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RECALL
私たちは、世界の破滅を何度も救われた。
何度も。
何度も何度も。
今でも夢を見る。
あの眩い光の笑顔を。
一緒に見たあの星空を。
燭光の光でありながら、閃光の落雷のように目に焼き付いた幸福な日々を。
後悔。
懺悔。
罪悪感。
彼に託された日常は、灰色に戻ってしまった。
結局、私達はあの人に何もしてあげることができなかった。
未来を託されておきながら、その『未来』の使い方を私達は知らなかった。
あなたなら、どうしたの?
どうしたら、あなたのようにできるの?
死ねば、地獄にあなたがいると思っていた。
でも、あなたはここにいなかった。
人類の理から外れたものは、人道の元をたどって死後の世界にはいけない。
………どこまでも、この世界は『あの人』を苦しめるのだろうか。
四乃宮静は、地獄の底からこの世界に対する憎悪を積もらせていた。
ただ、あの人が残した『命』を愛おしそうに眺めることだけが私にとっての救いだった。




