学校
この度「小説家になろう」に投稿することを決めた「よかしゅよ」です。以後お見知りおきを。
まだまだ未熟なので変な部分があるかもしれますが、よろしくお願いします。
(Twitterやってますhttps://twitter.com/yokasilyuyo)
「…大きいな」
目の前には僕の家のドアよりも大きいドアが設置されていた。市から建設費が出るわけでもないのに、どうしてこんな大きいドアが作れるのだろう。
そういえば、校門の上にアーチ型に並ぶ花々ば飾られたし。校庭は普通の学校よりも数倍大きいように見えた。まあ僕は中学校にまだ通ってないから細かくは分からないけど。
ドアがガラス張りだったから校舎内が見えた。軽くドアを叩いた見たけど壊れる感じはしない。そこら辺に落ちている石でもぶつけたらどうなるんだろう?
とっさに考えた事は結構卑劣だと気付いたのは喋ってから、時間がたってからだった。
この学校に入学できるって聞いた時は驚いたな。まさかこんな僕を受け入れてくれるなんて、校長先生も考えが違うな。うん、良かった良かった。
僕はドアに手をかけた。
「ガタガタ」
?
どうして開かないんだろう。また何回かドアに手をかけたが、全く開かない。え…これがこの学校の転入生のしきたりかなんかかな?
ドアの前でどかどかと動いている僕を見て先生達が段々職員室から出てきた。その中の1人の先生がドアに近づき内側から鍵を開けてくれた。
…ああ、恥ずかしい…
このままじゃダメだ、ダメダメだ。最初が肝心な学校は出来るだけいい子を最初に演じないとちょっとやばいのに。この感じだと、同級生の前に先生達に「変な転校生」とハンコを押されてしまう。
今日の為にできるだけいい感じのペースで来たのに。朝にボカロ曲聞いてきたのに。僕の選抜10曲を聞いてテンションMaxにしてきた…あ…ダメじゃん。自分を思いっきり出すだけじゃん。
「おーーい、君」
「はへっ?」
いきなり物事考えていたときに話かられたら誰だって普通こうなるのに、後ろの先生達は頬が緩んでいた。出来れば先生達に「うるさいです!」といいたいが言った瞬間どうなるか見当もつかないから心にしまうことにした。
「君…?」
「…はい! 八雲陵樹と申します。あの転校してきたのですが…ドアが開いてなかったので…」
先生は手に持っているファイルを開いて何かを調べている。多分僕の名前があるか調べているんだろう。僕は書いてあるか軽く心配していた。先生がこっちをチラチラ見ているが全然気にしない。というか先生が小っちゃいから先生の顔が見えない、だから見たとしても見下している様だから下を見ないようにしている。これが男として当然の行為だろう。(でも先生とさっき話した時は向いてしまった)
「…あの…お歳は」
「ああ、歳ですか」
一瞬の間を使い言うか言うまいか考えた結果。
「『23です』」
『………え………』
先生達はこの意味が解釈が出来ないらしく、口を半開きにしている先生とか隣の先生に話しかけている。
そのままなのに、どうして意味が分からないのだろう。…できれば自分の口からは言いたくないのに、どうしてそれくらい考えられないかな。さっきの笑いは自分のせいでもあるから別に深くは考えなかったけれど。今は少し切れかけている自分がそこにいた。一回幽体離脱して自分の怒った姿を見たい。
「ボク、ハッタツショウガイヲモッテイルンデス。ココノガッコウハ、『ショウガイヲモッタコドモヲウケイレルガッコウ』ッテキイテコウチョウセンセイ二キイタライレテクレルッテオッシャッテマシタガ」
――「キイテイマセンカ?」――
棒読みの王道を超えた気分だった。最近動画投稿サイトで実況動画に出てくる棒読みのキャラクターがいるけどそれ以上の棒読みっぷりだったと思う。
軽く怒りを交えて喋ったから、低能の方々…いや、ダメだダメだいつもの癖が…先生達は皆驚いている。
僕の前にいる先生に目をやったら何か少し怖がっている。そんな怖かったかな?
「と…とにかく陵樹君だね。私が担任教師だから、ほら、一緒に来て」
先生に目をやっていると後ろの職員室から、女の先生が出てきた。全然僕に驚いていない口調でビックリした。
「…はい」
ボクはその担任の先生についていくことにした。
…職員玄関から左にある階段を上って4階に着いた。ここからが遠いと先生は言った。
「あ、そうだった」
先生はいきなり後ろを向いたそして下から覗くように首を上にあげて何故か笑顔になってた。
相変わらずこの学校の先生は皆小さいな…まあ僕は180センチだからかな。
「私の名前言ってなかったよね。間違えた『先生』だった。先生の名前は「村上真由子」です。よろしく! で…君の名前は?」
先生の能天気さに驚いて先生の質問から約3秒後ビックリして僕は口を開けた。
「あ…「八雲陵樹」です。…ヨロシク。後その体勢やめてください」
「…ゴメンゴメン」と言って村上先生は元の体勢に戻った。
こんな先生って本当にいたんだ。よくある学園物のドラマだと村上先生みたいな先生出るけど。それ以上の先生だと僕は思った。
「……」
先生がいきなり無言になる。
「……」
それにつられて僕も無言になる。
話の種が出てこない。
早く教室へ行きたい。どうやら村上先生とは気が合わないようだ。
「とにかく、先生教室行きましょう!」
「…うん! そうだね。いやぁそんなに楽しみなんだ~」
「(先生のせいですよ)」
実際「楽しみ?」と聞かれたら勿論答えはNOだ。こんな姿の中学生なんてこの世に僕だけで十分の希少価値?みたいなもんだ。思春期真っ只中の中学生達は何を考えているか分からないのだから。…まあ一様僕も中学生位の脳を持った持ち主だけど今からあう人達よりも世界を見たと思ってる。出来れば何か「お兄さん」みたいな感じになりたいな…まあまずしっかり話せるかさえも異次元空間だから、こんなに妄想を広げる必要はない。
「着いたよ。ここがあなたのクラス、1-Cだよ。君のタイミングで入っていいから」
「ハイ」
僕は1呼吸してから左手で心拍数を確認して、正常なのを知って落ち着いた。
「行きます」
独り言のような小さい声で呟くと、先生は笑い、僕に手を添えた。
ガラッ
立てつけが少し悪いドアを開けると、小っちゃな同級生が座っていた。
まだこの章は完結していません。
次はできるだけ早く出します。