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ゴーレム、大地に立つ

光が収まると、そこはどこかの谷底に立っていた。転送先がここだったのかな?

しかし、俺にとっては今の人生ならぬゴーレム生初の外だ。太陽の光を浴び、風が心地よく吹いていて良い気分だ。

「なあ、ルーティア。街ってどこにあるんだ?」

「ここを北に真っ直ぐ行くと街道に出るから、そこを目指そう」

よし、なら早速リヴァルをアイテムボックスから出して・・・

「行くぞー」

「おーー」

ちなみに、ファルコを使わないのはちょっとした不満があったからだ。ファルコを二人乗りだからザルバ、ラトア、カリアは俺の魔力内に入らないといけない。

しかし、皆は中に入りたくないようで、ものすごく拒否された。

ラトアなんか、人化を解き巨大化して絶対に動かないアピールをしてきた。まあ、可愛かったから許す。

「にしても、人が全くいないな?」

「それは、亡国の迷宮が初心者向けのダンジョンだからよ」

はっ!?何を言っているんだ?あんなに難しいダンジョンなのに。トラップどっさり、魔物もどっさり。これのどこが初心者向けだ?

「えっ、それはないだろ?」

「本当よ、初心者冒険者はここの第10層で訓練を積んでから、別のダンジョンでお金を稼ぎ始めるの。

まあ、10層から下に行く階段が見つからなかったから、皆10階層までしか無いと思っているの」

いや探せよ、冒険者達。結構簡単だろ、下に行くの。何せ、転移魔法陣があるんだから。頭が悪かったのかな?冒険者達・・・。

そんな事を話していたら、街道を見つけ、今はそれに沿って走っている。

「しかし早いね、リヴァル。もうここまで来たなら、すぐ着くわ」

確かに、リヴァルだからこんなに早いけど、普通の冒険者は徒歩だよな。きついだろうな・・・

「ところで、今向かっている街ってどんな街何だ?」

「街の名前はメイズリア。別名迷宮都市。特産品は特に無いけど、迷宮産のアイテムがかなり有名ね。後、街の人口の半分は冒険者よ。かなり、強い冒険者も多いから注意が必要ね」

なんか、ゲームのNPCみたいな事を言うな・・・。

と、下らない事を話していたら街が見えてきた。

「よし、車から降りるぞー」

「えっ、何で?」

「あのなー、この世界に無いような物に乗って来たらとんでもない騒ぎになるぞ!?」

「確かに」

分かってなさそうだ・・・。

まあ、とにかく行くしか無いな。

と少し歩く事10分・・・

「そこの者、止まれ!!」

門番みたいな人に止められた。

「はい、何ですか?」

「身分証は?」

ああ、すっかり忘れてた。

「すいません、田舎から来た者でして・・・。彼女は冒険者なので、ギルドカードを持ってますよ」

やっぱり、テンプレでいこう。

「ずいぶん、田舎から来たんだな。ええと、ギルドカードは・・・って、ルーティアさん!?」

おや、そんなに驚くか?

「そんなに驚きますか?」

「いえ、貴方は今捜索依頼が出されていて・・・今までどこに居たんですか?皆、心配してましたよ」

ああ、ルーティアはトラップにはまってしまい、俺たちの所に来たんだっけ?

「大丈夫です。それより、中に入りたいのですが」

「ああ、すいません!!どうぞ。後、そこの4人!仮入場許可証だ。身分証が出来たら見せに来いよ」

おお、ありがたい。

「後、それから・・・。ようこそ。迷宮と冒険者の街、メイズリアへ」

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