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#1 もう後悔したくない

 どんよりと曇った空の下。


 柚と別れた後、俺は困惑を隠せないまま懐かしの通学路を歩いていた。


「しっかし俺は本当に学生時代にタイムスリップしたのか……」


 そんなことを考えていると電話が鳴った。


 携帯を手に取って見ると画面には田中真斗(タナカマサト)と書かれており、画面をタップすると、俺との待ち合わせ時間が書かれていた。


 真斗は俺の中学校からの友人で、コミュニケーション能力に長けていて、頭は良くないが運動神経は抜群だ。結局高校卒業してからは疎遠になってしまったが……。


 駅に着くと、もう真斗は来ていた。こっちを見ながらニヤニヤしている。


「よお怜遠。久しぶり」


「おう真斗。入学おめでとう」


 冗談を交えて返すと、お前もだろと言わんばかり笑みを浮かべている。


「そーいや。一輝は遅れるから先に向かってだとよ」


 森一輝(モリカズキ)……。俺が助けることの出来なかった友人である。俺たち三人は中学から三人でいて、みんなで同じ高校に入学した。しかし高一であの事件があり、三人とも離れ離れになってしまったのだ……。考えるだけで頭の痛くなる出来事である。もし、一輝がこのことを覚えていなくても、謝罪がしたい。俺の自己満足でしかないかもしれないが、そうでもしないと顔向けできない。


 とりあえず学校に二人で向かった。学校までは電車一本で行けるのでそのまま電車に乗って学校へ到着した。


 恐らく俺は本当に高校時代にタイムスリップしてしまったようだ。真斗と話してる時に話題になった昔の出来事が全て一致しているからだ。このまま俺が行動を起こさない限り以前と同じ出来事が起こる。それなら行動するに限るな。


 よーし今回こそはハッピーエンドを迎えてやる!

よかったら、評価、感想よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] はい! ハッピーエンド目指しましょう〜!
[良い点] セリフの掛け合いが面白いですね [気になる点] 友達が一輝しか居ないのかと思ったら真斗もいるんですね。転校を機に彼とも疎遠になったのか。 過去に戻った心理的動揺が薄く淡々としているようです…
[良い点] やっぱり過去と今を対比して描写してるところが良かったです [一言] 頑張ってください!
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