表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園変獄  作者: 浮魚塩
1/13

第1話

別のでわりと真面目に書いているので、その対極のつもりで書いた。


更新はすごく遅くなる予定。

ごめんなさい。

 春を運ぶにはまだ少し冷たい風が僕の上を吹き抜けていった。

 夕焼けの空に浮かんだ雲は、まるで今の僕の浮わついた気持ちを代弁しているかのようだった。

 今の状況は、これまでの人生で最高なシチュエーション。

 放課後。

 屋上。

 女の子。

 下駄箱に入っていたこの手紙。

 もう心臓がひっくり返りそうなくらい鼓動しているし、正直止まるんじゃないかと心配になるくらい働き続けている。

 これが青春!

 青い春と書いて青春!

 意味なんて知らない。

 でもなんかいいじゃない!

 期待は膨らむ一方。僕は、いや、俺は(言い換えた意味はない)! 絶対にこのチャンスをモノにしたい次第であります!






 だが…。






 耳にした言葉は、僕の淡い期待など、一瞬で何処かへ消し飛ばしてしまうものだった。


「私は、あんたが、すごく気に食わないっ!!」

「へ?」


 状況を理解しようにも、突拍子過ぎてスペックの低い僕の脳味噌はあっという間にフリーズしてしまったのだ。


「決闘しろ!」

「ど、どうして?!」

「問答無用!」


 女の子が僕に向かって走ってくる。長い髪をフワリと揺らし彼女は跳んだ。

 最初に見たのは白い布。次にそこから伸びた綺麗な足、そしてどこを踏んだのか分からない靴の裏。

 最後に見たのはやっぱり白いぬ―――。




 飛び蹴りを顔面に受けたことを知ったのは、飛んだ意識が戻ってからのことだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