私と不良と招待状
晴れたある日だった。
なのに私にとっては、いや私にとっても嫌な予感がする始まりに過ぎなかった。
「・・・また来た」
なんでまた、という感想しか持たない手紙が1通。
そして庄吾にも同じく手紙が1通。
双方に関係するのは・・・・本家からの手紙。
なんか嫌な予感がするんだよね。
だいたいこの手紙が来る時点で悪いことしか書かれていないことは分かっているのだけれど。
「澪、大丈夫か?」
手紙を見たま表情を歪ませている私を心配したのか寄ってきた被害者第二号。
「本家から手紙が来たみたい」
それを言うとあまり表情を変えることのない庄吾の顔が歪んだ。
嫌嫌でも開けるしかない道しかない私たちは同時に破った。
「招待状?しかも庄吾の本家」
「俺はホテルに来いって言う通達」
ん?なんかおかしいような気がする。
確かに私が庄吾の本家の招待されることはまぁ、察しつく。
どうせあの人たちに頼んで欲しいいう意図が隠されているのだから。
でも何で庄吾がホテルに行かなければならないの?
「心当たりは?」
「・・・・いや」
考えたそぶりを見せて首を横に振った。
「そう。分からないのならば行くしかないね」
ここで断ったら相手は何するか分からないから、そう続けていった私は気づいてはいなかった。
庄吾がどんな顔をして私を見ていたか。