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天才と不良(1)
ピンーポーン
玄関のチャイムが鳴った。多分今度は正真正銘の悠理だろう。まずは彼女に紹介するつもりだったからまぁいいだろう。
・・・・そういえばその不良がいないような。アハハ・・・・まさか!!!!!!
急いで玄関のほうに向かった。
まさかの事態だということだけは避けてほしいと願って。
だが案の定起こっていた。
「ここ、澪先輩の部屋ですよね?」
「その前にお前誰だ」
まぁ当然の反応なんだけどちょっとかみ合ってなさそうな・・・・・・・・・
「悠理、合ってるよ」
「そうですか。それはほっとしました。それからこれ、なんですか?」
指を指しながら言う悠理。悠理のいうこれは青筋立ててますけど、どうしましょうか。
「ここで立ってるのもつらいのであがらせてもらいますね」
「どうぞ」
「却下だ」
・・・・・・?なんか聞こえたような。
「あがりたいんですけど」
「言っただろ、却下だ」
な、何で私の前に居て悠理を追い払おうとするんでしょうか。
しかもなんか怒ってるし。
なんか嫌な予感がしてきたのは私だけかしら。