桐ヶ丘誠
どもども、natakuです。特に書くことがありません…。24時間、精進させていただきます。
「おーい、桐ヶ丘!」
HRが終わり、3組の教室に俺は足を運んだ。桐ヶ丘誠を仲間にするためにな。
「!水卜じゃんか。野球部には、入んねぇぞ」
「いや、入ってほしいのはサッカー部。部員足りねぇの」
「は?」
「実は、かくかくしかじかで・・・」
野球部がなくなったこと、サッカー部に入ったこと、部員が足りないこと、サッカー経験者である桐ヶ丘を誘いたいことなどを順に話していくと、
「いいよ。卓球部は、友達に誘われて入っただけだし。サッカー部も部員いないんじゃ入る意味ねぇな、ってあきらめたんだけど、増えるんだったらやりたいし」
「マジで!」
「ああ!」
こうして、桐ヶ丘が仲間に加わった。まぁ、元からサッカーやってて、部員がいないって理由だけであきらめたのなら簡単に入ってくれるか。
「九花!」
「水卜、桐ヶ丘君の件どうだった?」
俺は、にっと笑って
「おっす!」
後ろから出てくる桐ヶ丘。
「うわっ!びっくりしたー」
「これで、7人。あと4人だな!」
「へ?」
「・・・まじ?」
「「まじ」」
俺たちの話を聞いた桐ヶ丘は驚いて、聞き返してきた。
「あと4人って誰がいんだよ」
「俺は、庄内と寅忍と真堂と、」
「要するに野球部の面子だろ。サッカーど素人の」
「ああ。それが?」
「そいつら以外にも部員集めねぇとだめだろうが!サッカー経験者4人で7人分も働けねぇし」
九花がうんうんとうなずいて、
「せめて後二人、サッカー経験者が欲しいよね」
「じゃー、鳥本先輩なんてどーですか~?」
「鳥本?ああ、4組のか…。ってお前誰だよ!」
いきなり現れた女子と大柄な男子に桐ケ丘が驚く。もしかしてこいつらが、
「もしかして、こいつらがマネージャーともう一人の部員?」
「そう」
「桃栗柿右衛門っす!よろしくお願いしますっす、先輩方」
「菊野緑です~。よろしくです~」
「そうか、よろしくな」
「よろしく!」
俺たちは手を伸べて、堅い握手をした。
「で、鳥本がいいってのは?」
「はい~。この間ですね~、鳥本先輩が河川敷のグラウンドで、弟さんだと思われる子とサッカーしてたんですよ~。うちのクラスで、弟が玉坂FCに入ってる子に聞いたところ、それは100パー鳥本先輩だって」
「そうか。弟の練習に付き合うとはいえ少しは身に着くか…」
「決まりか?」
「決まりね!」
「決まりだな!」
次の相手は、鳥本春文。弟の練習に付き合って学んだサッカーの技術は、いかほどなのだろうか?
to be continued