物作りマジ楽しい、そして旅立ち
短めです
「さて。何を作ろうかな?」
アイデアはあるんだけど、逆にあり過ぎて困ってしまう。
「王よ、まずは移動手段を手に入れるが最優先かと」
「そうだな、じゃあそこから始めるか・・・」
さて、まず素材は・・・魔力を結晶化させて使うか。創造魔法を自己進化でLvの上限を無くしたから、なんでもありのチートスキルになったよ。
『創造・・・魔力のみを使ってあらゆる物を生み出すスキル。作れる物は主に以下の物。
生活用品、家具、剣、槍、盾、鎧、魔剣、魔槍、魔鎧、神級武器、食材、魔道具、神酒、超越神級武器、魔導兵装』
では、バイクと自動車かな。個人で動く時はバイク、皆で動く時は自動車って分ければ良い。では、さっそく・・・
「創造」
そして、目の前で魔力が凝縮し、それぞれがバイクと自動車に変わっていった。1台は大型のバイク。もう1台は大型自動車だ。
『魔力二輪駆動兵器 ―ファルコ―
魔力によって稼働する大型兵器。4連装型エクスニング・ホーン・ポッド×4、セルヴァ×4搭載。
しかし、特定の魔力パターンを認証させないと起動しない』
『魔力四輪駆動兵器 ―リヴァル―
魔力によって稼働する大型兵器。10連装型エクスニング・ホーン・ポッド×10、セルヴァ×10搭載。
しかし、特定の魔力パターンを認証させないと起動しない』
うん、良い感じに出来た。さて、お次は戦艦だ。
えっ、何で戦艦かって?それはもちろん、戦力強化のためだ。この世界にも、船はある。帝国は、おそらくだが海軍もあるだろう。そこで、戦艦を作って攻撃する訳だ。まあ、俺が作る戦艦はこちらの戦艦とは比べ物にならないけどな。
そして、出来た戦艦がこちら。全長500メートル、重量89万トン。
『魔力駆動大型駆逐戦艦 ―鬼喰―
神魔炉で生成される魔力によって稼働する大型駆逐戦艦。
・リヴァルリオ×15
・エクスニング・ホーン×5000
・大型セルヴァ×100
・魚雷型エクスニング・ホーン×6000
・魔導砲×1
・高圧ジェット推進器×10
を搭載。
しかし、特定の魔力パターンを認証しないと起動しない』
別に某宇宙戦艦ではない。断じて違う。
ちなみに、魔導砲はルヴァリオのグレードダウン版だ。それでも、かなりの威力が期待される。
リヴァルリオは、アヴェリアの大型版だ。連射可能だから主砲にした。
後は、今までの武器を大型にしたりちょっと工夫したりした。
後、いっぱい作りたい物があるが、技量不足なのか、出来なかった。残念・・・。
まあ、仕方ないかな。でも、必要最低限の物は作れた。
さて、少し休憩しながら今後の計画を考えるとしよう。
と、少し休憩してたら・・・
「マスター、ラトアも武器が欲しい~!!」
「コウヤ、私も武器が欲しいんだけど」
「主、私も・・・」
我らの3人娘が武器をねだりに来たよ。
「作るのは構わないけど、どんな武器が良いんだ?」
ラトアは・・・
「ラトアは魔力を吸収してそれを敵にぶつける感じの武器が良い~」
ルーティアは・・・
「私は弓矢が良いわ。ハイエルフになったから、弓矢の相性が良いみたいなの。あっ、剣も盾も欲しいけどね」
カリアは・・・
「私は、槍が良いです。前から槍をやってみたいと思ったので」
皆、思い思いの注文をしてきた。別にいいけどね、ルーティアは注文が多い気がする。
「じゃあ、創造」
一気に3つの武器が完成した。
『魔盾 アブソルグ・・・魔力を吸収し、その魔力を対象に放つ超越神級武器。自らの魔力をストックする事も可能』
『魔弓 バースギラ・・・空間中に存在する魔力を吸収し、それを放つ超越神級武器。自らの魔力でも可能。その威力はベヒモスすら貫く』
『魔槍 ランブルグ・・・とにかく硬く、鋭くした超越神級武器。魔力を流す事でその魔力の分だけ威力が上がる』
うん、とんでもない武器が出来たよ。でも、今更か。まあ、今後自重する気は全くないし。俺は、それぞれの武器を持って喜んでいる3人を見ながらそう思った。
そんな事がありながら、1ヶ月が過ぎた。とは言っても、それは俺たちの体感時間で実際は、1週間しか経っていない。
ダンジョンマスター、超便利。
俺たちは今、迷宮の外に行く転移魔法陣の上にいる。
「さて、皆。準備は良いか?」
「もちろんです、王」
「大丈夫~!!」
「問題無いわ。いつでも行ける」
「行けますわ、主」
やっとだ、やっと外に行ける。そして、深雪や前世の友達に会いに行きたい。
「じゃあ、行くか」
当たり前のように言うが、皆の返事は・・・
「おーーーー!!」
それと同時に転移魔法陣が、輝き始めた。
さらば、我が家。俺は必ず帰って来るぞー!




