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夏祭りの夜に  作者: Eigen
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 駅のホームで電車を待っていた。春の風はほんのりと暖かい。電光掲示板には後五分で電車が来ると表示されている。

 一宮高校には自宅の駅から一本で行くことができた。都心とは逆側なので、閑静なところにある。

 電車がやってくると、僕は乗った。端の席に座って、窓の外を眺める。電車はゆっくりと動き始めた。

 ガタンゴトンと電車は揺れる。目を閉じると中学生の頃のことを思い出す。

 あの頃、どうして僕は内にこもってしまったのだろう。なんだかもったいないことをした気がした。

 でも僕はそれがあって小説や音楽に興味を抱いた。家でも時々、自分で小説を書いてみたり、作曲をソフトでしてみたことがある。

 そういえば一宮高校には文芸部があったはずだ。スポーツはもうこりごりだし、いっそ文芸部に入るのもありかもしれない。

 電車は高校の最寄り駅に着いた。僕と同じように制服を着た高校生の姿があった。

 僕は少し緊張を感じながら、歩き始めた。

 駅の改札を抜けると、駅前には大通りがあり、交差点があり、いろいろな店があった。

 この間の受験の時にも来たが、今もなんだか新鮮な光景に感じた。

 僕は住宅街の道を歩いていた。手前には同じ高校の生徒の姿もある。

 学校に着くと、僕の胸は高鳴った。

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