部屋探索、使役、そして進化
先にこちらを少し進めることにしました。
早速、部屋の探索を始めよう。まず、本棚。
「ンー、イロイロナホンガアルカラ、ソトノコトガヨクワカル」
まず分かったのは、ここは【亡国の迷宮】と呼ばれる全100階層からなるSランクダンジョン。俺が居るのは50階層らしい。そもそも、この迷宮は昔は1つの王国だったという。国の名は、シルア王国。平和な国だったのだが、帝国に滅ぼされたらしい。
「コノテイコクハユルセナイナ」
滅ぼした理由は、この国にあったとある魔法陣が欲しかったからだという。たかが、それくらいの事で人を殺そうとする根性が腐っている。しかも、今も帝国が残っているのも許せない。
「ケド、向コウガ俺ニ大義名分ヲクレナイトネ」
そうしないと、攻撃できない。しかも、今のままだと弱すぎる。だったら、強くなるしかない。
強くなる事を第一目標。
後、本によると俺を作った博士がいたらしい。その博士は俺にとある装置を組み込んだらしい。
その名は、【神魔炉】。なんでも、『神に匹敵する魔力を生み出す永久機関。尚、スキル【オーバーロード】を使うと、ステータス、スキル、加護の効果が3倍以上に上がる。この時、全身が赤いオーラで包まれる。』らしい。凄くない、これ?
でも、ステータスを見た時には、MPは400って表示されてた。けど、よく見たら隠蔽されていた。隠蔽を解除したMPが・・・
『MP・・・50000000』だった。おかしいだろ!?ちなみにオーバーロードは自己進化で手に入れました。
他に分かった事は、シルア王国が奪われた魔法陣の正体だ。それは勇者召喚の魔法陣だった。おそらく、圧倒的戦力を手に入れる事で一気に他の国を侵略するのだろう。しかし、必要な魔力がバカみたい多い。5億MPだそうだ。無理だと思うんだけど、100年前の事だから、魔力がたまっているかも。
とにかく、強くなろう。そうしないと何も始まらない。
強くなろうと決意してから、一週間が過ぎた。あのモンスター部屋に下に行く階段があったから、レベルアップしようと思ったんだけど・・・なかなか上がらない。いや、レベルは19まで上がったけどね。そこから上がらないんだよ。全ステータスが1000を超えたから良いけどね・・・。
下に行って、疲れたら部屋に戻る事にした。こういう時に、役立つのが新たに手に入れた次元魔法だ。相変わらずの自己進化でLv10で手に入れたから、転移し放題だ。他に手に入れたスキルは、・・・
【使役Lv10】【時空魔法Lv10】【創造魔法Lv10】【付与魔法Lv10】【経験値共有】だ。使役は、魔物をテイムするスキルだ。一人ボッチは寂しいからね。話し相手が欲しかった。今居るのは、オーガ・ナイトとスライムだ。オーガ・ナイトの名前はザルバ。スライムの名前はラトア。ラトアは癒しです。本当にかわいいだもん。ザルバは俺より弱かったけど、俺が留守中にラトアを守ってもらっている。素晴らしい、ザルバ。優秀なオーガ・ナイトだ。
ちなみに、2体のステータスはこんな感じ。
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種族名 オーガ・ナイト
個体名 ザルバ Lv14
ステータス
HP・・・500
MP・・・280
SP・・・640
攻撃力・・・680
防御力・・・540
速度・・・580
魔法力・・・380
抵抗力・・・570
スキル
固有スキル
無し
パッシブスキル
・守護Lv8・察知Lv9・薬草知識Lv10
アクティブスキル
・剣技Lv10・属性剣技Lv7・聖剣技Lv5・戦盾技Lv8
魔法スキル
無し
ステータス上昇スキル
・怪力Lv9・堅牢Lv9・俊足Lv9
スキル獲得ポイント・・・500
加護
無し
称号
・守る者・守護者・騎士・誇り高き者
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種族名 スライム
個体名 ラトア Lv10
ステータス
HP・・・140
MP・・・500
SP・・・120
攻撃力・・・60
防御力・・・90
速度・・・140
魔法力・・・90
抵抗力・・・130
スキル
固有スキル
無し
パッシブスキル
・察知Lv10
アクティブスキル
無し
魔法スキル
・水魔法Lv6
ステータス上昇スキル
無し
スキル獲得ポイント・・・1000
加護
無し
称号
・弱き者
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もう、ラトア可哀想。称号がひどいな。
創造と付与は、武器を作るためだったんだけど、俺の手だと武器が持てなかった。畜生、良い武器のアイデアはあるのに。
と、話しているうちに、ゴブリンが現れた。デコピンで倒す。ゴブリンは、もうデコピンで倒せるようになった。そんな事を考えていたらレベルアップしたよ。
やったー!ゴブリン(故)君、ありがとう。
すると・・・
『条件を満たしました。インテリジェンス・ゴーレムが進化可能です。エレメンタル・ゴーレムに進化しますか?』
・・・えっ?進化?進化って、種族が変わるアレだよね!?進化しちゃうか!!
『進化開始します』
そして、進化が始まった。ってあれ?な、んだか、意し、きが・・・
『進化が完了しました』
あれ!?俺、寝てた!?進化の影響で強制的に眠らされたのかな?アナウンス先生、言って欲しかったです・・・。
さて、体はどうなったかな?
「やけに目線が高くなったな・・・あれ?」
声がしっかり聞こえる。ロボットボイスから解放されたーー!!
「体も、人にかなり近くなったな。関節とかはまだ人には見えないか」
ロボットみたいに、関節がむき出しだった。後で、何かで覆っておこう。
さて、ステータスを見てみるか・・・。鑑定!!
次は、コウヤのステータスです。