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ちょっと笑いたいときのエッセイ集

「俺の腹は何腹だ?」は、リアルでやると結構つらい。

作者: 辻堂安古市




某番組の有名なセリフ「俺の腹は今何腹なんだ?」。


比類無き漂流気質(呪い?)を持つ私がコレを患うとどうなるか。推して知るべし。








 



 1ヶ月に一度位の頻度で襲われる、この現象。

 結論から言えば、すっごいシンドイ。


 かの有名な孤独な五郎さんは、スパーンと食べたいものをヒットさせて(たまに結果オーライもあるけど)満足している。大変羨ましい。



 私の場合、そんなことは稀である。


「自分が何を食べたいのか分からないの?」


 皆様はそう思われるかも知れない。



 人の欲望、特に食欲なんてものは、一回湧き上がると、これがなかなか収めるのに苦労するもの。


「カツカレーが食べたい!」

「濃厚こってりのラーメンを食べたい!」

「フレッシュなフルーツを!」

「香ばしく焼けたザックザクのアップルパイを!」

「美しい色合いのクリームソーダを!」

「鉄板に零れ落ちたソースの焦げ、と零れ落ちた鰹節が焼けて踊るお好み焼きを!」

「チーズとデミグラスソースが混然一体となって鉄板で焼けることで香ばしさを際立たせたハンバーグをほおばりたい!」

「タレが炭へ滴り落ちて煙と共に立ち昇るあの匂いを堪能しながら、ビールと共に焼きたてでちょっぴり焦げてパリっとした感じの焼き鳥にかじりつきたいっ!」










 ストーップ!


 イカン。

 このままでは欲望が果てしなく迸って別の話題になりそうだ。


 とにかく、直前までは「これを食べたい!」と思って買い求めたり食したりするのだけれど、いざそれを食べてみると「何かが違う」ということが結構あるのが悩みなのである。


 別にそんなに味覚が鋭敏ではないはずなんだけど、絶妙にマッチしていない感覚に襲われる。これが実にヤッカイで、悪化すると「何が食べたいのかわかんないけど、何かを求めている」という状態に陥る。というか、ほぼ毎回コレである。


 例えば「甘いパンが食べたい!」と思ったとする。この場合、大抵はチョコ(を使っている)パンかあんこ入りのパン、もしくはアップルデニッシュを求めるんだけど、時々これらを食しても「アレ?何かが満たされない?」という感覚に襲われ、すっごくモヤモヤして気持ち悪くなる事がある。


 こうなると感覚にヒットするものがなんなのか、当てずっぽうで買うしかなくなる。まあ大体は「やっぱこっちだった?」と次に手に取ったものが正解だったりするのだが、これがまた全く違うマーガリン入りレーズンロールパンが正解だったりする事がある。困ったものだ。


 しかしコレなどまだマシな方で、稀に「何が食べたいか分からないけど、何かを欲している」という状態になる事がある。こういった時は「正解」にたどり着くのに1週間かかったりする。大変由々しき事態だ。何せ資金と時間は有限な上、食べ過ぎは体重増加に直結する。その上当たらないことでストレスが溜まるのであれば、最早何がしたいのかちっとも分からない。


「ピザポテトチップス」かと思いきや、最終的に「野菜ジュース」で落ち着いた事もあり、これは恐らく精神的・肉体的ストレスが原因なんじゃないのかなと思っている。よっぽどカラダが求めていたんだろう。





 今のところそこまで値段が高くないもので収まるのは救いだが、これで値の張る「どこどこの寿司が食べたい」とか「ああ、理想のハンバーグよ何処」とかになったらと思うとゾッとする。故に最近はこの状態を自覚した時は、逆に求めないようにしている。





 それにしても、五郎さんの様にもう少し自分のカラダとの対話が上手になりたいものである。
















そんな私の今のモードは、クリームパン。

カスタードたっぷりめでお願いします。



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― 新着の感想 ―
今食べたい物を確かに選んだはずなのに、実際に食べてみると「何か違う」と違和感を覚えてしまう。 これは何とも厄介ですね。 そういえば「孤独のグルメ」の原作漫画版でも、「目当てにしていた店で食べられなくて…
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