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私は、SHIN。
うだつのあがらない、労働者をしている。
「さて・・・」
私は、寝室兼プライベートルームにエナジードリンク・ミュースターの缶を置く。
「明日は土曜だ!
ウナギ・・・
いや、偽ニートな二日間を送ってやるぜ!」
さらに、風呂場に歩いていき・・・
「ふむ・・・」
ぼふんッ!
黒猫に変身する。
「さあ・・・
憑かれた・・・
いや・・・
疲れた身体をこれで癒す!」
どっぽ~ん!
「あ~いい湯だ・・・」
疲れた身体に、湯の快適な温度が染み渡る・・・
「ん?」
なんと!
湯が渦を巻いている!
えッ!?
栓を忘れたか!?
そんなバナナ!
「な・・・
なんでだーッ!」
私は、絶叫した!
いかんせん、猫の身体は人間より小さい!
「なんで、吸い込まれるんだーッ!」
吸い込まれつつ、私は溺れ、意識を失った・・・
「起きるにゃ!」
私は、樹脂系の棒キレを頭を叩かれていた。
ナチュラルに痛い。
目を覚ますと・・・
「ようやっと起きたにゃ。」
こんなことをするのは、「猫耳女王」のナキ・ミケランジェロに決まっている。
って!
ツナギを着た、二足歩行の三毛猫だと!?
目をこする・・・
やはり、三毛猫だ。
「まったく・・・
なんで、天から降ってきたかにゃ?
作者の分際で!」
ここは・・・?
見覚えがある。
港が見えるこの風景は・・・
「キティルハルム王宮!?」
「はい。」
どうやら、テラスのようだ。
黒いローブを着た黒猫が、テーブルにかけて、紅茶を優雅に飲んでいた。
「マジモンの猫!?」
「別に、猫がテラスでお茶を飲んではいけませんか?」
黒猫・・・
キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルムは、にっこりと笑う。
「なんで、こうなった!」
私は、絶叫した。