後悔、異世界召喚、そして新たな決意
ちょっと風邪気味です。皆さんも気をつけてください。
なんで、助かったんだろう。私、城島 深雪は、ずっと考えていた。
6ヶ月前のあの日、私は駅のホームで電車を待っていた時に、後ろから突き落とされた。突然の事で、なんにも出来なかった。もう電車が来て、その時は『あっ、死んじゃうな』と思った。
でも死ななかった。浩也が助けてくれたからだ。自分を身代わりにして。
いつもそうだった。私がいじめにあったり、困っていると必ず助けてくれた。私は、いつもお詫びをしたかったけど、出来なかった。今回もそうだ。結局、彼にお礼の1つも出来なかった。
それに言いたかった。『あなたの事が好きです』って。恥ずかしくて、結局言えずじまい。彼が死んでしまい、目の前が真っ暗になった気がした。
彼が死んでから6ヶ月が過ぎた今も後悔してる。でも決めた。彼の分まで生きよう。でも私はもう、人を好きにはならない。彼以外の人を好きになる事は出来なかった。
「ミキ~、どうしたの?」
「ふぇ!?ううん。なんでもないよ」
「う~、ぼーとしてるミキもかわいいよ~!!」
私の目の前に居るのは、親友の川崎 優菜。優しいし、気配りが良く出来る子。女子のリーダーだ。私をミキと呼んでいる。
今は、朝会の後のHRだ。修学旅行の班決めの最中だ。男子はあまり決まっていない。・・・子供ね。とっとと決めなよ。
「何か、また毒舌ミキが現れた気がするけど・・・」
「気のせいだよ」
優菜は、勘が良い。
そんな、当たり前の日常が突然終わった。
突然床に光輝く魔方陣が現れた。
「・・・えっ?」
私は呆然としている内に光は最高潮に達して・・・目の前が真っ暗になった。
次に目を開けるとそこは、どこかの地下のようだ。周りには、クラスのみんながいる。
「優菜、優菜。大丈夫?」
「ううん、大丈夫。ちょっと目眩がして・・・。ここは?」
良かった。それだけで安心だ。
「おお、これって何?もしかして異世界召喚?」
「異世界来たーー!!」
「えっ、これってドッキリ?」
「携帯、圏外なんだけどーー」
みんな、好き放題言ってる。黙ってくれないかな。
『スキル【威圧Lv1】を獲得しました。』
えっ?何今の声。感情がこもってない。でも、もしかして・・・
「黙って」
そう言うと誰もしゃべらなくなった。威圧、凄いね。
「いやー、お見事。まさか、もうスキルを使いこなす方がいるとは」
いきなり、声がした。そちらを見ると如何にも魔法使いって感じの男の人がいた。
「異世界の勇者の皆さん。我々の呼び掛けに答えてくれて、感謝いたします」
この人が私達を呼んだの?
「おお、マジで異世界召喚、来たーー!!」
「ヤベー、チートスキルあるかも!!」
一部男子がうるさい。もう一度、威圧を使う。
「では、こんなところで話すのも、何なので上に行きましょう。申し遅れました。私の名前は、レンゴ・アームベルトです」
ふーん。どうでもいいね。でも、さっきから変な感じがする。あの人が、こっちに何かスキルを使ってる?
『スキル【鑑定】を使用しますか?』
また、あの声だ。でも、私だけ?まあいいか。とりあえず、鑑定。
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種族名 人族
個体名 レンゴ・アームベルト Lv65
ステータス
HP・・・880
MP・・・1500
SP・・・880
攻撃力・・・650
防御力・・・850
速度・・・570
魔法力・・・1680
抵抗力・・・1680
スキル
固有スキル
無し
パッシブスキル
・魔法使いLv8・策略Lv6
アクティブスキル
・魅了Lv5
魔法スキル
・火魔法Lv9・水魔法Lv9・風魔法Lv9・土魔法Lv9・光魔法Lv9・闇魔法Lv9
ステータス上昇スキル
・魔力貯蓄Lv10
その他
無し
スキル獲得ポイント・・・60
加護
無し
称号
・帝国筆頭魔法使い・魅了する者
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何か、人としてどうかな。この人のスキルの魅了。これがさっきから感じてた違和感の正体か。何人か、やられてるけど・・・。
自分の事も鑑定できるかも。自分鑑定。
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種族名 人族
個体名 ミユキ キジマ Lv1
ステータス
HP・・・50
MP・・・500
SP・・・50
攻撃力・・・180
防御力・・・180
速度・・・180
魔法力・・・580
抵抗力・・・580
スキル
固有スキル
・森羅万象・安全圏
パッシブスキル
・鑑定Lv1・威圧Lv1
アクティブスキル
・杖戦闘術Lv1
魔法スキル
・火魔法Lv1・光魔法Lv1・次元魔法Lv10・空間魔法Lv10
ステータス上昇スキル
・魔蔵Lv5
その他
無し
スキル獲得ポイント・・・6500
加護
・叡智神の加護
称号
・追い求める者・勇者
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森羅万象?何か凄いスキルかも。二重鑑定。
『森羅万象・・・世界のあらゆる事を無条件で知る事が出来る』
凄いスキルだ。もしかしたら、浩也を生き返らせる事が出来るスキルか魔法があるかも!!
