とばされた先は
短くなっちゃいました…
二人が転移させられた場所は最西端の街ハイムだった。
二人はそこで途方に暮れていた。
「ふぅ。魔界で修行でも積むか」
「なんで?兄さん、俺どうしたらいいかわからないよ」
「おまえは悔しくないのか?あの帝国の将軍、騎士団長、近衛兵長。そいつらをぶっ殺してやりたいとは思わないか?俺はあいつらを簡単に殺せるくらい強くなってみせる!なにがあってもだ!そして、そのためにはケイン、おまえが必要だ。ついてきてくれるか?」
レオは語りかけるようにケインに聞いた。
レオの心の中は黒い感情が渦巻いていた。
レオの転生前はちょっと大変なサラリーマンだったが、こっちにきてから満足はしているし、両親のことも、弟のことも、使用人達のことも、メイド達のことも、国の人達みんなが大好きになっていた。
それもそのはず、魔力がありすぎるレオ達兄弟をハイド王国の人達は受け入れてくれたし普通に接してくれた。
それだけでもレオはとても嬉しかった。
力がありすぎれば、人は恐怖する。
恐怖は排除の対象になる。
もし、ハイド王国以外に生まれ落ちていたならば、レオはどうなっていたかわからない。
それを理解しているからこそレオはハイド王国の人達が大好きだった。
両親はもういないし、なかがよかったハイドの貴族たちもいない。
国民ももういるかどうかわからないのだ。
「俺も帝国を潰したい。」
ポツリとケインが呟いた。
その言葉を聞いてレオとケインは魔界へ行くための準備を始める。
次は長くしたいです!
更新予定は30日までに更新します。