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最後の希望  作者: 加崎真奈里
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第1章 全ての始まり 第2話 『生き残り』

俺は学校からなるべく遠くに逃げた。少し歩くと目の前には水が流れていた。

「川だ。」

 …と、気付いたら叫んでいた。

 上流の方へ歩くと多摩川ということが分かった。俺は朝から色々とあったため、体がいうことを効かない状態であった。次の瞬間、俺は倒れた。俺は仰向けになり、寝れば元の世界に戻るのではないかと思い込んで目を閉じた。どのぐらい時間が経ったのかはわからないがかなり眠っていたと思う。




 俺は体に冷たい雨が当たって目が覚めた。俺はこれで元の世界に戻ったと思い込んだ。俺は元に戻ったことを確認するために試しに学校に戻ってみようと行動に移した。学校に戻ろうとして立ち上がった瞬間、嫌な予感がした。吐きそなぐらいの。


 ——実は俺は超直感というものを持っている。だが、何が起こるかはわからない。——


 この超直感は必ず当たる。今回も何かが起こるのであろう。

 歩き始めた俺は学校のすぐ近くにある歩道橋まで来た。ここから学校は校舎が見える。教室の中までは見えない。その他ははっきりとは見えない。ここはちょうど正門から真逆の所にあるため見えないのだ。俺は正門に向かった。学校の周りを歩いていると、とても静かなことに気がついた。高校の目の前に小学校があり、とても賑やかなのだが今日に限って静か過ぎる。この時、嫌な予感がさっきより強くなった。俺は正門にたどり着いた。するとそこは生々しい人間の血で染まっていた。

 

 俺は唖然とした。


 この光景に…。




 周りにはやはり多くの人間が倒れていた。その人間も血で染まっていた。

 俺は吐いた。耐えきれなかったのだ。

 吐いたことで意識がなくなりかけていたのが戻った。今の俺には門までしか入る事が出来なかった。いや、入る勇気がなかったのだ。俺は絶対に動くはずのない死体を眺め続けた。

「もう、俺しか生きてないのかな。」

 と呟きながら…。


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