『死者を甦らせるスキル、または魔法は存在する?』
『ありません』
早速、出鼻を挫かれた。でも諦めない。
『異世界で死んだ人がこちらの世界で生きる事はあるのか?』
『条件が合えば転生する事が可能です。条件は【魂が世界を渡るのに耐えれる事】、【魂を受け入れる媒体がある事】の2つです』
もしかすると・・・
『地球で死んだ浩也は、この世界に転生している?』
『しています。しかし媒体は人族ではありません。しかし、魂と記憶は地球にいたコウヤ全く同じです』
生きてる!!浩也が生きてる!!でも、どこにいるんだろう?
『浩也はどこにいる?』
『亡国の迷宮第98層にいます』
なるほど。よし、しばらくしたら逃げ出して亡国の迷宮に行こう。絶対に。
そんな感じに、一人意識を高めでいたら王様の前にいました。考えすぎでしょ、私・・・
「俺はリーマティア帝国98代目皇帝ガルーダ・リル・リーマティアだ。
まずは謝罪をさせてくれ。君たちの意志を無視してすまなかった。しかし、分かって欲しい。我々は魔王の手に絶滅の危機に晒されている。そこで我々に残されたのはお前たちだけなのだ」
んー?何か嘘のような気がする。森羅万象。
『この世界に魔王はいる?』
『いません。強いて言うならば、魔王級の魔物かと』
ふ~ん。嘘ついてるか。最低。
「分かりました。僕たちが、魔王を倒しましょう。なあ、みんな!!」
大きい声をあげながら、私を見てきたのは、 九条 文哉。生徒会長を務め、学級委員長を務め、さらに私を含む学校の少数派の女子を除き、全ての女子がファンのリーダーだ。
けど、私の中でこいつは人殺しだ。こいつが、私をホームから突き落とした奴だ。なのに、しつこく告白して来る。断ってるのに。
そんな事を考えていたら・・・
「では、明日から訓練を始めてもらう前に、皆さんの固有スキルを見せてもらって良いか?訓練のバランスを取りたいからだ」
それって、個人情報じゃあ・・・
「分かりました。良いですよ」
また、文哉が勝手に許可した。お前が許可するなよ。
「では、鑑定をさせてもらおう。鑑定」
すると、私たちの目の前に画面が出てきた。そこには・・・
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・城島 深雪 固有スキル【安全圏】
・九条 文哉 固有スキル【王道】
・川崎 優菜 固有スキル【心眼】
・三島 拓哉 固有スキル【開発】
・安島 東矢 固有スキル【遠見】
・霧雨 紗由理 固有スキル【薬師】
・古城 正人 固有スキル【念動力】
・神谷 信二 固有スキル【存在隔離】
・古田 晃太 固有スキル【探索】
・霧島 美花 固有スキル【動物愛】
・工藤 蓮 固有スキル【属性操作】
・大島 香澄 固有スキル【一騎当千】
・島崎 京子 固有スキル【細菌作成】
・三崎 明日菜 固有スキル【図書館】
・田中 快斗 固有スキル【精霊使役】
・浅川 強矢 固有スキル【召喚】
・田名部 真木 固有スキル【魔導師】
・名坂 三樹 固有スキル【伝説再現】
・渡部 侑香里 固有スキル【時間逆行】
・中野 晴翔 固有スキル【自動地図】
・大空 真香 固有スキル【絶対防衛】
・佐藤 瀧 固有スキル【魔力超過】
・博崎 美優紀 固有スキル【神融合】
・桐谷 蓮矢 固有スキル【全武器適性】
・石谷 空也 固有スキル【忍者】
・間谷 紗也 固有スキル【封印】
・上条 未来 固有スキル【強者洗脳】
・黒沢 敬子 固有スキル【空間操作】
・八神 沙紀 固有スキル【存在鑑定】
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・・・チートだよね、これ?
「ありがとう。これで効率的に君達を鍛えられる。今日は休んでくれ。一人一部屋だ」
ありがたい話だ。早速、行こうとすると・・・
「ちなみに、2ヶ月訓練を積んだら『亡国の迷宮』で、実戦訓練を行うからな」
!!これはチャンスだ。脱走しなくても行けるのだ。ならば、それまでに力をつける。そして、絶対に浩也に会うんだ!!
次回は本編に戻ります。