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不良と私  作者: 秋元愛羅
本編
30/72

不良と澪の(祖父母の)家 (5)





「お爺様」


「澪、こんな時間に何しておる」


「何って豊を寝かしてただけだけど」


「はぁあの餓鬼なんぞ使用人に任せとけばよかろう」


「私の弟にそんなこと言わないでください」


「俺は認めてはおらんからな」


「はいはい」


話に夢中になって気づかなかったが澪が戻ってきたようだ。





「で、聞いておったのか、澪」


「あ・・・ちょっとね」


もしかして少し前からいたのか。


・・・・・・・・俺の過去も聞いていたのか?


「すぐに資料を送る。作戦完了は三年後かな」


「三年後・・・・・だいたい卒業する辺り」


「あせらんでもええ。これはひとつずつゆっくり確実にやりなさい。


特に庄吾、おまえさんのはな」


「はい」


もしかしたら俺は今日一日でいい人たちにめぐり合えたのかもしれない。







「気づいたらもう日付が変わってたんだな」


「そうだね。豊と久しぶりに会ったから話し込んでてなかなか寝てくれなかったんだよね」


「そうなのか」


「うん。最後は文化祭かな」


ゆっくりと歩きながら俺と澪は話していた。


いつもならさっさと置いていくのになぜか今だけは小幅をあわせて歩いていたいと思っていいる自分がいる。


いや、正確にはこれから寝てしまうのが惜しいくらい。


「明日は一旦帰ってそれから庄吾の家だね」


「ああ、一応連絡してあるから大丈夫のはずだけど」


澪を気にってくれるか心配だ。


竹井とか俺の家で長年働いているから人の隠れた本性暴くの得意だしな。


そう思ってると部屋に着いたようだ。


いつもより早くついたような気がしたのは気のせいか?


「庄吾」


「どうした」


「頑張るから」


一瞬何を?っと思ったがすぐにあのことだと思い


「ああ」


そっけないような返事をした。


でも澪はうれしそうに笑って一歩先に部屋へ入った。







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