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不良と私  作者: 秋元愛羅
本編
8/72

天才と私 (2)






回る回る人の運命輪。それは誰かをつなぎ合わせては別れさせる。


この出会いは偶然か必然か。


神のいたずらはここで始まったのかもしれない。





それはまだ生暖かい3月の頃。


急に私は理事長室に呼び出された。


「あれ、澪ちゃん?」


「おはよう、華音カノンちゃん、優希ちゃん。あとその子は?」


「おはよう、優希ちゃんの後輩だって」


「要麻由子です」


「ああ、聞いてるよ、日本記録打ち破った子。あなただったんだ」


「いや、そんなにすごいことでは・・・・・・・・」


言葉を返そうとしたら優希ちゃんにさえぎられた。


「堅っくるしいのなし!!ついでに理事長室行こうか」


「まぁそうだね」


そんな話をしたあと目的地へ向かった。





ガッチャ




「おはよう、みんな来たねぇ」


「「「おはようございます、マリちゃん」」」


佐々木真里菜さん。


この学校の理事長で佐々木グループという世界で5本の指にも入る大企業の社長さん。


だけどその正体は誰も付いていけないほどのテンションが高いお母さん的存在。


そんな人がテンションが低いなんて何かあることを示している。






「さて、要ちゃんも中学生になったことだし察するとおり4月に“five”の継承式をやります」


やっぱり、というべきかなんというか。


さっき言った通り要麻由子は高飛びで日本新記録を樹立した子。正確には中学生の部で。


で、彼女の先輩、川ノ井優希は幅跳びで大会新記録更新中の子。


はじめに私に声をかけた、山野部華音はワンポイントの悪魔と言われるほどの卓球の実力者。


「それと遅いわよ、悠理ユウリ


えっ――――――――――――――――――――――――


そこにいたのは要麻由子と同じ年と思われる子。


ついでに私、いや全校生徒全員が知っている女の子がいた。






時田悠理


彼女を知らぬものはいない。


だって何故なら彼女はこの学園でもっとも尊敬されている天才の子供だから。






これが私とその後異様な速さで“姫”という尊敬される値についた天才、時田悠理との出会い。





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