魔界、そして出会い。
最近どうすればいいのかわからないです…
「まずは、海を渡る準備だ」
海の向こうに魔界があるとされているが、地図はなく、魔界へ行くためには闇雲に海を渡るか、空から飛行魔法で行くしかないのだ。
前者はつく前に食料がなくなり、餓死するか、運良くつく。
後者はつくにはつくが魔力がたりないとついてから強力な魔物、魔族の食料となってしまう。
魔界の魔物、魔族は大陸の魔物の10倍以上は強いとされている。
魔王は大陸の魔王領とされている城にいる。だがそれは、実のところ魔界から魔族のおちこぼれが魔王と名乗り大陸に脅威をもたらしているだけなのだ。
魔界にも魔王がいるのだが、ランクがあり、魔王、大魔王、魔神、大魔神、魔界王となっており、魔界の魔王クラスがその気になれば国5つは滅ぼせる。
そして魔界は帝の中でも上位のものがたまに修行に行く程度でそのなかでも運が悪く、魔族と戦闘になったりすれば全く歯が立たずに死んでしまう。
魔族は大陸の魔王より遥かに強いのだ。まぁ、ピンキリだが。
「飛行魔法でいくの?」
と、ケインがハイムの街を歩きながら尋ねる。
「あぁ、そのつもりだ。途中、ケインの魔力がなくなり疲れたら創造で島をつくってやるよ」
ケインの魔力が飛行魔法程度で無くなることはないがレオは言った。
なくならないよ〜などと会話を交わしながら市場などに必要な物を買い集めていった。
途中、必要なものは特になく、お金もないため市場に来た意味がないなと思い、早速魔界へ旅立つことにした。
大海原の前に立ち、この大陸にもどりいつかは帝国を潰してやると胸に誓いながら飛行魔法を展開し、魔界へと飛んだ。
「兄さん、魔界に人いるかなぁ?」
「いないだろ、いたとしたらとんでもなく強いだろうな」
などと会話しながら500海里程飛んだ後何事もなく魔界へついた。
魔界へ降り立った途端目の前に牛のような魔物が現れた。
「早速来たようだぞ。ケイン、それを使え、剣術だけで倒すぞ。それと、みた感じこいつなかなか強いようだぞ」
レオはケインの前に大剣を創造した。
大剣の大きさはおよそ刃渡りだけで2メートルといったところか。ケインはこの大剣を自在に扱う事ができる。
そしてレオは刀を自分に創造した。
レオは前世、剣道をやっていたし、日本人だったのでやっぱり刀がしっくりきたようだ。
「今日の夕飯は牛のステーキだね」
とケインが言いながら切りかかろうとしたその時、シュッという音と共に横から風の刃が牛に向かって飛んできた。
その刃は正確に牛の首を捕らえ、胴と頭を両断した。
「あら、あなた達は大陸からきたの?」
2人が唖然としている中女の二人組がこちらへとやってきた。
ひとりは見た目、レオと同じくらいの年だった。それなりに可愛かった。もう一人の女は見た目、20代くらいでこちらも美人だった。
「大陸から来たが、あなた達はいったい…?もしかして魔界に住んでいるんですか?」
レオは目を丸くしていった。
「そんなところね」
といい、女は牛の血抜きをしに牛へと向かっていった。
ご閲覧ありがとうございました
次話もなるべくはやく書きます。