不良と愉快な仲間達(1)
「こ、怖ぇ」
あいつ、ただもんじゃねぇぞ。まぁ、はなっから知ってたことだけど。
でも、あれはやばかった。
不良の勘と言うか、本能と言うか。
自分の体が警告を出していた。
・・・・・・・・・・そう感じている俺は霧澤庄吾。
同居予定だった婚約者に追い出された男。
別にあの女に言われたからではない。
ただ危険がしただけであったのとガキと女は殴らない主義だからだ。
まぁそれはいいとしてここはどこだ。
あの部屋から飛び出してきたのはいいとしてこれからどうしようかと言う問題もある。
あの女があそこまで怒った理由も見当が付いている。
だけどこっちのことも気にしてほしいものだ。
たとえあいつらがカレカノという関係でもあっても。
・・・・・・・・・・・それって一種俺に対するあてつけだよね。
親からの命令を達成する前に俺がやめそうだ。
「はぁ」
こうなった元凶の女、野澤澪のことを知ったのはあの見合いの一ヶ月前。
久しぶりに本館に行ったときだった。
「彼女とお見合いをして彼女から多くのお金をこっちへ回すように仕組みなさい。
そのぐらいのことなら役に立たないあなたにでもやれるでしょう。
でも失敗したらそのまま帰ってこないで。
一家の恥だわ」
実の親とは考えられない言葉を俺に浴びせる母親。
父親のほうはまた女のところにでも言ってんだだろう。
だがこれが何年も続いているせいかなんとも思わないくなったのだ。
「母さん、俺がお見合いしたいよ」
「そうしたいのは山々なんだけどね、あの家には弟が居るのよ。
でもあなたならこの女よりもっといい女が見つかるわ」
彼女が本当に聞いていたら起こるだろうと言う言葉をざくざくと。
まぁどうでもいいかとほうかっておいたら後日とどいた詳しいこと。
見た瞬間俺は悟った。
こいつも俺と違う異次元の ニ ン ゲ ン 。
ばんばんと書き連ねている優勝と言う数々。
何もないと言う俺とは違う。
だが、会ってみたら。
「アハハハハハハ、笑える・・・・・・・・・」
目の前に居る女はだたの女に変わりはなかった。
それからこの学校、帝楠学園に入学させられ今に至るというわけだ。
俺のほかにも外部入学者がいるらしいが関係ない。
俺は独り。今も、過去も、これからも。