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不良と私  作者: 秋元愛羅
本編
6/72

見合い(5)





やっと見つけた。


私を私として見てくれる人。


私を野澤の人間ではなく一人の女として見てくれる人。







数分後・・・・・・・・・


「あ~~~~~笑えた。完全に爆笑モンなんだけど」


「爆笑する場面があるなら言ってくれ。お前完全に壊れてるぞ」


「酷いな。嬉しかったのに」


「どこの部分が」


「愛想笑いを見抜いたところ。


『どんなときも本心を見せるな』って私の家の家訓?みたいなもので、いつも愛想笑いしてたからこれでも私自信があったんだよ。


だから嬉しかった。


私を見てくれてるみたいで」


「あっそ」


「でも二人目なんだけどね」


「二人目かい」


「うん」


見た目は完璧“THE 不良”なのに意外に絡みやすい。


うん、第二の悠理だ。













「で、お前は何のために俺と婚約するんだ?」


突然の真面目な話。


でも、彼自身は嫌そうだ。


「さぁ、知らない。こっちもメリットないのに」


「・・・・・・知らない?


そんなはずないだろ。いらない俺とまで結婚するんだから何かあるはずだろ」


「ないよ。野澤財閥はそう簡単につぶれるような会社じゃないし、今のところ不況の景況もないし」


まぁ、本当に不況がでたらつぶれる可能性大だけど。


「ならなんで」


「多分、ごみ処理」


「は??」


意味分かんない顔をしてるけど、多分そうだと思う。


でも、彼に言う必要はない。


彼は関係ない存在だから。











それから沈黙が続いてあることに気づいた。


もうすぐ帰らないと。門限に引っかかる。


「私、帰らないと。


えっと、よろしく、ショウゴ君」


「あ、ああ」





私はなにか言いたそうな彼を残して学園へ戻った。









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