部員を集めろ! 1
どうも久しぶりです、natakuです。風邪になったり修学旅行に行ったり、手足口病になったりと忙しかったです(ちなみに、風にはなっていません(某サッカー漫画で、自分の好きなキャラ第3位のセリフ引用))。まあ、そんなこんなで今年もあと少し、頑張っていきます。
「・・・手は、キーパーとスローイン、コーナーキックにPKなどの限られた場面で、限られた使い方でしか使ってはいけません」
「へー」
「ちゃんと聞いていますか?」
俺たちは、メタルからサッカーについての講習を受けているんだ。
「あ、ああ」
「では、次に移ります・・・」
30分後
「・・・ドリブルというものはただボールを前に蹴るのではななく、いつ仲間にパスするべきか、どう相手を抜くかという言った、戦術やテクニックが必要に・・・・・・」
「ぅう…眠い・・・」
「大丈夫か、氏家」
「はい~。何とか」
45分後
「sぴー」
氏家がついに睡魔に負けた。
「・・・シュートというものは、距離、コース、コンディション、その他色々なものが関わって、1点になるのです。そして、コースを・・・」
1時間半後
「・・・という感じですかね。何か質問はありますか?」
「ねぇよ」
俺は、げっそりとした顔だったのだろう。自分の声を聴いてそう思った。
「むにゃ、むにゃ」
夢の中にいる氏家は幸せそうだ。
「あー、一ついいか」
「なんですか?」
伊庭が質問をした。
「サッカーってさ、大会とかどうなのよ。よくさ、漫画とかだと大きな大会とかあるけどさ」
「ありますよ。Junior high school football tournamentを略して、JFT。中学サッカー大会を英語で言ったものですね」
「へぇー」
「JFTは、全国の強豪校が集まります。東京の竜王学園、長野の河代諏訪、鳥取の尼子円月、北海道の北江白嶺、京都の丈都学園、三重の真常美珠、石川の百万大石・・・。他にもたくさんありますが、僕たちは出れません」
「なんでだよ」
「人数が足りないんですよ、人数が!さっき教えたばかりですよ、サッカーは11人でやるスポーツだって」
「でもさ、」
俺はそこで一拍置く。
「ほかの5人と俺たち3人合わせてあと3人だろ。そんなの元野球部とか、ほかの運動部とかに声をかけてみればいいじゃないか!」
「ハァ…」
メタルはそこで眼鏡の位置を直して、
「マネージャーが5人中2人、つまりあと5人です。それに、あなたたちは初心者ですからどうでしょうか」
えー、マネージャー野球部にはいなかったのにー。
「何とかなるっすよ。伊庭さんは中1の6月まで剣道一筋でしたが、1か月程度で実践に出れるレベルになったそうですし」
「しかし…」
メタルは、氏家の意見に否定的だ。
「いいんじゃない?」
「!!九花さん!だめですよそんな!JFT参加にはお金がかかるんですよ。優勝校には賞金が出ますが、それ以外は、20万の参加料がかかるんです。校長やPTA会長が許してくれるわけありません!溝に捨てるようなものですよ!」
「いいじゃない。強豪校を破れば、それぐらい出してくれるでしょ?」
「そうだよな!」
俺は、九花の意見に賛同する。
「部員を集めに行こう。まずはそっからだろ」
to be continued