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ボス戦②

今回は短めです

建物は崩れ、大地は抉れる。だが、状況は変わらない。

「はあーーー!!」

――――ガキーーーン!!

「ああもう!固すぎるだろ、こいつ!?」

さっきから何度も攻撃してるけど傷一つつかない。さらにあいつは・・・

「反撃開始シマス」

ズガガガガガガガ!!!!!!!!

「うわ!!また来やがった!!」

魔法をマシンガンのように撃って来る。しかも、魔力が多いからなかなか隙がない。チートかよ!ふざけんな!!俺も人の事言えないけど。しかも傷つけたとしても・・・

「0.19%の損傷を確認。自己再生システム作動します」

例え傷ついても再生するから意味がない。でも、向こうも焦っていると思う。最初より、冷静じゃなくなっている。たぶん、俺に攻撃がなかなか当たらないからだ。途中で、神叡眼の効果の1つである【確定未来視】を使い、交わし続けたからだ。

「しかし、何も状況が変わらないからキツイな。どうにか、あいつの防御を突破しないと・・・。何かないか?」

でもな、マジで何も良い考えが浮かばない。

「やーーーー!!」

あ、ラトアが飛び出した。なにをするつもり?

「くらえ、魔力過剰使用版水流魔法『激流水弾』!!」

ゴーレムと同じ位の水弾を放った。魔力過剰使用とは、その名の通り魔力を過剰に使用する事だ。そうすると、下位の魔法でも上位の魔法と同じ威力が出るのだ。にしても名前、長いよね?

いや、威力が高いだけじゃダメだろう。と思ったのだが・・・

「28%ノ損傷ヲ確認。高濃度魔力ヲ感知。任務ニ支障ガ出マス」

あれ!?効いてる!?何でだ?ラトアの気合いが通じた?いや、違うか。他に何かある・・か・・・?

「あっ!!」

そういえば、こいつが現れた時言ってた!!

『敵性反応アリ、数5、配下0、高濃度魔力ヲ感知。自動防衛(オートディフェンス)モード起動シマス』

高濃度魔力ってかなり危険なのか?俺は全然平気だけど・・・。

だとすれば俺が本気で魔法を撃てば・・・あれ、待てよ?ラトアってそんなに魔力あったけ?

「ラトアーー!!今、お前どこから魔力持ってきた!?」

「捕食で吸収した魔力を使ったのーー!!」

ああ。そういえばそんな効果が捕食にあったけ。結構有能なスキルなんだ。

うーん、捕食欲しいな。今度自己進化で手に入れようかな。でも、固有スキルって獲得出来なかったような・・・?

それはさておき、

「ありがとう!!」

高濃度な魔力が有効なら奥の手が使える。

「全員に告げる。奥の手を使うから、1分だけ時間を稼いでくれ!!」

「「「「了解!!」」」」

アイテムボックス内から取り出すのは、巨大なバズーカー砲のような物だ。だが、ただのバズーカー砲では無い。

『超高濃度魔力圧縮粒子砲 ―ルヴァリオ―

膨大な魔力を消費する事で使用可能になる大量破壊兵器。1発を撃つのに必要な魔力は50万。その威力は計り知れない』

俺が調子に乗って作った物だが、破壊力は保証できる。必要な魔力は50万だが、今回は俺の魔力を全部使う。どうなるか分からないしね。

早速、魔力の吸収が始まった。ぐっ、結構持っていかれるな。想定外だな、これは。

そもそも、ルヴァリオは俺が1から作った物ではないんだ。50層のホームにあった魔力を吸収する魔道具を参考にしたのだ。俺を作った博士ってマジで頭が良かったんだな。今度、研究資料、持って来るか・・・。

「警告。高濃度魔力ヲ感知。危険。排除シマス」

そしてゴーレムから魔力の弾丸が俺目掛けて飛んできたが・・・

「バースト・フレイム!!」

「爆魔斬!!」

「水龍の怒り!!」

「エクスプロージョン!!」

俺の仲間が全て防いでくれた。そして、ルーティアが結界を張ってくれた。一人だったら無理だったな。やっぱり、仲間は大事だ。

「対象の排除に失敗。排除を続行します」

残り30秒。

「くっ、王よ。そろそろ限界が・・・」

「急いで・・・魔力が持たない!!」

まずい、予想以上にあいつの攻撃力が高くなっている。

「ああ、もう少しだ!!」

残り10秒。

「早く・・・!!」

そして、ルーティアがずっと張っていた結界が割れた。

けど、問題無い。

「おい、ゴーレム。覚悟はいいか?」

聞いたけど、返事は期待していません。

そして、解き放たれたのは光の奔流。何もかも貫く破壊の光。これには、流石のゴーレムも・・・

「警告。高濃度魔力ヲ感知。絶対防御ヲ起動サセマス」

おいおい。そりゃあ、無いだろ!?まさか、防ぐとは。マズイな、どうする?

これを逃したらもう次は無い。何か、限界を突破するようなスキル無かっ・・たっけ?そうだ!!

「神魔解放、発動!!」

このスキルを使えば!!

『神魔解放の使用を確認しました。全ステータス、スキル、加護の効果を30倍にします』

あれ、3倍じゃなかったっけ!?

まあ、いいや。今は大助かりだ。

「行っけーーーー!!」

放出する魔力の量は急激に増え、光はゴーレムの防御を突破し、ゴーレムそのものを呑み込んでいく。更に、何か分からないが何かを割れたような音が聞こえた。

「防・・・御破・・・壊確認。コア・・・・消・・滅・・・」

そしてゴーレムが崩れ落ちる中、

『ありがとう・・・』

そんな声が聞こえた気がした。

そして、この迷宮最強の存在が世界から消滅したのだ。

やっと終わったよ、マジで疲れた。

少し休みたいな。別に良いよね?と思ったその時、

「条件を満たしました。上位存在の指令によりエレメンタル・ゴーレムをヒューマン・ゴーレムに進化させます」

えっ、ちょっと!?誰だ、その上位存在って!?というか、アナウンス先生怒っていらっしゃる!?

そう考える暇も与えず俺の意識が遠のいていく。意識が途切れる寸前、こんな声が聞こえた。

「条件を満たしました。称号【ダンジョン・マスター】【ゴーレム・マスター】【変わらぬ者】【神殺し】【世界を破壊する者】を獲得しました」


「条件を満たしました。称号【魔王】を獲得しました」

次は勇者側のお話です

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