつ。
「時間」
「え?…………ええぇぇぇぇえ!?」
うっせーな。
「な、なに?なんなの?」
「こ、これみろ!」
正樹の時計を見た二人の顔が青ざめていく。
ただ今の時刻・・・8:25分
ちなみにうちの学校は8:30までに校内に入ってなきゃ遅刻となる。
遅刻した生徒にゃおっそろしい罰がまってるそうな。
「「「は、はしれ~~!!!」」」
「ほいほいっと」
まぁ俺はいままでに何回か遅刻してるからわかるがそんなキツイ罰でもなかったし、
別にいいんだがな。
「やばい!校門が閉まる!」
「急げ~!」
二人がいままで以上のスピードで走る…が、
「はぁ…はぁ…」
理緒がすでにばてていた。
まぁ見てからに体力なさそうだもんな。
「…しょうがねぇな」
俺は理緒を背負うと全力でダッシュした。
「こ、幸一君!?」
「すこししゃべるな。…舌噛むぞ」
「え?…きゃあっ!」
俺はスピードを自動車に追いつくんじゃないかというくらいまで上げ、
なんとか間に合った。
校門を閉めようとしていた先生が驚いていたが無視。
「あ、ありがとう、幸一君」
「気にすんなって」
なんか理緒の顔がかなり赤かったけど……ま、走ったせいだろうな。気にしないっと♪
初めまして!俺様参上!でございます。
初めて小説を書いたんで、あまりいい文章ではないですが、大目に見てやってください。
どうぞ、感想等、なにかありましたら書いてってください。
お願いします!